Microsoft Edge

Microsoftは5月13日(米国時間)、「Announcing media capture functionality in Microsoft Edge」において、Windows 10 プレビュー版のMicrosoft Edgeに新しく追加されたメディアキャプチャAPIについて紹介した。今回、Microsoft EdgeにはメディアキャプチャAPIとしてW3Cが策定を進めている「Media Capture and Streams」が実装された。W3Cの策定作業は最終段階に近づいており、主要なブラウザはそれぞれメディアキャプチャAPIを実装するよう進めている。

メディアキャプチャはgetUserMedia()メソッドで利用できる機能で、デバイスが搭載しているカメラやマイクにアクセスして動画や静止画、音声などのデータをブラウザ側で取得できるようにする。この機能が利用できるようになると、現在ではネイティブアプリのみがアクセスできているメディアデバイスの機能をWebページやWebアプリで実装できるようになる。さまざまな用途が考えられるが、現在よりもスマートフォンやタブレットデバイスの機能を活用したサイトやサービスが登場するきっかけになることは間違いないだろう。

記事では、現在のMicrosoft Edgeが実装している機能や未実装の機能などがまとめられているほか、メディアデバイスへアクセスする際の許可や挙動に関する指針、アクセスしている間のMicrosoft Edgeの動作などが説明されている。メディアキャプチャはWebアプリやWebページでできることを広げる便利な機能だが、悪用された場合はプライバシーの侵害といった問題を引き起こしやすい機能とも見られている。どのように安全性を確保するかがメディアキャプチャ機能を実装する際のポイントの1つとなっており、どの主要ブラウザもこの点に配慮した実装を進めている。