Sun Microsystemsは買収した同社の次期データベースMySQL 5.1のパフォーマンス向上をアピールした翌日、新しいビジュアルデータベースモデリングツール「MySQL Workbench」を発表した。MySQL Workbenchはデータベース開発者やデータベースアーキテクトに対して統合されたデータモデリング、物理データベースデザイン、データベース作成、変更管理、ドキュメント管理などのシームレスな環境を提供するオープンソースプロダクト。

MySQL Workbenchスクリーンショット - MySQL Workbenchサイトより抜粋

同社の発表によると用意されるMySQL Workbenchはオープンソースコミュニティエディションと99米ドルで販売される商用スタンダードエディションの2種類。どちらのエディションもWindows版が提供されるほか、現在開発段階にあるもののLinux版とMac OS X版の用意が進められている。2つのエディションはDIY的なツールとして活用されるほか企業ユースにおいても活用できるように作成されている。

コミュニティエディションはMySQL Workbench開発サイトからダウンロードできる。GPLのもとでの提供とされており、物理的なデータベースデザインとデータモデリングのための基盤となるフレームワークを提供している。商用のスタンダードエディションはコミュニティエディションに対して生産性を向上させる特別なプラグインモジュールが追加されたもの。追加される機能としてはリバースエンジニアリング、フォワードエンジニアリング、データベースとの同期機能、ドキュメント、モデル検証機能、セキュリティ管理機能など。

購入した商用版は永久ライセンスとなっているほか1年間のソフトウェアアップデート権が不随してくる。また6月30日までにMySQL Enterpriseシルバー、ゴールド、プラチナレベルのサブスクリプションを購入した顧客には1年間のMySQL Workbenchスタンダードエディションのサブスクリプションが付随してくるとされている。