国土地理院は9月5日、3色刷の2万5000分の1地形図(印刷図)を約50年ぶりに一新することを発表した。

国土地理院は現在、地図データのデジタル化を進めており、全国をカバーするデジタル地図データとして「電子国土基本図」の整備を行っている。また、Webを通じて、出力エリアや表現方法を選べる「電子地形図25000」の提供も行っている。

地図データのデジタル化を進める一方で、長年にわたって親しまれてきた2万5000分の1地形図(印刷図)についても内容を一新することになった。新しい地形図は「電子地形図25000」と基本的に同じ内容になり、現行の地形図よりも道路や建物などの情報がより細かく盛り込まれる。

2万5千分の1地形図(印刷図)は、黒 / 茶 / 青の3色刷で作成されたものが定着していたが、新しい地形図ではこの3色以外にもさまざまな色を使用する。また、地形には陰影をつけ、より見やすくするという。

新しい2万5千分の1地形図(印刷図)は、2013年中に刊行が開始される予定で、国土地理院は数年をかけて刊行範囲を順次広げていくとしている。

2万5千分の1地形図「高知」の新旧比較。原寸大サンプルは国土地理院のWebサイトに掲載(PDF)

2万5千分の1地形図「奥多摩湖」の新旧比較。原寸大サンプルは国土地理院のWebサイトに掲載(PDF)