東京商工リサーチは10月24日、「全国社長の出身大学」調査の結果を発表した。同調査は、同社の企業データベース約379万社の代表者データ(個人企業を含む)から、公開された出身大学を抽出・集計したもの。

同一人物が複数の企業で社長を務める場合、売上高の条件で1社に絞り込み、社長を兼務する重複企業を集計対象外とされている。集計対象外企業は26万3690社。

社長の出身大学トップは、2万1,581人の日本大学だった。同大は調査を開始以来、9年連続トップを維持している。これに、慶応義塾大学(1万650人)、早稲田大学(1万441人)と続いている。出身社長数が1万人を上回ったのは、上位3校までだった。

社長数の上位9校までは順位の変動がなかったが、今回10位に東京大学3,953人(前回11位)が入った。国公立大学がトップ10に入ったのは、調査を開始以来、東京大学が初めてとのこと。

都道府県別(企業所在地)では、東日本は21都道県中、17都県で日本大学が首位に立ったが、西日本は地元や域内の大学が上位を占めた。

社長数が上位100大学出身の企業の業績に関しては、増収や増益など好業績は東京大、京都大、大阪大など旧帝大を中心に、国立大学が上位を占めた。

  • 2019年 全国社長出身大学 資料:東京商工リサーチ

  • 社長出身大学上位100校のランキング 資料:東京商工リサーチ

帝国データバンクも今年7月、同社の企業概要データベースに基づく「社長の出身大学ランキング」を発表しているが、第6位、第7位、第10位に差異がある結果となっている。