電通ワンダーマンは9月10日、「カリキュラムマーケティング」によるB2B支援サービスの提供にあたり、シンフォニーマーケティングの「DBFocus」を採用したと発表した。

「カリキュラムマーケティング」とは、多くの情報を一度に理解・吸収できる量のチャンク(塊)に分解し、順序立てて伝えることでテーマ全体を効果的に理解させるように計画されたマーケティング手法のことで、特にターゲットの態度変容に重大な意思決意が必要とされるB2B製品やサービスのプロモーションなどで有効とされる。

同社によれば、B2Bにおいては、"ニーズはあってもウォンツはない"という特徴があり、衝動的に行動を起こすことが期待できないだけに、営業プロセスではニーズが発生するタイミングを見極め、最適なメッセージを提供し、着実に理解を促せるコミュニケーション設計が求められるという。

とりわけPull型(=反響営業)の新規営業については、いかにポテンシャルの高いレスポンスを効率的に獲得するかが成否を握っているが、従来型のリードジェネレーション施策では、獲得件数にプライオリティを置けば製品やサービスの理解が浅くなり、リードの質の低下を招きがちだったという。一方、製品やサービスの深い理解を重視するほどレスポンスの絶対数は獲得しにくくなり、いずれの場合も施策の効果を上げることが困難だという。

『カリキュラムマーケティング』は、リードの質と絶対数という、従来は相反する要素として考えられてきた課題を解決する手段として開発されたB2B営業支援サービス。

「DBFocus」は、BtoBマーケティングのためだけに開発された専門ツール+オペレーションで構成される日本で唯一のプラットフォームサービスとなっており、自社内にマーケティングリソース(データマネージメントやメール配信オペレーションのほか、アウトバウンドコール)を確保せずに、サービスを提供できる。個人情報保護法や高い水準のセキュリティ基準に対応したデータ管理とオペレーションを実現する。

「DBFocus」概要

メッセージをカリキュラム化することで効果的に理解を促し、質の高いレスポンスを獲得し、さらにメールやイベントによる活動も包括的にフォローし、効果的なB2B営業活動を支援する。