日本ビニル工業会は10月27日、ソフトPVC(軟質塩ビ樹脂)を素材として利用したデザインコンテスト「PVC Design Award 2014」の審査結果発表と表彰式を開催した。

同賞はPVCの中でも柔軟性があり、加工性・印刷性・透明性などに優れるソフトPVCの特長を生かした独創性・実用性に富む「デザイン提案」と「製品」を公募し、その中から将来の可能性を広げるようなものを選定・表彰するというもの。今回で4回目の開催となり、今年は「I want this!(これ欲しい!)」をテーマに5月1日から9月30日まで作品を募集し、約350点が全国から寄せられた。

今回、大賞は該当者なしとなったが、準大賞に梶本博司氏と時田宗弘氏の「0 tape」が選ばれた。この作品はPVCの粘着性を利用した透明テープで、糊を使用しないため、対象物に傷を付けることがない。そのほか、優秀賞6作品、入賞14作品が発表された。

準大賞作品「0 tape」

審査委員長の大竹美知子氏

今回のコンテストについて審査委員長の共立女子大学 非常勤講師の大竹美知子氏は、「今年は特にPVCの使われ方の広がりを感じさる作品が多かった」とコメントした。

なお、受賞作品は東京・大阪・名古屋・福岡で展示される予定となっている。各会場の詳細および開催スケジュールは日本ビニル工業会のホームページで確認することができる。