PFUは、手書き帳票OCRソフト「DynaEye(ダイナアイ)シリーズ」に、手書き中国語OCR機能を搭載した「DynaEye EX Chinese Edition」を2月27日より中国市場向けに販売開始すると発表した。

「DynaEye シリーズ」は、OCR専用のハードウェアを必要とせず、PCと汎用イメージスキャナの組み合わせでOCR システムを構築することができるソフト。同社によれば、帳票OCRソフトにおいて、50%以上で国内トップシェアだという。

「DynaEye EX Chinese Edition」は、2010年度の中国国家統計局様 第6次国勢調査プロジェクトなどに採用された富士通研究開発中心有限公司(北京市)開発の中国語OCR機能を組み込むことにより、手書き中国語帳票の読み取りおよび認識精度を向上させた。定型帳票の手書き文字(英数字/簡体字/記号/マーク)、OCR-Bフォント、活字簡体字、バーコードなどの文字種の読み取りが可能で、OCRを行う帳票の書式定義は、未記入の帳票イメージから作成することができる。

デスクトップ画面

本製品は、アプリケーションを構築するためのOCRソフトウェア開発キットとして提供。「DynaEye EX Chinese Edition SDK」ではDynaEyeコンポーネントキットとして、基本機能(帳票認識、修正画面、データ出力)のActiveX コントロール集を提供する。

修正画面の作成例

製品としては、ソフトウェアのインストール用メディアである「DynaEye EX Chinese Edition V1.0 Media kit」、手書き中国語OCR ソフト開発キットのライセンスである「DynaEye EX Chinese Edition V1.0 SDK」、DynaEye EX Chinese Edition V1.0 SDKで開発を行ったアプリケーションを実行するためのランタイムライセンスである「DynaEye EX Chinese Edition V1.0 Runtime(ANS)」(簡体字を除くOCR に対応)、DynaEye EX Chinese Edition V1.0 SDKで開発を行ったアプリケーションを実行するためのランタイムライセンスである「DynaEye EX Chinese Edition V1.0 Runtime」(簡体字を含むOCR に対応)がある。

認識結果の確認画面

「DynaEye EX Chinese Edition V1.0 SDK」は、日本円でおよそ50万円。基本的に中国国内のみでの販売だが、中国向けにソリューションを提供している国内SIerには、個別相談により提供される。