TorqueBox is a small adaptation layer on top of JBoss's Java application server, JBoss AS.

The TorqueBox projectは7月27日(米国時間)、TorqueBoxの最新版となる「TorqueBox 2.1.0」を公開した。TorqueBoxは、Rubyデベロッパ向けに開発されているアプリケーションプラットフォーム。JBoss AS上でRuby on RailsやSinatraといったWebフレームワークが実行できるように設計されている。

TorqueBox 2.1.0の主な変更点は次のとおり。

  • アプリケーションサーバをJBoss AS 7.1に更新
  • injectメソッドをfetchメソッドに名称変更
  • クラスタリングモードのデフォルトを"Invalidation"から"Distributed"に変更
  • $JRUBY_OPTS環境変数の導入
  • InvokeDynamicサポートの標準無効化
  • スケジュールジョブにtimeoutおよびconcurrencyオプションをサポート

JBoss AS 7.1の更新によってクラスタリング周りのバグ修正が行われている。injectがfetchに名称が変更されているが、古いコードがinjectで動作するようサポートされている。ただし、2.2.0ではこのサポートは削除予定。また、InvokeDynamicサポートを標準で無効にしているのはJDK 7のビルドバグを回避するために行なっているもので、一時的な処理だとしている。

TorqueBoxプロジェクトはTorqueBox 2.1.0の公開とともに、今後のリリーススケジュールについても言及している。ロードマップによると2.1.1を8月末に、2.1.2を9月末に公開し、JBoss ASの更新やいくつかの新機能を導入した2.2.0は10月末の公開を計画している。