Aruba, a Hewlett Packard Enterprise company(Aruba)は4月15日、文部科学省の推進する「GIGAスクール構想」の実現を支援するArubaアカデミックソリューションを発表し、提供を開始した。

文部科学省の発表した標準仕様書(3月3日付)において「安価な環境整備に向けた調達改革」の一環として、機器類は当面1Gbps対応を要件としつつ、ケーブルについては10Gbpsに対応できるCat6Aを要件とし、将来の強化に備えていい。

Arubaアカデミックソリューションは、こうした仕様をすべて充足することに加え、国内外の学校への導入、運用実績を重ね、教室や講堂のような高密度環境下でも高速で安定したアクセスを実現しつつ、運用負担を低減するという。

導入すれば長期にわたり使用することになるネットワーク製品や教育機関における運用実態を熟知したArubaのアカデミック向けポートフォリオは、既存投資を保護しつつ、将来を見据えた製品構成となっている。

同社のコントローラ内蔵の無線アクセスポイント(インスタント・アクセス・ポイント、IAP)は、学校の無線LAN環境に必要な機能をアクセスポイントに搭載している。これにより、ネットワークに知見のない教職員や異動の多い教育人事特性下にあっても、更新やトラブル対応がシンプルかつ短時間で行え、目に見えない管理運用負担を人的にもコスト的にも削減するという。

また、同社では今年導入が本格的に進む次世代規格Wi-Fi6(802.11ax)対応アクセスポイントを昨年2月から日本国内でも販売開始している。

  • Arubaアカデミックソリューションの構成例

    Arubaアカデミックソリューションの構成例

Aruba IAPはWi-Fi6対応し、最新のハードウェアで1人1台端末環境、長期利用をサポートするほか、ローミング制御対応、コントローラ内蔵APエンタープライズモデルとなり、日本語対応GUI、アプリ可視化、不正APの検出、無線LAN利用時間スケジューリング機能、最新WPA3対応セキュリティ機能を搭載しており、クラウド管理にも対応。

同社の教育機関向け各種ソリューションは、GIGAスクール構想による基盤整備を活用した高度で先進の機能への拡張を容易にし、遠隔地からクラウドを通じて一括でネットワークの可視化、一元管理のできるネットワーク管理ツールであるAruba Centralは教育委員会など地区センターから各学校の現地で対応せずに運用負担やコスト、人材不足を低減させるとしている。

さらに、生徒、教職員のセキュリティを守りつつ、学術交流のためゲストWi-Fiの安全な提供に加え、学校という特性上、災害時などに地域住民にWi-Fiを容易かつ安全に開放する機能を備える認証ソリューションのAruba ClearPassも容易に導入が可能だという。