シトリックス・システムズ・ジャパンは8月24日、SD-WAN 1100アプライアンス向けの追加機能として、包括的なエッジセキュリティ機能を搭載した「Citrix SD-WAN Advanced Edition」を提供開始したことを発表した。あわせて、小型サイズのSD-WANアプライアンス「Citrix SD-WAN 110シリーズ」も提供開始した。

  • Citrix SD-WAN 110-LTE-WiFi-SE(前面パネル)

    Citrix SD-WAN 110-LTE-WiFi-SE(前面パネル)

Citrix SD-WAN Advanced Editionは、WANの信頼性と常時接続を確保しながらエッジ端末の保護を実現するエッジセキュリティスタック。Citrix SD-WANのすべての機能とシグネチャベースのIDSやIPS、Webフィルタリング、HTTP、FTP、SMTPのマルウェア保護などのエッジセキュリティ機能を統合している。

また、Citrix SD-WAN OrchestratorでエッジセキュリティとSD-WANの両方を集中管理できるため、複数ベンダーごとの管理ダッシュボードやライセンスの管理がよりシンプルになるという。

主なエッジ・セキュリティ機能として、34,000以上のシグネチャーによりさまざまな攻撃を検出する「IDS/IPS」、Webからのマルウェアや帯域幅の悪用に対して防御する「URLフィルタリング」、ゼロデイ攻撃、ウイルス、ワーム、トロイの木馬、ボットネット、未知のマルウェア防御、および新たな感染から防御する「対マルウェア防御」を用意する。

  • Citrix SD-WAN 110-LTE-WiFi-SE(背面パネル)

    Citrix SD-WAN 110-LTE-WiFi-SE(背面パネル)

SD-WANアプライアンス「Citrix SD-WAN 110シリーズ」は、低スループットでLTE回線とWi-Fiをサポートする小型モデル。求められる回線帯域が狭く、小規模ブランチオフィスや小売店など設置する場所が限定される小規模拠においても、低コストで場所を選ばず迅速にSD-WANを展開できるという。

4,500種類を超えるSaaS、クラウド、および仮想アプリケーションをリアルタイムに検出し、ネットワークの復元力を最大限に高めるため1秒未満でのフェールオーバーを実現。クラウド上のコントローラやゼロタッチ デプロイメント(ZTD)の機能を利用して機器の初期構築をリモートで実施したり、管理者不在の拠点にも簡単にSD-WAN構築が可能だということだ。