情報処理推進機構(IPA)は31日、ITスキル標準センターのWebサイトにおいて、「ITスキル標準V3」の2008年度定期改訂版「ITスキル標準V3 2008」を公開した。

経済産業省が2002年12月に公開したITスキル標準は、2006年4月に「ITスキル標準V2」、2008年3月に「ITスキル標準V3」とバージョンアップを行っている。今回公開されたITスキル標準V3 2008は、プロフェッショナルコミュニティの改善提案、および経済産業省産業構造審議会情報経済分科会情報サービス・ソフトウェア小委員会人材育成ワーキンググループの報告書に対応することを目的として、2007年10月31日に発表された改訂方針に基づき、ITスキル標準センターと産学の有識者から構成される「ITスキル標準改訂委員会」が改訂したもの。

改訂ポイントは、共通キャリア・スキルフレームワークとITスキル標準の職種との対応を進めて整合化を推進したほか、客観的な人材評価メカニズムの構築を可能にするため、ITスキル標準のレべル4の評価手段として、情報処理技術者試験の位置づけを明確にしている。さらに、ITスキル標準V3において、レベル1、およびレベル2の職種の定義を一本化し、研修ロードマップの改訂が行われている。