インターコムは8日、内部統制強化システムの新バージョン「MaLion 2.0」を発表した。ID監視/IT統制レポート/暗号化機能の新搭載が特徴。参考価格は100クライアントで100万円、8月末から販売開始予定。

ID監視機能では、ログイン時に入力した業務アプリのIDおよびパスワードをすべてログとして収集。未承認のIDが利用されていないか、業務アプリの利用を許可していない従業員がログインしていないかなど、収集したログを基にIDの不正利用を防ぐ。複数の財務関連システムを使用しているような場合でも一括管理が可能という。

ID監視ログ画面

IT統制レポート機能では、「ユーザーID使用状況レポート」「端末別ポリシー違反状況レポート」など、30種類以上のレポートテンプレートを標準装備、操作ログやインベントリなどの収集データから数ステップの操作でグラフレポートを作成できる。特定のレポートを定期的に自動作成するスケジュール機能も備える。

グループ別ポリシー違反状況のグラフレポート画面

暗号化機能では、財務データをUSBメモリなどに保存する場合にデータを自動的に暗号化し、MaLionの端末エージェント導入済みPC以外では正常に開けなくする。USBメモリの固有識別ID(デバイスインスタンスID)を利用して、特定のUSBメモリのみに対する使用許可も可能。

従来バージョンが備えていたログ管理/アクセス管理/IT資産管理の各機能は引き続き搭載。オプションで、「掲示板」「オンラインゲーム」など70種類以上のURLカテゴリから特定のカテゴリに該当するWebサイトへのアクセスを制限するWebフィルタリング機能を提供する。