ブロードバンドタワーは8月27日、都内でメディア向けに5G時代のデータセンター(DC)を標榜する「新大手町サイト」の内覧会を実施し、9月1日から運用を開始すると発表した。

新DCは同社が5G時代のインターネットインフラを支える拠点となることを目指し、5Gモバイルの特徴である超高速(10Gbps)・超低遅延(1msec)・超多地点同時接続(100万点/km2)をコンセプトに据えている。

ブロードバンドタワー 代表取締役 会長兼社長 CEOの藤原洋氏は、新サイトについて「物理的なロケーションとサイバー上のロケーションが一致した特別な場所だ。第5世代のデータセンターであり、ターゲットはIoT、AI、FinTechをはじめとした『第4次産業革命』を牽引する企業となり、すでに商談が進行中だ。インターネットサービス事業者だけでなく、IoTやAIなどのサービスを提供する企業も入居を予定している」と、述べた。

  • ブロードバンドタワー 代表取締役 会長兼社長 CEOの藤原洋氏

    ブロードバンドタワー 代表取締役 会長兼社長 CEOの藤原洋氏

建物構造はハイブリッド制震構造、面積は3000m2、ラック数は750ラック、床耐荷重が1800kg/m2となる。

また、多くの金融機関・情報通信・メディア企業などが集積する大手町に立地し、日本を代表する3大IX(JPIX、BBIX、JPNAP)や、Amazon Web Services(AWS)、Azureをはじめとした代表的なメガクラウドとの直接接続を実現するほか、NTT東日本の回線を異局・異経路で利用を可能としている。

  • サーバルーム

    サーバルーム

  • MDF(Main Distributing Frame:主配線盤)

    MDF(Main Distributing Frame:主配線盤)

近隣に位置する同社のDC「第1サイト」とプライベートファイバーでダイレクト接続することで新サイト含めた2施設を連携・一体化して利用することを可能とし、キャリアニュートラルのため顧客ニーズに合わせた回線環境の構築ができるという。

空調は吹き下ろし方式、一部電源はUPS電源で供給。電源供給は本線・予備線の特別高圧2系統受電、非常用発電機はN+1冗長構成で無給油連続運転時間は72時間となり、特高電気室を地下ではなく下層階に設けることで水害時における対応を可能としている。

さらに、無停電電源装置もN+1冗長構成とし、10分間の電源供給ができる。加えて、ラック電源は1ラック実効6kVAとなり、標準電源はAC200V×2系統/ラック、追加電源はAC100V/20A、AC200V/30A、消火設備はガス消化、超高感度煙センサとなる。

  • 吹き下ろし方式の空調

    吹き下ろし方式の空調

  • 特高電気室に設置された変圧器

    特高電気室に設置された変圧器

  • 非常用発電機

    非常用発電機

  • ガス消化設備

    ガス消化設備

セキュリティ管理は顔認証と静脈認証による2段階生体認証となり、DC専用エレベータによりセキュリティの堅牢性を高めているという。

  • 受付に設置されている静脈認証と顔認証の端末

    受付に設置されている静脈認証と顔認証の端末

  • サーバルーム入室時には登録された顔を認証し、入室する

    サーバルーム入室時には登録された顔を認証し、入室する

サイトマネジメントは24時間365日体制でサポートし、海外の顧客に向けた英語オペレーション対応も可能としており、ティア4相当に対応したセキュリティを実現しているという。

今後、同社では第2期工事を予定し、ラック数は350~360ラックを計画。すでに既存・新規顧客含めて750ラックのうち、3分の2程度(10~15社)の引き合いがあるという。なお、1ラックあたりの価格は税別で月額35万円~。

  • 2期工事で整備を予定しているサーバルーム

    2期工事で整備を予定しているサーバルーム