リコーインダストリアルソリューションズは11月25日、画面サイズ1型、有効画素数900万画素までの産業用カメラに対応する画像処理用手動絞りレンズ「RICOH FL」シリーズ2機種を発表した。

同製品は、中心から周辺部まで135(lp/mm)の高分解能を実現しており、周辺部まで解像力の低下が少なく、コントラストの高い鮮明でシャープな画像が得られ、周辺部の画像も画像計測や検査に活用可能となっている他、フォーカシングにはフローティング機構を採用し、無限遠から至近距離までの全域で収差を低減した。また、多くの900万画素カメラで採用されている44mm角の筐体に合わせ、外径を42mmΦと小型化したことで、高性能な装置への組み込みなどにも対応できる。さらに、画像計測/認識で問題となるディストーション(歪曲収差)を低減させた。TVディストーションでは0.1%未満に抑えており、歪みの非常に少ない画像で、画像計測分野にも最適であるとしている。

なお、2015年1月下旬より発売する。今回の2機種を追加することで、1/3型、1/2型、2/3型対応レンズを含め同シリーズは45機種となり、さらに多様なニーズに対応できるようになったとコメントしている。

1型、900万画素までの産業用カメラに対応する画像処理用手動絞りレンズ「RICOH FL」シリーズ