ヤマハは3月30日、10ギガビット/マルチギガビットに対応したインテリジェントL2スイッチ「SWX2320-16MT」「SWX2322P-16MT」、スタンダードL3スイッチ「SWX3220-16MT」「SWX3220-16TMs」を6月に発売すると発表した。

  • インテリジェントL2スイッチ「SWX2320-16MT」

  • インテリジェントL2 PoEスイッチ「SWX2322P-16MT」

  • スタンダードL3スイッチ「SWX3220-16MT」

  • スタンダードL3スイッチ「SWX3220-16TMs」

今回発売するスイッチ4モデルは、10G/5G/2.5G/1G/100Mbpsの5つのスピードに対応したLANポートを搭載する。本体を入れ替えるだけで、最大5Gbpsに対応し、さらに、CAT6AのLANケーブルを使用することで、最大10Gbpsのネットワーク構築が可能で、段階的な導入ができる。1Gbpsを超える高速なLANポートを搭載したサーバ、NASなどの製品を接続すると、自動で最適なスピードが選択されるという。

  • 主な仕様

  • 本体を入れ替えるだけで、最大5Gbpsに対応し、さらに、CAT6AのLANケーブルを使用することで、最大10Gbps対応

インテリジェントL2スイッチ「SWX2320-16MT」「SWX2322P-16MT」は、「SWX2310シリーズ」の機能を継承。「SWX2322P-16MT」は、1ポートあたり最大90Wまで給電可能なPoE++(IEEE 802.3bt)に対応している。「SWX2322P-16MT」は、Wi-Fi 6に対応した無線LANアクセスポイント「WLX413」を最大8台まで接続することが可能。

  • 「SWX2322P-16MT」は、1ポートあたり最大90Wまで給電可能

また、「SWX2322P-16MT」は、ファームウェアのアップデートなどの理由で再起動している間でも、PoE受電機器への給電を継続する「Continuous PoE 機能」に対応。スイッチに接続したIPカメラの監視映像を瞬断なく記録するなど、PoE受電機器の不用意な停止を防ぐことができるという。

さらに、「SWX2322P-16MT」のスケジュール機能と連携することで、PoE受電機器への給電を制御することが可能。

価格(税込)は、SWX2320-16MTが231,000円、SWX2322P-16MTが275,000円。

一方、スタンダードL3スイッチ「SWX3220-16MT」(LANポート:12、SFP/SFP+:4)、「SWX3220-16TMs」(LANポート:4、SFP/SFP+:12)は、「SWX3200シリーズ」の機能を継承し、1Gbpsを超える高速なLANポートを搭載したモデル。従来のLANポートを多数搭載したモデルに加え、SFP/SFP+スロットを多数搭載したモデルを揃えたことで、収容距離と収容数に合わせたモデルを選ぶことができる。 中規模ネットワークのコアスイッチ、ディストリビューションスイッチとして、利用できるという。

価格(税込)は、SWX3220-16MTが385,000円、SWX3220-16TMsが275,000円。

今回発売するすべてのスイッチは、音声・映像メディアなどの同期再生に必要となる時刻同期「IEEE 1588 PTPv2 TC (Transparent Clock)」に対応した。スイッチを通過するPTPメッセージに、スイッチの中継遅延時間情報を追加して転送する。

  • PTPv2 TCに対応

また、セキュリティ確保のためにRADIUSサーバに対応した。スイッチのMAC認証とRADIUSサーバ機能を組み合わせることで、接続機器を一元管理でき、正規の機器からの接続のみを許可することができる。

  • RADIUSサーバに対応