FreeBSD - The Power To Serve

2015年に入ってからMicrosoft CoreCLRをFreeBSDへ移植する取り組みが「FreeBSD Port Team」として取り組まれてきた。この取り組みで主導的な役割を担ってきた開発者は4月24日(ドイツ時間)、「Habemus CoreCLR on FreeBSD - A story of bits, bytes and much more」において、移植が重要なマイルストーンの段階に到達したと伝えた。生成されるバイナリは充分に動作するものとは言えないが、FreeBSDでCoreCLRがビルドできる状態になったという。

昨年、MicrosoftはCoreCLRの主要コンポーネントのオープンソース化を実施。以降、ほかのコンポーネントに関してもオープンソース化を実施してきた。以降、Microsoftの従業員によってLinuxサポートが進められたほか、コントリビュータからのパッチでMac OS Xへの移植も進められている。2015年に入ってからは、FreeBSDを対象とした同様の取り組みも発足し、今回、マイルストーンに到達した。

現在、FreeBSDへの移植に取り組んでいる開発者はOpenBSDとNetBSDへの移植にも興味を示しており、今後サポート対象を広げていくものと見られる。CoreCLRがFreeBSDで動作するようになると、FreeBSDで動作しているエッジサーバやNASストレージなどでC#を使ったプログラミングが可能になるなど、C#の利用できるシーンが広がることになる。