日立産業制御ソリューションズ(日立産業制御)は3月9日、AI画像解析技術を活用し、人の異常行動や特定エリアへの人の侵入などを自動で解析・検知し、監視・警備員の初動対応の迅速化を支援する「インシデント検知ソリューション」の提供を開始すると発表した。 提供価格は個別見積もり。

同ソリューションは、従来、警備員の目視や利用者からの通報により把握していた情報を、AIを活用して防犯カメラ映像を解析することで、平常時には発生しない異常行動を自動検知し、アラーム通知により監視員がインシデントを確認することが可能。

人の急な走り出し、喧嘩(殴りかかるなど)、しゃがみ込みといった異常行動などのほか、特定エリアへの人の侵入、長時間にわたる人の滞留、置き去りにされた荷物などを自動で解析・検知する。

  • 異常行動検知

  • 長時間滞留検知

  • 侵入検知

  • 置き去り荷物検知

また、同ソリューションでは、平常時の映像を学習に使うことで、異常行動を学習するための映像を個別に用意することなく、行動偏差を検知する技術を採用しており、事前に検知対象となる異常行動を定義し、AIに個別に学習させる必要はない。

さらに同ソリューションを、同社が2019年10月より提供を開始している高速人物発見・追跡ソリューション「IVSearch」と連係することで、全身の特徴をもとにインシデントの対象となる人物を見つけ出し、移動経路の追跡やその後の足取り調査まで、一連の監視・警備業務の高度化につながるとしている。