富士通とNTTドコモは3月5日、自然災害が年々増加している日本において重要な課題である予測的な避難行動の啓発を目的に、G回線とVRを活用したバーチャル災害体験をドコモ中国支社(広島県広島市)で実施したと発表した。なお、今回のバーチャル災害体験は広島県とドコモによる「ひろしまサンドボックス PITCH TRIAL)」の一環として実施した。

  • 提携の概要

    提携の概要

今回のバーチャル災害体験では、360度ライブ映像に豪雨災害を想定したコンピュータグラフィックス(CG)を重ね合わせることで、災害発生時の街の変化の360度映像視聴体験ができるほか、映像を視聴しながら同時に画面上に文章で示された防災や避難方法を学ぶことで、視聴者の防災意識向上を図ることを目指している。

今回、広島市西新天地公共広場(アリスガーデン広場)に設置した8K 360度カメラから5G回線を通じて360度映像のライブ配信を行い、両社の社員10人がアプリケーションによる360度映像視聴体験した。

富士通は今回の取り組みで活用した技術を地域課題解決に向けた観光や防災での利用を見込み、現実世界と仮想世界を密接に融合させる複合現実技術へ進化させ、同社のエッジサーバと5Gでサービスを実現する予定だ。また、ドコモは、今後も5G等の技術を活用した地域課題解決に向けたサービス、ソリューションの実現をめざします。