NECは1月14日、パラオの国営海底ケーブル事業者であるBelau Submarine Cable Corp(BSCC)と光海底ケーブル敷設プロジェクト「Palau Cable 2(PC2)」のシステム供給契約を締結したと発表した。PC2は、総延長距離約110kmの光海底ケーブルでパラオと、東南アジアと米国本土を結ぶ大容量光海底ケーブルを接続する。同ケーブルは2022年末に完成する予定。

同ケーブルは、毎秒100ギガビット(100Gbps)の光波長多重伝送方式を採用し、NECが2017年に敷設したパラオ初の光海底ケーブルに続いて敷設されるケーブルとして、パラオのネットワークの冗長性の確保、高信頼な通信の実現、通信需要の増加に対応している。

今回の同契約締結は、BSCCに対する、国際協力銀行(JBIC)および三井住友銀行(SMBC)によるバイヤーズ・クレジット(輸出金融)の貸付契約に基づき実施され、SMBCの融資部分には日本貿易保険(NEXI)による保険が付与される。追加融資は、米国政府とオーストラリアインフラストラクチャー融資ファシリティ(AIFFP)によって提供されているとのことだ。