PFUは11月20日、業務用OCR「DynaEye EX」を機能強化し、AIを活用した新世代OCRソフト「DynaEye 10(テン)」を販売開始すると発表した。

「DynaEye 10」は準定型帳票のOCRに対応し、OCRノイズ除去機能やAIによるレイアウト学習機能により、認識精度の向上と運用コストの低減等データエントリー業務の効率化を実現する。準定型帳票とは、レイアウトや見出し表記等は異なっても、氏名や金額等記載項目の規則性が高い帳票のことをさす。準定型帳票対応により、記載されている情報が同じでも発行元によりレイアウトが異なる書類の情報を明細行も含めて抽出できる。

  • 「DynaEye 10」の概要

  • 準定型帳票(右)

また、ノイズ除去機能により、取引書類に使われる印影・網掛け・地紋の除去、白抜き文字の反転を行い、認識精度の向上を図っている。そのほか、経理・購買・営業部門向けに「請求書、納品書、注文書」の3種のOCR定義のテンプレートを提供。OCR対象帳票を増やす場合も、読み取りたい情報の指定を簡単にできる定義ツールを用意している。

  • ノイズ除去機能

  • 3種類のテンプレート

  • 項目定義ツール

また、OCR後の正誤確認を行うための確認修正画面を提供するほか、認識結果によるデータ整合性等のチェックにより、作業負荷を軽減する。

  • 「DynaEye 10」のラインナップ

  • 確認・修正画面(右)

さらに、読み取り位置を誤った場合、読み取り位置を指定することで、AIにより帳票レイアウトおよび読み取り位置を学習し、2回目以降は学習結果を用い、認識精度が向上する。

また、Windowsサーバに対応したライブラリ製品を新たに提供。クライアント毎にOCRをしていた業務から、サーバによるセンター集約を行うことでコスト削減を図ることができるという。