富士通フロンテックは10月30日、AI技術を活用し、さまざまな帳票に適用可能なAI-OCRパッケージ「Keyword Capture Client Edition」(キーワードキャプチャークライアントエディション)を提供開始した。価格は個別見積もり。

新パッケージは、帳票の形式(読み取り文字の位置)をあらかじめ設定する必要がなく登録したキーワードで読み取り位置を認識するためレイアウト変更にも容易に対応できる定義レス型と、あらかじめ帳票形式を定義することで、読み取り処理速度が速い定義型の両機能を備えている。

  • 定義レス型OCRのイメージ

    定義レス型OCRのイメージ

また、画像処理時にAI技術を応用した独自技術により、帳票の斜行補正やノイズ、罫線などの除去を行い、最適な画像を生成することで高精度な文字認識を実現するという。OCR処理に最適な画像を生成する画像処理と読み取り位置を特定する位置特定、文字認識処理に構造を分離しており、さまざまな文字認識エンジンを選択して利用することも可能としている。

さらに、帳票上の罫線特徴を活用して帳票種を特定できる機能を搭載しており、スキャナなどでまとめて読み込んだ帳票を連携する業務システムに必要な帳票種のみをOCR処理することを可能としている。加えて、罫線に掠れがある帳票でも、AI技術により罫線情報を学習することで高精度に帳票を特定するという。