コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は、ビジネスソフトのデータを無断でオンラインストレージにアップロードしていた大阪府のアルバイト男性(36歳)を、著作権法違反(複製権侵害)の疑いで愛知県豊橋署が10月19日に名古屋地検豊橋支部に送致していたことを公表した。

この男性は3月5日ごろ、ジャストシステムが著作権を有する「一太郎2012 承 通常版(ダウンロード版)」のファイルを販売譲渡する目的で、自宅PCから無断でオンラインストレージ会社のサーバーに複製し、著作権(複製権)を侵害した疑いが持たれているという。

男性は、オークションの出品画面に「中古品DLversionです。こちらから指定したサイトへアクセス頂きダウンロードして頂きます」などと説明した上で顧客を募り、落札者からの入金を確認したあと、オンラインストレージサービスを利用してソフトウェアを複製・蔵置。メールでファイルのURLを落札者に送信して、ソフトをダウンロードさせていたとのこと。男性は同ソフトを2500円で販売しており、2月~5月の間に約40人が購入していたと見られている。なお、「一太郎2012 承 通常版(ダウンロード版)」の参考価格は1万6800円。

5月2日に行われた男性宅の家宅捜索ではPC、ハードディスクなどが押収されており、警察の調べに対して男性は「小遣いを稼ぎたかった」などと供述しているという。