GMOペパボは2月9日、同社が運営するレンタルサーバ「ロリポップ!」がPHP7.1.1に対応したと発表した。

ロリポップ!では、PHPの実行方法として共用レンタルサーバで一般的な「CGI版PHP」加え、独自開発により実現した「モジュール版PHP」も提供している。 だが、共有サーバでのモジュール版PHPの提供は、Apacheの拡張機能としてPHPが動作するため、同じサーバを使用するユーザは、他のユーザーファイルを参照できるといったセキュリティ上の問題があった。

ロリポップ!では、独自に開発した権限分離アーキテクチャにより、モジュール版PHPの高速性能を維持しつつ、安全に権限分離できる環境を構築できるという。

このモジュール版PHPでPHP7.1.1を利用することで、高いセキュリティを保ちつつ、より一層レスポンス速度の高速化を実現。ロリポップ!で提供しているモジュール版PHPにおいて、最新のPHP7.1.1と従来のPHP5.6でパフォーマンス測定を行ったところ、レスポンス速度は約5.5倍に向上したという。

「モジュール版PHP7.1.1」のパフォーマンス測定

WordPressをはじめ、PHPプログラムを使用したWebサイト運営においては、バージョンをPHP7.1.1に切り替えることにより、サイト表示のさらなる高速化が期待できるという。

なお、既存の顧客の方の利用環境におけるモジュール版PHPのPHP7.1.1への切り替えは、2017年内に順次実施されるとのこと。