ベリングポイントは4月13日、国際会計基準(IFRS:International Financial Reporting Standards )の適用によって生じる課題とコストを短期間で診断するサービス「IFRSクイックレビュー」の提供を開始したことを発表した。コンサルティング期間は1週間、価格は300万円を想定している。

同サービスは、企業がIFRSを適用する際に解決すべき課題を「業務プロセス」、「システム」、「組織」、「内部統制」、「教育制度」、「管理会計」の6つの観点から整理し、各課題の解決の方向性を検討した上で、コストの概算と緊急で対応すべき事項を提示する。また、IFRS適用のために必要な意思決定事項とその時期についても提言する。

各観点に関する診断内容は次のとおり。

  • 業務プロセス: IFRSベースのグループ会計基準を仮設定し、日本基準との差異を把握した上で、業務プロセスなどの構築にかかる負担を診断

  • システム: IFRS適用によって生じるシステムの影響を把握し、帳簿方式の見直しやアドオン開発などにかかる負担を診断

  • 組織: IFRS適用によって生じる組織の見直しや、新たに必要となる組織構築にかかる負担を診断

  • 内部統制: IFRS適用によって生じる評価範囲の変更や、必要な統制の構築にかかる負担を診断

  • 教育制度: IFRS適用によって必要となる経理スタッフ育成など、教育制度構築にかかる負担を診断

  • 管理会計: IFRS適用が予算管理制度や業績評価制度など企業の管理会計に与える影響を診断

IFRSクイックレビュー調査報告書のイメージ