IDTは8月5日、1.5V PCI Express(PCIe)バッファ「9DBU」を発表した。

同製品は、最新のSoCやFPGAと同じ供給電圧で動作する。このため、同じ電源レールを使用できるので、システムを簡素化し、物理的サイズと消費電力の削減が図れる。また、ほぼすべてのPCIe用途で使用できるよう2~9出力の構成で提供されている。

さらに、非PLLファンアウトとPLLゼロ遅延バッファの両モードに対応している。そして、オプションには外部終端と内部終端が含まれており、外部終端回路によって最大限の柔軟性を確保するか、内部終端を使用して最大限の省スペースを実現するかを選択できる。加えて、同ファミリの全製品が1.5Vの供給電圧で動作するため、PCIeタイミングデバイスとしては業界最小クラスの消費電力であり、8出力デバイスが使用する電力は40mWとなっている。このため、冷却要件を低減し、運用コストを削減できる。この他、同社の1.8V「V」シリーズとピン互換性があり、SoCの動作電圧がさらに低くなっても簡単に置き換えが可能となっている他、PCIe第1・2・3世代に準拠しており、複数世代の製品で同じ部品を使用できる。

なお、パッケージは4mm~6mm角の標準VFQFPN。現在、特定の顧客向けにサンプル出荷中。

1.5V PCI Express(PCIe)バッファ「9DBU」