PFUは6月10日、帳票OCRソフトウェア「DynaEye(ダイナアイ)」を機能強化し、「DynaEye EX V4.0」として販売を開始すると発表した。

ソフトウェア帳票「OCR DynaEye EX」

DynaEyeシリーズは、文字認識する帳票OCRソフトウェアとして、金融・保険申込書のデータエントリ、地方自治体での介護保険認定審査の調査票入力、農産物の生産履歴管理におけるデータ入力、健康診断の問診票入力、高校・大学での入学願書受付処理、流通業でのギフト申込書入力など、様々なシーンで定型帳票データ入力に活用されている。

今回のバージョンアップでは、帳票識別機能、従来の罫線情報による識別機能に加え、帳票上の文字や色情報を利用した識別に対応。これにより、従来では識別困難であった罫線がない帳票や類似したレイアウトの帳票の識別が可能となり、帳票デザインの変更なしにデータ化できる帳票が大幅に増え、最大550種類の帳票識別に対応した。

また、顧客システムへの組み込み機能を強化Visual Basic/Visual C#に対応したActiveXコントロールに加え、様々な開発環境から呼び出し可能な関数ライブラリ形式のAPIを提供。関数ライブラリ形式のAPIでは、帳票全体の認識機能に加えて、帳票識別機能や指定した領域だけを読み取る機能など、より詳細な操作が利用可能となり、顧客の業務アプリケーションへのOCR機能の組み込みやソリューションへの活用に柔軟に対応する。

さらに、手書き日本語文字の読み取り字種を大幅に拡大JIS第二水準の漢字のうち使用頻度の高い1,042字種を追加、手書き日本語文字の読み取りとしては業界最高水準の合計4,870字種に対応。これにより、より多くの文字の認識が可能となり、手動入力工数が大幅に削減される。

製品の種類と販売価格は次のとおり。

商品名 内容 販売価格(税別)
DynaEye EX V4.0 顧客のアプリケーションへのOCR機能の組み込み開発を行う場合の開発環境 45万円
DynaEye EX ランタイム V4.0 DynaEye EX を利用して開発したアプリケーションの実行環境 25万円
DynaEye EX Lite V4.0 DynaEye EXが提供するOCR認識アプリケーションのみを使用できるパッケージソフトウェア。OCR機能の組み込み開発はできない 30万円
DynaEye EX Lite 同時修正オプション V4.0 DynaEye EX Liteの認識結果に対して複数のPCから同時修正作業を行うためのオプション製品 5万円