Google Chromeの顔としてもおなじみの及川卓也氏。HTML 5の普及においても積極的に活動中だ(6月に行われたGoogle Developer Day 2009 Japanにて)

グーグルのシニアプロダクトマネージャーである及川卓也氏が、Google Japan BlogにてGoogleの準公式コミュニティ「HTML5-Developers-jp」の発足を発表、開発者に対して参加を呼びかけている。「HTML 5時代のWebアプリケーション開発を支援」することを旗印に、HTML 5について日本人開発者が日本語で積極的な意見交換を行うことを目的とする。

HTML 5は、プラグインを使わずとも、動画や音声などをダイナミックに扱えることを目指しており、Webアプリケーションを開発するためのさまざまな機能が盛り込まれていることが特徴。ただし、その仕様が膨大なため、W3Cにおける策定はしばらく先と見られているが、Google ChromeやFirefoxでは、すでに積極的なサポートを開始している。及川氏は「Googleは(HTML 5策定のための)議論に参加する1つの団体に過ぎないが、Webをより強力なプラットフォームとするHTML 5について日本のデベロッパが語り合う環境を支援することで日本のデベロッパとともに、HTML 5がもたらす未来を一緒に考えていきたい」とコメントしている。

同コミュニティでは、HTML 5の仕様の大きさを考慮して、現状ではディスカッションテーマを「HTML5アプリケーション開発(マークアップ/JavaScriptプログラミング)」に絞っている。参加はHTML5-developers-jpのページから行える(要Googleアカウント)。なお、同コミュニティには及川氏のほか、同社が認定したAPI Expertである白石俊平氏やHTML5.jpを運営中の羽田野太巳氏も参加している。