Q-Successは5月25日(米国時間)、「Shopify is now the second most popular content management system」において、、ShopifyのシェアがJoomlaを抜いて第2位になったと伝えた。CMS 市場においては、WordPress、Joomla、Drupalが長期にわたり「ビッグ・スリー」として君臨してきたが、Shopifyの登場で状況が一変した。Shopifyは変化の小さなCMS市場において急速にシェアを増やし続け、今回Joomlaを抜いて第2位のCMSとなった。

WordPressのシェアは全Webサイトの36.6%に到達しており、ほかのCMSを寄せ付けない圧倒的なシェアを確保している。2位に浮上したShopifyのシェアはo2.4%。これは1年前の1.5%からの増加となる。Shopifyの6年前のシェアは0.1%であり、この6年間で飛躍的にシェアを増やしたことになる。

  • Shopifyのシェア推移グラフ(2014年1月〜2020年5月) - 資料: Q-Success提供

    Shopifyのシェア推移グラフ(2014年1月〜2020年5月) - 資料: Q-Success

  • Webホスティングプロバイダ別シェア推移グラフ(2019年5月〜2020年5月) - 資料: Q-Success提供

    Webホスティングプロバイダ別シェア推移グラフ(2019年5月〜2020年5月) - 資料: Q-Success

Shopifyは最もホストされたCMSとしても成功を収めている。10カ月前まではSquarespaceのほうがシェアが高かったが、現在ではShopifyが1位につけている。Shopifyに次ぐ形で1.5%のSquarespace、1.4%のWixが続いている。

また、Shopifyはeコマースプラットフォームとしても高いシェアを持っている。これまでeコマースプラットフォームとしてはMagento、OpenCart、PrestaShopの人気が高かったが、Shopifyはこれらよりも高いシェアを確保している。

ただし、Shopifyはeコマースプラットフォームの分野では1位ではない。1位は6.3%のシェアを持っているWordPressのプラグイン「WooCommerce」であり、つまりWordPressがeコマースプラットフォームとしても1位のポジションにある(ただし、.shop、.store、.clothing、.jewelryといったドメインではWordPressよりもShopifyの方がシェアが高い)。

Shopifyの93.7%は英語サイトで使われており、スペイン語・フランス語・ポルトガル語・ドイツ語の割合は1%前後となっている。Shopifyが主に使われている国はニュージーランド(10.7%)で、これにフィリピン(9.6%)、オーストラリア(9.3%)、米国(7.4%)、カナダ(6.9%)が続いている。逆にShopifyは日本(0.6%)や中国(0.5%)、ロシア(0.1%未満)では低いシェアにとどまっている。

日本はCMSとしてはWordPressの割合が世界シェアと比較しても高いことが知られている。日本ではWordPressのシェアが高く、ほかのCMSのシェアは低い。