インテル 代表取締役社長 吉田和正氏

インテルが、恒例となっているプレス向けアップデート会見「IAプレス・ミーティング」を開催した。まずは会見の冒頭、同社代表取締役社長の吉田和正氏は「次の展開に向けた現在の取り組みが非常に重要である」と説明した。

吉田氏によれば、現状のIT・コンピュータ市場の状況では、日本市場はモバイル製品を中心にコンシューマ分野が堅調で、世界的にはサーバ製品の買い替え時期が目前に迫っているほか、グリーンITのニーズは引き続き拡大しているという。来るべき将来へ向けて、チャンスをつかむには今こそ技術への継続的な投資が重要なのだとしている。

それを踏まえて同氏は、「モバイル市場を新たなステージへ」というテーマを掲げる。COMPUTEXで公開された超薄型ノートブックPCを実現する新プラットフォームや、UQコミュニケーションズとの協力関係によるWiMAXサービスの普及を主な武器に、これを推し進める計画だ。新規需要の開拓や、買換え需要の掘り起こしはもちろん、新たなビジネス・チャンスの創出にも繋げるという。

超薄型ノートPCでモバイル市場を加速させる

超薄型ノートPCで採用される小型CPUとチップセット

同社では、パーソナルコンピュータを、これまでの一家に一台、一部屋に一台といった使われ方から、今後はひろく一人に一台の時代へと突入させて行きたいと考えている。同社マーケティング本部 本部長の江田麻希子氏は、そのために「Unmet needs」(顕在化しているニーズ)と、「Unaware needs」(潜在的なニーズ)の両方を、どちらか一方というわけでは無く、バランスよく満たして行くイノベーションが必要なのだと述べる。

パーソナルコンピュータは一人一台の時代へ

インテル マーケティング本部 本部長 江田麻希子氏

「こんなPCが欲しい」というユーザーのUnmet needsを満たすために、性能や使い勝手に優れた新たなプラットフォームを提供し続けるとともに、例えば、携帯電話が巨大なショルダータイプだった時代に、今日の多機能携帯電話のような使い道は想像できなかったわけだが、そういった「こんなことがPCで出来るのか」と驚くようなUnaware needsの掘り起こしも積極的に提案し、探って行くのだという。

一方で、取り組みはモバイルだけでは無く、堅調だというコンシューマの分野に向けた、デスクトップPCを次のステージへ進化させる新たな製品ロードマップも説明された。直近の大きなトピックとしては、今年の後半、現行のCore i7プロセッサで採用されているNehalem世代のハイエンドアーキテクチャをベースとした製品が、いよいよメインストリーム市場にも投入される。

2010年の主力製品となるClarkdaleプラットフォーム

引き続き2010年には、それらをさらに進化させ、32nmプロセスに基づく新たな半導体製造技術によるWestmere(開発コードネーム)プロセッサを中心とした、新世代のデスクトップ・プラットフォームが計画されている。Clarkdale(開発コードネーム)と呼ばれている同プラットフォームは、高い性能と優れた電力効率のバランスが特徴とされる。こちらの進捗も順調だといい、今年の第4四半期には量産が開始される予定だという。