「Hyper-V Server 2008 R2」、は4月にSP1がリリースされ、「ダイナミックメモリ」と「RemoteFX」などの新機能が追加されている。せっかくなので、今回は、前回インストールしたHyper-V Server 2008 R2をSP1へとアップデートし、実際に動作させてみたい。

執筆者紹介

後藤 大地(GOTO Daichi) - ONGS 代表取締役


企業システムを開発するエンジニアとして活躍するかたわら、FreeBSDのコミッタも務めており、同OSの開発に深く関わる。FreeBSDの国際イベントに毎年参加しているほか、国内で開催するFreeBSDカンファレンスに関しては開催者の立場で携わっている。

弊誌には、オープンソースの話題を中心に、ニュースや解説記事を多数寄稿している。

SP1へのアップデート

では早速アップデートを実施してみよう。

インストールした「Hyper-V Server 2008 R2」。コマンドプロンプトで「systeminfo」と入力するとOSのバージョンなどの情報を確認できる

「Hyper-V Server 2008 R2 SP1」にアップデートするとsysteminfoで表示される情報も更新される

インストールした「Hyper-V Server 2008 R2」をSP1にアップデートするには、sconfigから「6) 更新プログラムのダウンロードとインストール」を選択して、Windows Updateを実施すればよい。

sconfigの「6) 更新プログラムのダウンロードとインストール」を選択

Hyper-V Server 2008 R2をWindows Updateでアップデート中

なお、Hyper-V Server 2008 R2 SP1で追加された新機能を活用するには、Hyper-V Server 2008 R2 SP1を管理することになるWindows 7の「Hyper-V マネージャー」もSP1に対応したものにアップデートする必要がある。まだインストールしていないのであればダウンロードの詳細 : Windows 7 SP1 用のリモート サーバー管理ツールから最新版をインストールすればよい。SP1以前の「Hyper-V マネージャー : Microsoft Windowsの更新 (KB958830)」がすでにインストールされている場合、Windows Updateを実施することで自動的にSP1版へアップデートが実施されるようになる。

Hyper-V マネージャー

SP1に対応したHyper-V マネージャー

Hyper-V マネージャーで表示される仮想マシンのメモリ設定

SP1に対応したHyper-V マネージャーで表示される仮想マシンのメモリ設定。ダイナミックメモリに対応した設定項目が追加されていることがわかる

SP1に対応したHyper-V マネージャーに更新されると、ダイナミックメモリの機能が利用できるように仮想マシンの設定ダイアログの内容が変更されることを確認できる。これは管理用のクライアントだけでなく、ゲストOSも同様。最新の機能を活用するにはゲストOS側もSP1相当のソフトウェアへアップデートする必要がある。