NECイベリカ社は、スペインのムルシア市およびムルシア大学と共同で、スマートシティ関連のソリューションを開発・展示する「イノベーションセンター」を同市庁舎内に設立すると発表した。

ムルシア市は、人口約45万人をの都市で、近年、スマートムルシアプロジェクトを立ち上げ、市内の各種データをリアルタイムに収集・分析することで、市民サービスの質向上や自治体業務の効率化、都市の安全性向上などを目指す、都市のデジタルトランスフォーメーションに取り組んでいるという。

NECは、同国のサンタンデール市やポルトガルのリスボン市などのスマート化へも取り組んでおり、今回、これらの実績で培った技術や知見を同センターへ提供し、ソリューションを共同で開発する。

また、開発したソリューションを、市民や他の都市、企業などに公開することで、新たな都市サービスの創出を促進するという。

  • ホセ・バジェスタ ムルシア市長(左から3人目)とNECヨーロッパ社長 黒崎裕伸 氏(同4人目)

NECは今回の実績を活かし、スペイン国内およびヨーロッパの他都市などでのセーフティ事業の拡大を目指す。