米Amazon.comは13日(現地時間)、Primeサービスの料金を79ドル/年から99ドル/年に値上げすると発表した。4月17日以降の新規加入または契約更新から新料金が適用される。同社がPrimeを値上げするのは2005年2月にサービスを開始してから初めて。

Primeは2-Days配送サービスが無料(対象製品のみ)になるリピーター向けの商品配送プログラムとして始まった。その後、Prime対象商品の増加に加えて、Amazon Instant Videoの映画・TV番組の一部(現在は約40,000タイトル)を無料でストリーミング視聴できる「Prime Instant Video」、ひと月に1冊のKindle書籍(500,000タイトル以上)を無料で借りられる「Kindle Owners’ Lending Library」を利用できるようになった。こうしたサービスの拡充を続けながら、Amazonは9年間Primeの価格を維持してきた。

昨年10-12月期決算を発表した際にCFOのTom Szkutak氏がPrimeを20ドルから40ドルの範囲で値上げする可能性に言及しており、値上げは最小に抑えられた形だ。しかしながらPrimeユーザーの間からは、サブスクリプション料金を抑えられるようにサービス分割を求める声も上がっている。