文部科学省はこのほど、同省の「子どもを守り育てる体制づくりのための有識者会議」が議論してきた「ネットいじめ」防止に向けての取り組みを要約したリーフレットを作成。全国の幼稚園、小・中・高等学校などに配布すると発表した。同リーフレットでは、学校・家庭でのケータイ利用のルールづくりなどを呼びかけている。

文部科学省が今回作成したリーフレットでは、家庭や学校でインターネットや携帯電話を使用する際のルールづくりなどを強く呼びかけている(出典:文部科学省報道資料)

同会議は、インターネットや携帯電話の急速な普及など、子どもたちを取り巻く環境の変化に伴う「新しい形のいじめ問題」への効果的な対応策の検討が急務であるという判断から、2007年9月に再開。ネットいじめの防止に向けての有効な取り組みについて議論を重ね、その内容を同会議の第2次まとめとして今年6月に発表した。

同まとめでは、ネットいじめについて、(1)被害が短期間で極めて深刻なものとなる、(2)子どもが簡単に被害者にも加害者にもなってしまう、(3)子どもたちの個人情報や画像がネット上に流出し悪用されている、(4)その実態を把握し効果的な対策を講じることが困難である、などの特徴を指摘。

具体的な事例については、掲示板・ブログ・プロフ(プロフィールサイト)などに特定の子どもに関する誹謗・中傷を書き込んだり、特定の子どもの悪口や誹謗中傷を不特定多数の携帯電話などにメールで送信する「チェーンメール」などが存在すると指摘。

さらに、特定の子どもになりすまして無断でプロフが作成され、「暇だから電話して」とか「彼氏募集中」などといった書き込みをされた上、メールアドレスや携帯電話番号を勝手に記載される「なりすまし」などの被害についても指摘された。

これに対し同会議は、こうしたネットいじめをなくすための提案として、以下の4つを提案。

  1. ケータイ・ネットに関する正しい知識をもち、利用の実態に目を向ける(理解促進・実態把握)

  2. 「情報モラル」についてしっかりと教え、子どもたちにネットのリスク回避能力を身につけさせるとともに、ルールを確実に守らせる(情報モラル教育の充実とルールの徹底)

  3. 普段からチェックをしっかりと行うとともに、発見した場合には迅速かつ適切な対応を行う(未然防止・早期発見・早期対応)

  4. いじめられた子どもを守り通す(いじめられた子どもへのケア)

今回配布されたリーフレットではこの4つの提案を記載すると同時に、家庭や学校で、インターネットや携帯電話を使用する際のルールづくりなどを強く呼びかけている。

ネットいじめの実態についてはこちらのレポートを参照

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