ネットギアジャパンは12月22日、販売中のトライバンド・ホームWi-Fiシステム「Orbi(オービ)」がペアレンタルコントロール「Circle with Disney」と、モバイルアプリが日本語にそれぞれ対応したほか、イーサネットバックホール機能、メッシュWi-Fi機能を追加したと発表した。

  • 「Orbi」

    「Orbi」

同社では、有害コンテンツ対策としてルータ製品はOpenDNSベースのペアレンタルコントロール機能を無償で提供しているが、今回モバイルアプリレベルまで管理が可能なCircle with Disneyに対応した。

これまでCircleが動作するには専用のCircleデバイスが必要だったが、その機能がOrbiにバンドルされて専用デバイスなしで利用でき、設定はすべてスマートフォンなどのモバイルアプリから行う。

Orbiに接続するすべてのデバイスが管理対象となり、全デバイスのインターネット利用を一斉に停止したり、デバイスごとにアプリやWebサイトのカテゴリを選択して利用を制限することが可能。月額550円のプレミアムプランではアプリごとの使用時間制限や、ベッドタイム、オフタイムなど複数のスケジュールの組み合わせで柔軟に設定できるという。

  • Circleのアプリ

    Circleのアプリ

また、Orbi専用のモバイルアプリが日本語に対応し、Orbiシステムの初期セットアップ、Orbiサテライトの追加、Wi-FiやゲストWi-Fi設定などアプリ画面から行うことを可能とし、iOSとAndroidデバイスに対応している。

  • モバイルアプリが日本語に対応した

    モバイルアプリが日本語に対応した

さらに、Orbi間のバックホール通信専用に1つのバンド(W56)を割り当てているが、電波環境の状態が悪いとバックホール通信が無線で接続できないなどの問題が発生することがあるという。同社では、このような問題を避けるためイーサネットバックホール機能に対応し、バックホールをLANケーブルで接続を可能にした。

イーサネットバックホール経由で安定な通信を提供するほか、Orbiデバイスの同期もできるため、既存のスイッチングハブなどにLANケーブルでOrbiを接続するだけでWi-Fiシステムを簡単に導入することが可能だという。

加えて、Orbiはファームウェアバージョン2.0よりメッシュWi-Fiに対応しており、1台のOrbiルーターに3台までのOrbiサテライトを接続することができる。各Orbiデバイスは、電波状況に応じてフレキシブルにほかのOrbiデバイスと接続し、通信を行うため、利用者は特に意識することなく柔軟にWi-Fiシステムを拡張することを可能にしている。