POWER6プロセッサ搭載で省スペース・省電力を実現したスーパーテクニカルサーバ「SR16000」

日立製作所は11日から、流体解析や衝突解析・気象予測など科学技術計算分野向けのスーパーテクニカルサーバ「SR16000」を販売開始する。価格は個別見積。最新のPOWER6プロセッサを搭載し、従来機「SR11000」と比べ約4倍となる最大300TFLOPS超の理論ピーク性能と、省スペース性および省電力性が特徴。

SR16000には空冷モデル「L1」と水冷モデル「L2」の2モデルがあり、いずれもPOWER6ロセッサを1ノードあたり16個搭載し、最大512ノードの接続が可能。1平方メートルあたりの性能で7.1TFLOPSを実現し、従来機「SR11000」と比べ設置面積を約89%削減。

消費電力あたりの性能では102.1MFLOPS/Wを実現し、従来機と比べ消費電力を約63%削減した。さらに、同社独自のシミュレーション技術を用いた空調環境コンサルティングサービス「AirAssist」の利用で、サーバおよび空調機の最適な配置の提案や熱溜まり問題の解決など、計算機室全体の空調効率を向上できるという。

同社はこれらにより、高性能な演算処理に加え省スペース性、省電力性など環境面にも優れたコンピュータシステムを提供していくとしている。

水冷モデルであるL2は大規模システム向けであり、1ノードにPOWER6 4.7GHzを16個搭載し、1ノードの理論ピーク性能は601.6GFLOPSを実現。最も高い熱を発するプロセッサモジュールを効率よく水で冷却するほか、高効率熱交換水冷リアドアとの組み合わせにより計算機室内で必要となる空調能力を約70%削減した。

空冷モデルであるL1は中小規模向けであり、1ノードにPOWER6 3.5GHzを16個搭載、水が使えない環境や中小規模システムに対応する。

いずれもOSにAIXを採用し、業界標準に対応したオープンな環境と信頼性を提供する。また同社が培ってきた自動並列化コンパイラやクラスタ管理技術などの独自の技術および運用管理ノウハウなどにより、従来システムからのスムーズな移行が可能という。

さらに、ベクトル機ユーザー向けにシステム導入・構築などのサービスメニューや、ユーザーのプログラムに応じたチューニングサポートを提供し、プログラムの容易な移行を実現するとしている。