オプテージ、山陽電気鉄道(以下、山陽電車)、山電情報センターの3社は、AI画像解析技術を活用した踏切遮断中の異常検知のための実証実験を開始した。

  • 実証実験のイメージ(同社資料より)

    実証実験のイメージ(同社資料より)

踏切の監視カメラ映像をリアルタイムに解析する実証実験は、エッジデバイスを通じて、信号を運転士に送り列車の安全な停止を目指すもので、IT基盤や異常検知AIシステムの開発をオプテージが行う。

従来システムでは難しかった歩行者やベビーカー、車イスなどを含む"人"の検知にAIの画像解析技術が活用されており、雨天時や夜間の精度の検証(K4Digital社協力)も行われる。列車停止には、特殊信号発光機と連動した運転士へのアラート、IP-VPNを活用した運転司令室へアラート通知の二つの方法が用いられ、それぞれの仕組みの検証と改善を通じて、踏切における人身事故の抑制を図るシステムを構築する。実証実験は、8月上旬から10月中旬にかけて山陽電車の踏切3箇所で行われ、2021年春の本格運用を目指している。