電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は5月26日、トルコの「セスリハーフラー」の株式100%を取得することにつき、同社株主と合意した。セスリハーフラーは、ブランド戦略策定、デジタル・コミュニケーション領域全般のサービスを提供する会社。電通は、グループ各社との連携を図りトルコにおける成長戦略を加速させる考えを明らかにした。

買収するにあたって、判断の決め手となったのはトルコの広告費支出の伸び。トルコでは人口の半数が30歳以下、25%が14歳以下ということもあり、デジタルツールを使用する人が多い。約4,800万人がインターネットを利用し、月間ペースでは4,200万人のFacebookユーザー、1,600万人のInstagramユーザーが存在しているという。また、トルコにおけるデジタル広告費支出は年率15~20%。

セスリハーフラーは、本社をトルコ・イスタンブールに構える。設立は2006年で、従業員数は45名。収益は2016年12月期、日本円で約2.7億円だった。