順天堂大学医学部附属順天堂医院は、会計の待ち時間を解消する新たな取り組みとして、「料金後払いシステム」の運用を2019年4月1日より開始すると発表した。事前登録した患者は、診察後に支払窓口で会計をせずにそのまま帰宅できる。

このしくみは、グローリーの医療業界向け「料金後払いシステム」と富士通の医事会計システム「FUJITSU へルスケアソリューション HOPE X-W」を連携させて実現する。

事前登録は、自身のパソコンやスマートフォンで、順天堂医院で配付されるQRコードから後払い申請画面にアクセスし、診察券番号やクレジットカード情報、メールアドレスなどを登録する簡単な申請手続きで、即日から利用できる。領収書と診療明細書は、後日、病院の無人端末で発行できる。金額について、患者にメールで知らさせるという。

  • 後払いシステムの流れ

クレジットカードによる料金後払いのため、現金の持ち合わせがなくても受診が可能で、外国人が利用しやすいように、英語、中国語、韓国語にも対応する。

今後順天堂医院では、2020年3月までに「料金後払いシステム」の利用者数を外来患者の約30%(約1,500人)に高めることを目指している。