インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA」は6月21日、関東・関西・中部在住の25~34歳のビジネスパーソン5,000名を対象に「転職したい会社」を調査した結果を「DODA転職人気企業ランキング2011」として発表した。

2011年の総合ランキングは、昨年に続きグーグルがトップとなった。これに、トヨタ自動車、ソニーと続く。グーグルは、事業の先進性やスピード感が評価されたほか、社員の能力を最大限発揮するための職場環境や待遇に支持が集まった。昨年の第3位から順位を上げたトヨタはリコール問題を乗り越え、本来持つ高い技術力や事業戦略を改めて評価する人が増えた結果と分析されている。

2011年転職人気企業ランキング(DODA発表)

今年順位 昨年順位 企業名
第1位 第1位 グーグル
第2位 第3位 トヨタ自動車
第3位 第2位 ソニー
第4位 第5位 パナソニック
第5位 第8位 オリエンタルランド
第6位 第6位 資生堂
第7位 第4位 任天堂
第8位 第12位 ベネッセコーポレーション
第9位 第15位 楽天
第10位 第7位 全日本空輸

全体の傾向として、上位10社のうち5社がメーカーと、社会人のメーカー人気に依然陰りはない。同社では、「社会人は一時的な業績低迷に影響されることなく、企業の持つ経営資源や商品力、事業方針などを踏まえ、多角的・長期的な視点で転職先を検討している」と指摘している。

また今年は、Facebookが昨年の300位圏外から32位に急浮上したのをはじめ、楽天、ヤフー、サイバーエージェントなど、ソーシャルメディアやWebメディア分野で成長を続けるインターネット業界のトップ企業が順位を伸ばす結果となった。

今年は、2008年の金融危機以降順位を落としていた三井不動産や住友不動産などの建築不動産企業、スターバックス コーヒー ジャパンや高島屋など、嗜好品や高級品を展開する企業の順位が回復し始めている。景気低迷時は、鉄道や電力会社などインフラ系に人気が集まる傾向が見られるが、景気回復とともに需要が伸び、業績が回復した分野に求職者の目が向き始めたとしている。