電通国際情報サービス(以下、ISID)は20日、トヨタ自動車(以下、トヨタ)向けに、VR技術を用いて遠隔地間で3D車両情報を共有するシステムのプロトタイプを開発したと発表した。

同システムの利用イメージ

同システムは、離れた複数の拠点にいるユーザーが、インターネット空間上に配置した実物大の精緻な車両のモデルを共有し、コミュニケーションを図ることができるというもの。車両の精緻な3D画像に加え、機構のアニメーション表示、モデルと視点の自由な移動、指示箇所へのマークの付与、ドキュメントの閲覧、音声会話、アバター表示といった機能を有しており、視覚的かつ効率的なコミュニケーション手段を提供する。

3Dゲーム開発プラットフォームとして高いシェアを有するゲームエンジン「Unity」と、オンラインゲームなどで遠隔地ユーザー間のコミュニケーションを実現するネットワークエンジン「Photon」を利用しており、これに同社開発のユーザーインタフェース(UI)を組み合わせることにより実現している。

今後、同社とトヨタは今回開発したプロトタイプをベースに、ユーザーの意見・要望を集めてさらなる改善を図り、2017年度中にトヨタの複数拠点において実証試験を行う計画。なお、同システムは2017年6月21日~23日に東京ビッグサイトで開催される3D&バーチャル リアリティ展(IVR)で展示される(小間番号東1ホール 45-30)。