森トラストは3月23日、虎ノ門パストラル跡地の再開発計画「虎ノ門四丁目プロジェクト(仮称)」が国家戦略都市計画建築物等整備事業として認定されたと発表した。

再開発後のイメージ

国家戦略特区制度は、第2次安倍内閣が成長戦略の柱の一つで、特定のエリア内で従来の規制を大幅に緩めて外国企業を誘致する計画。国際的な経済活動の拠点の形成などを目的としている。

虎ノ門地区は、官庁街に近接するビジネス街として発展してきた歴史を持ち、近年は東京五輪に向け、環状二号線や虎ノ門~神谷町駅間の新駅構想が予定されるなど、訪日外国人の交通拠点としての機能が期待されている。

プロジェクトでは、計画地に約5000坪の敷地内に地上36階、地下4階の巨大ビルを建設する。主要な用途は、事務所、ホテル・サービスアパートメント、店舗、カンファレンス、生活支援施設、産業育成施設などの誘致を想定している。

計画断面図

また、敷地内には地域に根付いた「葺ふき城しろ稲荷神社」の名を冠する緑地「葺ふき城しろの森(仮称)」を整備するほか、神谷町駅前交差点の混雑軽減に向けた駅直結のバリアフリー地下歩行者通路を建設する。

周辺地図

今後は2019年度の竣工を目指し、計画の具体化を進めるとしている。