シスコシステムズは3月5日、国が推進する「GIGAスクール構想」向けにクラウド管理型ネットワークソリューション「Cisco Meraki」の特別ソリューションパッケージの提供を開始すると発表した。

GIGAスクール構想とは、日本政府が掲げる教育改革の1つの施策で、誰一人取り残すことなく子供たち一人ひとりに個別最適化され、創造性を育む教育現場でのICT環境提供の実現に向けたものとなり、同構想のGIGAとはGlobal and Innovation Gateway for Allの略を表しており、広くあまねく改革を進める概念。

今回、同社は教員と生徒がストレスなく授業に取り組める安定した無線ネットワーク、情報漏洩やサイバー攻撃といったリスクを排し授業を不安なく安全に行う端末からネットワークまでの万全なセキュリティに加え、デジタルスクールネットワークのように遠隔授業を実現するコラボレーションなど、これからのデジタル教育に求められる最新のテクノロジーを提供し、その実装と活用を総合的に支援していく。

Meraki のGIGAスクール特別ソリューションパッケージはその特徴であるシンプルを具現化し、設定や構築、運用、製品保証に至るライフサイクルにおいて耐用期間中(7年を想定)の提供が可能で、製品ラインアップには文部科学省の標準仕様/ガイドラインに準拠した製品を中心に、幅広い教育環境のユースケースに応じた最適な製品群を用意した。

また、同パッケージの発売と併せて、第6世代のWi-Fi(いわゆるWi-Fi6)に対応したアクセスポイント、Cisco Meraki MR36、同MR46、同MR56を発表し、オーダー受付を開始している。

新しいMRシリーズは従来の802.11ac アクセスポイントよりパフォーマンスが最大4倍向上し、日々のICT教育への高い信頼性だけでなく、スポーツイベント、学校行事など高いパフォーマンスが求められる環境や、講堂などの高密度環境にも快適に対応するという。さらに、単一のダッシュボード上で管理することができ、複数の学校や校内にまたがるネットワークをいつでもどこからでも一元運用・管理することを可能としている。