楽天は9月3日、競輪車券(勝者投票券)のインターネット投票サービス「Kドリームス」を提供するケイドリームスの全株式を取得すると発表した。同社の株式を保有するマイテックと株式譲渡契約を同日締結したが、取得額については公表していない。

ケイドリームスは、重勝式車券をインターネットで投票するサービスを皮切りに、2011年12月からは通常車券の発売も開始。

各地域の地方自治体が母体となる競輪施行者の売上増加に寄与しており、8月末時点で全国42の競輪場の通常車券、16の競輪場の個別重勝式車券、および全ての統一重勝式車券を発売している。

車券購入に際しては独自の電子マネー「デルカ」を採用。これまで銀行の資金移動方式が主流となっていた公営競技業界の決済方法に多様化の道筋をつけることとなった。

また、電子マネーだけでなく、投票サイトも自社で構築しており、ほかの公営競技関連システム構築なども手がけている。

一方、楽天においてはこれまで、地方競馬のインターネット投票サービス「楽天競馬」で馬券発売の拡大に加え、サッカーくじ「toto/BIG」や宝くじ(ナンバーズ)のインターネット発売を行なっている。

楽天は、これまで競馬やtoto・宝くじなどで培ってきたノウハウと同社グループが保有するネット会員基盤を活用して「Kドリームスの魅力を高める」としている。