東京商工リサーチは9月11日、2020年3月期決算の上場1803社の平均年間給与に関する調査結果を発表した。

これによると、2020年3月期決算の上場企業の平均年間給与は前年同期に比べ1万5000円(0.2%)増加し、630万5,000円だったという。平均給与は2012年3月期以降、9年連続で上昇したが、伸び率は鈍化したとのこと。

平均給与の最高は、売掛債権保証のイー・ギャランティの2,413万1,000円となった(前年同期485万1,000円)。同社は株式報酬が大幅に増加し、前年同期1561位から急伸、唯一、2,000万円台に乗せた。

上位10位は、総合商社5社と不動産3社、M&A仲介などで、大手商社と財閥系不動産の安定ぶりを示す格好となった。1,000万円以上は33社(前年同期27社)で、過去最多を更新した。

業種別の最高は、4年連続で建設業の756万1,000円(前年同期748万6,000円)となった。一方、最低は小売業の494万7,000円(同483万5,000円)だったが、小売業は9年連続で増加しているという。

  • 3月期上場企業1,803社 平均年間給与ランキング 資料:東京商工リサーチ

  • 3月期上場企業247社 (持株会社) 平均年間給与ランキング 資料:東京商工リサーチ