エリジオンとPTCジャパンは、従来のパートナーシップを拡大し、エリジオンが開発した2D図面比較ツール「Drawing Validator」を、PTCジャパンの既存顧客向けに提供していくことで合意したことを発表した。

  • 「Drawing Validator」の画面

    「Drawing Validator」の画面

「Drawing Validator」は、3D CADソフトウェアで作成された2つの2D図面を正確に比較し、検出箇所を一覧化したレポートを出力するもの。モデル形状の微少な差でも検出するだけでなく、寸法や注記を見た目だけではなくCADが内部で保持している数値情報を用いて正確に比較する。また、検証項目の柔軟なカスタマイズが可能で、あらかじめ設定した独自の定義に基づき、ユーザーにとって「意味のある差」だけを検出する。

その比較結果は、一般的なWebブラウザーで閲覧できるHTML形式のファイルで出力される。レポートには検出箇所がリスト表示されるため、ユーザーは検出された箇所を漏れなくひとつずつ確認できるという。

同製品を導入することで、設計者が自ら行った変更内容の事後確認や承認者の検図にかかる負担を、従来プロセスに比べて大幅に軽減できるほか、見落としがない信頼性の高い検図プロセスを実現する。また、自社で編集した設計データを取引先に渡す際に比較結果レポートを同梱すれば、設計変更箇所を正確に伝えられ、コミュニケーションの円滑化も図ることができる。

なお、「Drawing Validator」は2017年12月19日にエリジオンが発売し、さらに2018年内を目途にPTCのThingWorx Navigateアプリケーションとの連携を開始する予定となっている。