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Firefox 4.0へ向けた最新ベータ版、Firefox 4 Beta 3が公開された。Mozillaは数週間という短い周期でベータ版のリリースを繰り返し、2010年末での正式版リリースを目指している。Firefox 4 Beta 3おける主な新機能は次のとおり。

  • Windows 7におけるマルチタッチ機能に対応。
  • JavaScriptにおける新しい数値表現方法の導入。この機能はグラフィックやアニメーションで使われることが多く、結果的にグラフィック能力の改善につながっている。
  • ローカライズ対象を10増やし、34の言語に対応。

マルチタッチ機能が動作している様子はMozilla HacksのブログFirefox 4 Beta: Latest Update is Here - Experimenting With Multi-touchに掲載されている。4本の指でのタッチが同時に検出され機能していることを確認できる。JavaScriptとCSS3における簡単な実装サンプルはMultitouch in Firefox 4 « felipe’s Blogに掲載されている。

Firefox 4 Beta 3実行画面

右上にあるフィードバックボタンから意見報告や調査協力、調査結果閲覧などができる

簡単に調査に協力できるように工夫されている

調査結果の閲覧例

一見すると地味な変更だが、注意が必要になるのがjsvalの変更だ。MozillaはJavaScriptの実行性能を全体的に向上させるため、SafariやChromeで採用されているのと同じ技術をベースとしたJaegerMonkeyと呼ばれるエンジンの開発を進めているが、この取り組みの一環としてjsvalのフォーマットが変更された。従来は32ビットにすべて詰め込んでいたが、変更されたあとは64ビットになり、うち32ビットに丸々データやアドレスを保持する仕組みへ変更されている。このため、jsvalを直接扱うようなエクステンションを開発した場合には対応が必要になる。このあたりの細かい内容はMozilla’s New JavaScript Value Representation < Rob Sayre's Mozilla Blogに説明がまとまっている。

なお、Firefox 4 Beta 3は34の言語に対応しているが日本語は対象外。Firefox 4 beta 2の段階のスケジュールでは、日本語化はBeta 5での実施が予定されている。