NTTデータは10月30日、Twitterデータを利用したシステムインテグレーション(SI)事業の市場拡大を加速させるため、パートナーの1社としてNECとパートナーシップ契約を締結したと発表した。

  • パートナーシップのイメージ

    パートナーシップのイメージ

今回の契約により、NTTデータの提供するTwitter全量データおよび言語解析技術を、NECとのパートナーシップに基づき、より広いユーザー企業に提供が可能になるという。さらに、TwitterデータにNECのAI技術や画像認識技術などを組み合わせることで、付加価値の高いシステム構築やサービスを提供できるとしている。

また、Twitterの無償提供のAPIが廃止になるという方向性を踏まえ、同社は公式かつ商用利用に適したデータの提供により、健全性の高いデータ利用の促進、市場の拡大を目指す。

商用利用に適するTwitterデータの利用に関連して、Twitterが提供するAPIには無償で利用可能なAPIが存在するが、Twitterが提示するロードマップに伴い、NTTデータは8月からStandardAPIへの移行を行っている。

これにより、無償利用によるTwitterデータの管理については、すべてのAPIアクセスに対するTwitterデータの利用目的の申請・承認プロセスの必須化、利用できるアクセス回数などの制限など厳格化している。

加えて、Twitterは同一利用目的のために複数アプリケーションを作成することを禁止しているため、類似利用目的の申請によるTwitterAPIのレートリミット迂回を目的としたアプリケーション開発は認めていないという。

一例として、Tweetデータが取得できるStandard Search APIは取得可能な期間が過去7日間であり、取得可能なデータが全量であることの保証はしておらず、商用での利用は推奨していない。

これに対して、NTTデータが提供するTwitterデータおよび、パートナーシップに基づき提供するNECのTwitterデータは、Twitterとの公式な契約に基づくデータであるため、全量データからの取得が可能であり、取得期間の柔軟な指定を可能としている。

今後、同社は商用利用に適したTwitterデータを利用する市場のさらなる拡大、およびより多くのパートナーを獲得することで、ユーザー企業の企業活動に貢献できるシステムやソリューションの開発を推進し、関連ソリューションを含めて、2020年度末までに累計50億円の売り上げを計画している。