NTT ドコモ モバイル社会研究所は12月16日、2020年9月~10月にかけて実施した、小中学生のビデオ通話利用状況や、動画の視聴頻度についての調査を発表した。同調査は、全国在住の小中学生の子どもとその保護者(1100組の親子)を対象に、訪問留置法で実施したもの。

同調査によると、子どもが学校、塾、家庭でのオンラインでのやりとりのために使っているビデオ通話サービスは、中学生になると学校のやり取りでは「LINEグループ通話」を使う割合が16%で比較的高く、塾のやり取りに「Zoom」を利用している子どもは15%ということが分かった。家庭でのやり取りでは「LINEグループ通話」の利用が約60%となっている。

学校や塾でのLINEグループ通話の利用は必ずしも授業だけではなく、先生、友人とのコミュニケーションツールとして活用されていることが考えられる。授業でのビデオ通話利用はGIGAスクール構想の進展によって今後拡大傾向が予想されるという。

  • オンラインでのやりとりのために使っているビデオ通話サービス(小中学生の保護者が回答) 資料:NTT ドコモ モバイル社会研究所

一方で、動画の視聴頻度について小中学生自身に聞いたところ、テレビ番組は小学生の7~8割が毎日視聴しており、中学生になると7割にやや減少していることが判明した。

また、YouTube(YouTube Kids)は小1~小3が4~5割が毎日利用しており、その割合は小4~小6が6割、中学生で6~7割に拡大している。

  • YouTubeの利用頻度(地域別) 資料:NTT ドコモ モバイル社会研究所

さらに、動画共有SNSの「TikTok」の利用率については、13歳未満が利用できないということもあり、中学生になると毎日利用が3割程に拡大していることがわかったという。

  • TikTokの利用頻度(地域別) 資料:NTT ドコモ モバイル社会研究所