インテリアデザイナーとして活躍するために役立つ資格とは?おすすめ通信講座や試験内容もあわせて解説!

インテリアデザイナーは、オフィスや商業施設の内装を、インテリアによって居心地の良い空間にデザインするプロフェッショナルです。

個人住宅のリフォームやリノベーションに携わる仕事も多く、顧客の要望にあわせた住環境を提供する役割を果たしています。

各方面で活躍するインテリアデザイナーですが、以下のような疑問を持つ方はいませんか。

「インテリアデザイナーにはどうやってなるの?」

「インテリアデザイナーの資格は種類が多くて、違いもよくわからない」

実際のところ、インテリアデザイナーの働き方や仕事内容について、詳しく知っている方は多くありません。

今回は、インテリアデザイナーの仕事内容から働くうえで役立つ資格まで幅広く解説します。

インテリアデザイナー資格の取得には諒設計アーキテクトラーニング」または「SARAスクール」の通信講座がおすすめです。

家事や育児で忙しい方でも安心な「自宅学習」「短期間取得」「在宅試験」を兼ね備えた講座で、さまざまな資格を取得できます。

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サイト監修者

徳永浩光

【キャリアコンサルタント】 Webメディア監修

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目次

インテリアデザイナーとして働くためのおすすめ資格6選

インテリアデザイナーは、工学部や美術学部、デザイン専門学校の卒業生が多く在籍するため「インテリア関連資格なしでは働けない」と考える方もいます。

実際は、インテリアデザイナーとして働くために必要な資格はなく、デザインと関係ない職種から転職する方も少なくありません。

しかし、インテリアデザイナーとして活躍するには、資格を取得してスキルを磨いたり、ライバルとの差別化を図ったりする必要があります。

資格名(職業名) 仕事内容と求められるスキル
インテリアデザイナー
  • 室内空間をゼロからデザインする
  • 顧客や業者とコミュニケーションをとり、情報共有する
  • 家具や照明器具を自ら制作する
インテリアアドバイザー
  • クライアントの希望に添った住宅を提案する
  • インテリアの設計を手がけることは少ない
インテリアコーディネーター
  • クライアントの要望を聞き取り、イメージプランを練る
  • 図面や立体モデルを駆使し、プレゼンテーションをする
  • 既存の家具やインテリア家具を活用して空間をデザインする
インテリアプランナー
  • 建築物の企画設計から現場監理までを担う
  • 顧客の要望を正確に聞き取るヒアリング力と全体を指揮するリーダーシップ
インテリア設計士
※国家資格
  • 家具や照明など室内のインテリアすべてを設計する
  • インテリアに関する知識に加え、流行を取り入れる柔軟性が求められる
空間ディスプレイデザイナー
  • 店舗や施設において販売促進や雰囲気作りを目的とした売り場のデザインを構成する
  • 照明や色彩、演出といったセンスが求められる

上の表は、インテリアデザイナーに役立つ6つの資格と内容を簡単にまとめたものです。

インテリア業界に詳しくない方からすると「インテリアアドバイザー」や「インテリアプランナー」など名前で区別するのが難しい資格ばかりです。

実際、インテリアやデザイナーという名前が付いているとおり、求められる知識やスキルは共通した部分が目立ちます。

また、資格名がそのまま職業名として使われているため、複数の資格を取得すると「インテリアデザイナー兼インテリアプランナー」のように名乗ることも可能です。

今回は、資格名による仕事内容の違いや資格の試験概要について解説します。

インテリアデザイナー

(引用元:日本デザインプランナー協会公式HP)

インテリアデザイナー資格は、日本デザインプランナー協会主催の「インテリアデザイナー認定試験」に合格すると取得できます。

インテリアデザイナーの活躍場所は、個人住宅から商業施設、ホテル、旅客機まで多岐にわたり、あらゆる室内空間がデザイン対象です。

インテリアデザイナー認定試験は、2ヶ月に1回実施されることやインテリアデザインの基礎力が試されることから、インテリア関連資格の入り口として受験する方が目立ちます。

また、資格取得後はデザイン事務所や設計事務所に就職する方もいれば、自宅やカルチャースクールで講師として勤務する方もいます。

インテリアデザイナーの仕事内容

インテリアデザイナーの仕事内容は以下の4工程に分けられます。

インテリアデザイナーの仕事内容
  1. 顧客の要望をヒアリングして、具体的な空間をイメージする
  2. 空間に最適なアイテムを選別・考案し、顧客の理想に近づける
  3. 顧客が満足したデザイン案をもとにインテリアを発注・制作する
  4. 内装業者に工事を依頼し、工事に不備がないかをチェックする

インテリアデザイナーとインテリアコーディネーターの仕事内容には共通する部分もありますが、明らかな違いが存在します。

インテリアデザイナーは、家具や照明器具といったインテリア設計も仕事に含まれますが、インテリアコーディネーターは原則として既存のインテリアしか扱いません。

つまり、インテリアデザイナーは空間デザインの素地を制作する仕事が中心であり、インテリアコーディネーターは素地を元に、最適なインテリア商品を選ぶ仕事が中心といえます。

インテリアデザイナーの仕事は多岐にわたるため、家具の設計をメインとする「家具デザイナー」のように得意分野を専門に扱うデザイナーもいます。

インテリアデザイナー資格試験の概要

インテリアデザイナー認定試験は、日本デザインプランナー協会主催のもと、2ヶ月に1回の頻度で実施されています。

インテリアデザイナー認定試験の詳細は以下の通りです。

項目 内容
主催団体
  • 日本デザインプランナー協会
受験料
  • 10,000円
受験資格
  • 学歴・年齢・性別・国籍による制限なし
合格率(合格者数/受験者数)
  • 非公開(予備校によると20~30%と想定されています)
試験日(2024年偶数月) 【2024年4月実施試験】

  • 2024年4月20〜25日

【2024年6月実施試験】

  • 2024年6月20日〜25日
受験申し込み期間
※インターネット申し込みにのみ対応
【2024年4月実施試験】

  • 2024年3月1日〜31日
資格登録証の発行および有効期限
  • 資格登録証:5,500円
  • 有効期限なし(更新手続き不要)
資格取得におすすめな通信講座

(※価格はすべて税込表示です)

インテリアデザイナー認定試験は、受験資格に制限がなく、問題も基礎的な知識から出題されるため、初学者の受験が目立ちます。

しかし、市販の参考書や過去問題集がなく、試験内容を知らずに受験する方が多いため、合格率は20~30%と低い値で推移しています。

また、インテリアデザイナー認定試験は、2ヶ月に1回実施されるため、一度コツを覚えれば合格に近づけますが、受験料は10,000円(税込)と高額です。

「インテリアデザイナー資格を絶対に取得したい・受験料を何度も払いたくない」といった方におすすすめなのが、諒設計アーキテクトラーニングやSARAスクールの通信講座です。

諒設計アーキテクトラーニングとSARAスクールのインテリアデザイナー講座で学習すれば、卒業課題提出と同時に、未受験でインテリアデザイナー資格を取得できます。

確実に資格を取得したい方は、独学で挑戦するよりも、通信講座で効率的に学習する方法をおすすめします。

諒設計アーキテクトラーニング公式HPでインテリアデザイナー講座の詳細を見る

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インテリアデザイナーの試験内容

インテリアデザイナーの試験内容は、日本デザインプランナー協会の公式ホームページを参照しても、詳しく掲載されていません。

「どんな問題が出題されるの?」「試験時間や合格点は?」と不安になる方は、諒設計アーキテクトラーニング公式サイトを確認してください。

諒設計アーキテクトラーニングのインテリアデザイナーW資格講座をみると、過去の試験問題(一部)が掲載されています。

項目 内容
試験地
  • 在宅受験
試験時間
  • 45分
問題形式/問題数
  • 20問(穴埋め式問題)
合格基準
  • 70%以上の正答率
試験範囲
  • 家具や照明などインテリアに関する商品知識
  • インテリアの販売や技術に関しての幅広い基礎知識

インテリアデザイナー認定試験は、自宅に郵送される試験問題を自宅で解答する在宅試験を採用しています。

解答用紙の表紙に書かれた注意事項を読み、決められた時間内で解答を済ませたら、解答用紙を送り返して終了です。

https://twitter.com/yabainterior/status/1597518370739404800

問題形式は記述型の穴埋め問題で、正式名称や重要単語を正確に記憶しているかが問われます。

合格認定証を受け取るには、正答率70%以上という高い合格基準を満たす必要があるため、事前の対策が重要です。

インテリアアドバイザー

(引用元:日本デザインプランナー協会公式HP)

インテリアアドバイザーは、日本デザインプランナー協会主催の「インテリアアドバイザー認定試験」に合格すると取得できます。

インテリアアドバイザーの資格を取得すると、インテリアの商品知識が身につくだけでなく、トレンドを取り入れたインテリア商品を顧客に紹介できます。

また、SNSやYouTubeを活動場所として、部屋のアレンジに効果的なインテリア商品を紹介するインテリアアドバイザーも増加中です。

資格試験自体のハードルは高くないため、仕事としてはもちろん、趣味の延長で取得する方もいます。

インテリアアドバイザーの仕事内容

インテリアアドバイザーの主な仕事内容は以下の2つです。

インテリアアドバイザーの仕事内容
  • 顧客の要望を聞き出し、特徴にあったインテリア商品を提案・説明する
  • 店舗内の売上やトレンドをチェックし、ディスプレイに反映させる

アドバイザーの名前のとおり、インテリアアドバイザーの重要な役割は「インテリア商品に関する相談に乗り、助言すること」です。

空間のデザインを主とするデザイナーとは異なり、インテリア自体の性能や効果を顧客にアピールするため、商品一つひとつに関する深い知識が必須です。

また「今顧客に一番人気のある商品はどのようなものか」といった情報を、店舗売上やインテリアメーカーの製品傾向から読み取るスキルも求められます。

需要のあるインテリア商品を調査し、店舗のディスプレイに活かせれば、売上向上にも貢献できます。

インテリアアドバイザー資格試験の概要

インテリアアドバイザー認定試験は、インテリアデザイン認定試験と同じ日本デザインプランナー協会主催の試験です。

多様化する生活様式やニーズにあわせて、専門知識を活かしたデザイン空間を提案する能力を測るために設置されました。

項目 内容
主催団体
  • 日本デザインプランナー協会
受験料
  • 10,000円
受験資格
  • 学歴・年齢・性別・国籍による制限なし
合格率(合格者数/受験者数)
  • 非公開
試験日(2024年偶数月) 【2024年4月実施試験】

  • 2024年4月20〜25日

【2024年6月実施試験】

  • 2024年6月20日〜25日
受験申し込み期間
※インターネット申し込みにのみ対応
【2024年4月実施試験】

  • 2024年3月1日〜31日
資格登録証の発行および有効期限
  • 資格登録証:5,500円
  • 有効期限なし(更新手続き不要)
資格取得におすすめな通信講座

(※価格はすべて税込表示です)

インテリアアドバイザー認定試験は、2ヶ月に1回の頻度で実施され、合格すると資格認定証が貰えます。

合格率が非公開であるため、詳しい難易度はわかりませんが、日本デザインプランナー協会認定の諒設計アーキテクトラーニング公式サイトでは以下のように記載されています。

インテリアアドバイザー認定試験はインテリア関連の中では非常に人気の高い資格です。
その理由としては、初心者でも比較的試験のハードルが低いということ。

インテリアアドバイザー認定試験はインテリアの基礎的な知識を問う試験なので、インテリア業界未経験という人でも資格が取得しやすいという特徴があります。

(引用元:諒設計アーキテクトラーニング「インテリアアドバイザーとは?」)

インテリアアドバイザー認定試験は、受験資格の縛りもないため、インテリアデザイナーとして初めて取得する資格におすすめです。

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インテリアアドバイザーの試験内容

インテリアアドバイザー認定試験の試験内容は以下の通りです。

項目 内容
試験地
  • 在宅受験
試験時間
  • 45分
問題形式/問題数
  • 穴埋め問題(記述式)/20問
合格基準
  • 70%以上の正答率
試験範囲
  • インテリアに関する基礎知識
  • カラーコーディネートに関する色彩感覚

インテリアアドバイザー認定試験は自宅で受験できます。

日本デザインプランナー協会公式サイトで受験申し込みをすると、自宅に問題と解答用紙が届くので、問題の解答が終わり次第、解答用紙を返送すれば工程終了です。

認定試験の出題範囲は、インテリアの基礎知識から色彩感覚の知識まで幅広いため、対策なしの初学者では苦戦するかもしれません。

「合格できるか不安」「1万円を無駄にしたくない」といった方は、諒設計アーキテクトラーニングやSARAスクールの通信講座がおすすめです。

諒設計アーキテクトラーニングとSARAスクールは、日本デザインプランナー協会から認定講座に指定されているため、資格専用のテキストで効率よく勉強できます。

諒設計アーキテクトラーニング公式HPでインテリアデザイナー講座の詳細を見る

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インテリアコーディネーター

(引用元:公益財団法人インテリア産業協会公式HP)

インテリアコーディネーター資格は、インテリア産業協会が主催するインテリアコーディネーター資格試験に合格すると取得できる民間資格です。

専門的な建築・インテリア知識が問われる試験のため、インテリア業界や建築業界からの信頼度も高く、募集採用事項に「有資格者は優遇」と記載する企業もあります。

インテリアコーディネーター資格試験は、学生から社会人まで約1万人の受験生が集まる人気資格である一方、例年の合格率が20%前半と難関試験の部類に入ります。

しかし、試験対策として利用できる通信講座や書店で購入できる参考書の数が多く、正しい学習方法を身につければ、合格は数値ほど難しくありません。

インテリアコーディネーターの仕事内容

インテリアコーディネーターの仕事内容は以下の4工程に分けられます。

インテリアコーディネーターの仕事内容
  1. 顧客の要望をヒアリングして、具体的な空間をイメージする
  2. インテリアに必要なアイテムを選び、完成予想図を顧客と共有する
  3. 顧客が満足したデザイン案をもとにインテリアを発注する
  4. 施工業者に工事を依頼し、工事に不備がないかをチェックする

インテリアコーディネーターの仕事を簡単にまとめると「顧客が理想とするデザイン空間を把握し、空間にマッチしたインテリアを選別・調達する仕事」です。

インテリアの制作に携わることがない一方、顧客の要望を正確に聞き取るヒアリング力と顧客の考えを引き出すコミュニケーション能力が重要視されます。

また、顧客と施工業者の橋渡し役を務めるため、双方の意見や打ち合わせ時間など細かい事柄に気を配るのも大切な仕事です。

他にも、インテリアの最新トレンドをチェックしたり、プレゼンテーション力に磨きをかけたりと求められるスキルの多い職業といえます。

インテリアコーディネーター資格試験の概要

インテリアコーディネーター資格試験は、インテリア産業協会主催のもと、年に1回実施されます。

インテリアコーディネーター資格試験の概要は以下の通りです。

項目 内容
主催団体
  • 公益社団法人インテリア産業協会
受験料
  • 一次・二次セット申し込み:14,850円
  • 一次試験のみ:11,550円
受験資格
  • 学歴・年齢・性別・国籍による制限なし
合格率(合格者数/受験者数)
  • 一次試験:34.2%(2,969名/8,669名)
  • 最終合格率:24.5%(2,193名/8,943名)

※2022年度試験結果より

試験日
  • 一次試験:2023年9月15日(金)~2023年10月15日(日)から選択
  • 二次試験:2023年12月3日(日)

※一次試験合格者に対しては、3年間の一次試験免除期間を設定

受験申し込み期間 【一次・二次試験共通】

  • 2023年7月18日(火)~2023年8月31日(木)
資格登録証の発行および有効期限
  • 資格登録証/14,300円
  • 有効期限は5年間で、更新登録手続きをする場合は、20,900円とeラーニング受講が必要
資格取得におすすめな通信講座

(※価格はすべて税込表示です)

インテリアコーディネーター資格試験は、学歴・年齢・性別・国籍を問わず、誰もが受験資格を持っています。

しかし、合格率の低さや受験機会が年1回に限られていることからも、簡単に取得できる資格とはいえません。

また、資格を取得した後も、5年に1回「更新登録手続き研修」の受講が義務付けられているため、継続した学習が必要です。

初めてインテリアコーディネーターの勉強をする方は、インテリア産業協会から認定された「産業能率大学総合研究所」の通信講座がおすすめです。

産業能率大学総合研究所の通信講座では、インテリア産業協会公式の教材で試験に準拠した内容を確実に身につけられます。

一次試験免除期間が設定されているとはいえ、受講料14,850円(税込)を考慮すると一発での合格が理想的でしょう。

インテリアコーディネーターの試験内容

インテリアコーディネーター試験は、顧客の要望にそった空間デザインを正確に捉え、図面におこす力が問われます。

試験形式や問題数、試験範囲といった具体的な内容は以下の通りです。

項目 内容
試験地
  • 一次試験:CBT方式(テストセンター)
  • 二次試験:全国12ヶ所の試験会場で実施

※二次試験の試験会場は以下の都道府県に設置されます。
→北海道・岩手県・宮城県・群馬県・東京都・愛知県・石川県・大阪府・広島県・香川県・福岡県・沖縄県

試験時間
  • 一次試験:120分
  • 二次試験:180分
問題形式/問題数
  • 一次試験:選択式問題/36問
  • 二次試験:プレゼンテーションおよび論文
合格基準
  • 公表なし(予備校では70~75%あたりとされています)
試験範囲
  • インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること
  • インテリアコーディネーターの仕事に関すること
  • インテリアの歴史に関すること
  • インテリアコーディネーションの計画に関すること
  • インテリアエレメント・関連エレメントに関すること
  • インテリアの構造・構法と仕上げに関すること
  • 環境と設備に関すること
  • インテリアコーディネーションの表現に関すること
  • インテリア関連の法規、規格、制度に関すること

(参考:インテリア産業協会公式HP「インテリアコーディネーター資格試験」)

インテリアコーディネーター試験は、2023年度から一次試験に「CBT(Computer-Based-Testing)方式」を導入すると公式に発表しました。

CBT方式の導入により、全国のテストセンターでの受験が可能になるため、試験会場が限られていた以前と比較すると、受験生の負担軽減が期待できます。

(※)テストセンターの所在地は「CBTS受験者専用サイト」から確認できます。

また、2023年度から「試験時間短縮(160分→120分)」「問題数減少(50問→36問)」「試験日の選択制(指定日→1ヶ月間から1日選択)」といった変更が適用されました。

受験生にとってメリットとなる変更点が多く、今年はインテリアコーディネーター試験の受験者数が増加するかもしれません。

一方で、二次試験に関しては去年からの変更点はなく、インテリア計画をわかりやすく伝えるプレゼンテーション能力とデザインを明瞭に表現する文章力が試されます。

二次試験で問われる課題は、独学での対策が難しいため、通信講座を利用して解答のコツやポイントを把握しておくとよいでしょう。

インテリアプランナー

(引用元:公益財団法人建築技術教育普及センター公式HP)

インテリアプランナー資格は、建築技術教育普及センター主催の「インテリアプランナー試験」に合格すると取得できます。

インテリアプランナーの仕事は、顧客の生活環境向上を考慮したうえで、デザイン空間の企画・設計・現場監理を実行することです。

また、デザイン空間の制作にあたり、高い分析力・色彩感覚・監理能力が必要なため、2016年以前の試験には、受験資格の欄に年齢制限や実務経験に関する記載がありました。

しかし、リフォーム需要が高まる一方で、インテリアプランナーの高齢化や減少が進んだため、現在は受験資格の制限を撤廃し、誰でも受験できる資格に変更されています。

ストックの時代を迎え、リフォーム・リノベーション需要も拡大してきており、インテリア設計等の役割の重要性は今後ますます高まっていくものと考えられます。インテリア設計等に深く関わるインテリアプランナーがこのような社会的要請に応えていくためには一定数の資格者が社会において活躍し、その認知度を高めていくことが必要です。

そのためにも既資格者の登録更新率が高齢化等により減少傾向にある中で、若い人達を中心にインテリアプランナー受験を目指す方々の増加を図っていくことが重要であることから、当センターにおいては昨年度にインテリアプランナー資格制度運営委員会を開催して検討を行いました。

(引用元:建築技術教育普及センター「平成28年度インテリアプランナー制度変更」)

生活環境や職場環境の改善が見直される時代において、インテリア設計に特化したインテリアプランナーの重要性は増しています。

インテリアプランナーの仕事内容

インテリアプランナーの仕事内容は以下の4工程に分けられます。

インテリアプランナーの仕事内容
  1. ヒアリングを通して顧客が希望するデザインや予算を把握する
  2. 機能性・安全性・快適性に重点をおいた設計図をCGや模型を用いて顧客に提案する
  3. 図面から施工業者に見積もりを計算してもらい、顧客の同意が得られたら、正式に内装工事を依頼
  4. 工事中は現場に赴き、スケジュール管理や品質管理を担当する

インテリアプランナーは、コンセプトを策定する「プログラミング業務」と設計図を描く「デザイン業務」、品質を管理する「マネジメント業務」のすべてにかかわる仕事です。

インテリアコーディネーターと似た仕事内容ですが、インテリアプランナーは顧客の要望に対して、機能性・安全性・快適性を付加したデザイン案を提供します。

例えば、実地調査で環境や健康に関する問題点をチェックしたり、ユニバーサル環境の提案をしたりするのもインテリアプランナーの重要な仕事です。

また、仕事の過程で高度な設計図の作成や現場の指揮をとるケースもあるため、建築士資格を同時取得している方が目立ちます。

今後、インテリア空間に対するニーズの高まりを背景にインテリアプランナーが各分野での活躍が求められ、多様なビジネスモデルが生まれてくることが期待されます。

なお、インテリアプランナー登録者の約80%は建築士です。職域は、インテリア設計・施工会社以外に、建築設計事務所、総合建設業、プレハブ会社・不動産業など多様です。

(引用元:建築技術教育普及センター公式HP「新しくなったインテリアプランナー制度」)

ちなみに、一級建築士試験や二級建築士試験には、学歴や実務経験による受験資格の制限があるため「建築士資格の取得→インテリアプランナー取得・登録」の流れが基本です。

インテリアプランナー資格試験の概要

インテリアプランナー試験は、建築技術教育普及センター主催のもと、例年6月中旬に実施されます。

項目 内容
主催団体
  • 公益財団法人建築技術教育普及センター
受験料
  • 学科試験:9,900円
  • 設計製図試験:16,500円
受験資格
  • 学歴・年齢・性別・国籍による制限なし

※以下に該当する方は学科試験が免除されます。

  • 前4年度で学科試験に合格した者(今年の場合は、2019年~2022年度の間に合格した方が対象)
  • アソシエイト・インテリアプランナー登録者
  • 建築士資格(一級・二級・木造)保有者
合格率(合格者数/受験者数)
  • 学科試験:63.4%(704名/1,110名)
  • 設計製図試験:25.5%(146名/573名)
試験日
  • 学科試験:2024年年 6 月 23 日(日)
  • 設計製図試験:2024年11 月 17 日(日)
受験申し込み期間
※インターネット受付のみ対応
  • 学科試験・設計製図試験共通:2024年年 3 月 18 日(月)~4 月 19 日(金)
  • 設計製図試験のみ:2024年9 月 2 日(月)~9 月 27 日(金)
資格登録証の発行および有効期限
  • 資格登録手数料:11,000円
  • 有効期限:5年(更新する場合は更新講習の受講が必須/22,000円)
資格取得におすすめな通信講座

(※価格はすべて税込表示です)

2023年6月に実施されたインテリアプランナー試験の合格率は、学科試験70.8%・設計製図試験26.5%でした。

学科試験は、建築関係法令集法令編や基本建築関係法令集の持ち込みが許可されているため、初学者でも合格しやすい試験です。

一方、設計製図試験は製図の知識や技能を身につけておかないと、建築士資格保有者であっても不合格になる可能性があります。

しかし、インテリアプランナー試験を専門に扱う通信講座の数は少ないため、通学講座やインテリア関連資格の設計製図対策を利用して、技術を習得する方法がおすすめです。

インテリアプランナー試験を受けるチャンスは年に1回しかないので、試験日から逆算して学習スケジュールを立てましょう。

インテリアプランナーの試験内容

インテリアプランナー試験は、学科試験と設計製図試験の2段階方式で、設計製図試験を受験できるのは学科試験合格者のみです。

項目 内容
試験地
  • 学科試験:全国9ヶ所に設置された試験会場で受験
  • 設計製図試験:全国8ヶ所に設置された試験会場で受験

※各試験の会場については建築技術教育普及センター公式HPから確認できます

試験時間
  • 学科試験:150分
  • 設計製図試験:360分
問題形式/問題数
  • 学科試験:四肢択一式/50問
  • 設計製図試験:事前に発表されたテーマに沿った設計図の作成
合格基準
  • 学科試験:正答率60%以上(30問以上正解)
  • 設計製図試験:ランクⅠ~Ⅳのうち、Ⅰに該当する者(詳細な採点方法は不明)
試験範囲
  • 日本インテリアプランナー協会刊行の「改訂版インテリアプランナーガイドブック」に準ずる範囲

※ガイドブックは、建築技術教育普及センター公式HPから購入できます

インテリアプランナー試験を受ける際は、最初に試験会場がどこにあるかを確認してください。

学科試験・設計製図試験ともに試験会場での受験が通例ですが、試験会場は全国に8ヶ所または9ヶ所しかありません。

試験会場から離れた地域に自宅のある方は、会場近くのホテルに前泊するといった対策が必要かもしれません。

【2024年度試験会場一覧】

県名・都市名 会場名
札幌市
  • 学科試験:北海道経済センター
  • 設計製図試験:かでる2・7
仙台市
  • 学科試験・設計製図試験共通:宮城県建設産業会館
東京都
  • 学科試験:東京電機大学千住キャンパス5号館
  • 設計製図試験:未定(調整中)
名古屋市
  • 学科試験:名古屋工業大学23号館
  • 設計製図試験:明治安田生命名古屋ビル16階ホール
京都府
  • 学科試験・設計製図試験共通:京都建築大学校7号館・10号館
大阪府
  • 学科試験:大阪電気通信大学寝屋川キャンパスJ号館
  • 設計製図試験:中央工学校OSAKA
広島市
  • 学科試験・設計製図試験共通:広島県情報プラザ
福岡市
  • 学科試験:南近代ビル
  • 設計製図試験:パピヨン24
沖縄市
  • 学科試験:沖縄職業能力開発大学校

※設計製図試験の会場はありません。

(※)学科試験・設計製図試験の詳しい所在地は「令和5年度受験総合案内書」から確認できます。

試験問題に関しては、建築技術教育普及センター公式HPに掲載されている過去問・採点基準・出題範囲を参考にして準備できます。

特に、設計製図試験は試験時間360分の中で高い技術力や表現力が求められるため、事前のシミュレーションが大切です。

インテリア設計士資格

(引用元:一般社団法人日本インテリア設計士協会公式HP)

インテリア設計士資格は、日本インテリア設計士協会(旧名:日本室内装備設計技術協会)主催の認定試験に合格すると取得できます。

インテリア設計士は国家資格であるため、経済産業省が所管していたり、受験資格に学歴が関係したりと他のインテリア関連資格と異なる部分が多くあります。

しかし、インテリア設計士の難易度は、同じ国家資格である建築士試験と比べ、基本的な問題が多い・対策が練りやすいといった理由からさほど高くありません。

インテリアデザインの分野で、インテリアや空間の設計に特化したスキルを身につけたい方におすすめです。

インテリア設計士資格の仕事内容

インテリア設計士の仕事内容は主に以下の2つです。

インテリア設計士の仕事内容
  • ヒアリングを実施し、顧客が希望する空間デザインをイメージする
  • 建物の基盤を除く、家具や照明、内装すべての設計を担当する

インテリア設計士の重要な役割は、顧客の好みにあわせた家具や照明器具、内装を設計することです。

理想の空間を作り出すために、素材の色・質感・明るさ・香りなど細部にまでこだわり、顧客が満足する空間デザインを提案します。

一方で、インテリア設計士はインテリアの販売や内装工事の監理に携わることがほとんどありません。

しかし、空間を作り上げる過程で建築士や施工業者と打ち合わせを重ねる必要があり、高い交渉力やコミュニケーション力が求められます。

インテリア設計士資格試験の概要

インテリア設計士試験は、1級と2級が存在し、それぞれに受験資格が定められています。

項目 内容
主催団体
  • 日本インテリア設計士協会
受験料
  • 2科目受験:15,000円
  • 1科目受験:10,000円
  • 不合格科目受験:10,000円

※学科・実技試験いずれかの受験免除資格を有する方は、1科目受験でも15,000円が必要です。

受験資格
  • 1級・2級ともに学歴または実務経験により、細かく設定されています。

※各級の詳細な受験資格は表下に記載

合格率(合格者数/受験者数)
  • 1級:50%
  • 2級:80%

※合格率は予備校の推定値であり、協会から公表された正式な合格率ではありません。

試験日 【1級・2級共通】

  • 2024年7月6日~2024年7月7日の2日間
受験申し込み期間
※手続きは郵送・持参のみ
  • 2024年4月15日(月)~6月7日(金)
資格登録証の発行および有効期限
  • 資格登録料:20,000円
  • 資格更新料:1回につき15,000円(初回は登録から1年半後、以降毎年更新が必要)
資格取得におすすめな通信講座
  • なし

(※価格はすべて税込表示です)

【インテリア設計士1級・2級の受験資格】

各級 受験資格の詳細
1級
  1. この種の大学を卒業後、1年以上の実務経験がある者
  2. この種の短期大学、高等専門学校を卒業後、2年以上の実務経験がある者
  3. 高等学校を卒業し、2年以上の専門教育を修了後、2年以上の実務経験がある者
  4. この種の高等学校を卒業後、3年以上の実務経験がある者
  5. 2級インテリア設計士資格取得後、2年以上の実務経験がある者
  6. 一級建築士、二級建築士、木造建築士、あるいはインテリアプランナーの資格がある者※一級建築士(*1)・インテリアプランナー(*2)
  7. インテリアコーディネーターの資格取得後、1年以上の実務経験がある者
  8. 1~7に該当しない者で、5年以上の実務経験があり、これらと同等の資格があると認められる者
  9. 1級インテリア設計士資格検定試験の実技または学科試験に、過去3年以内に合格している者(不合格科目のみ受験)
2級
  1. この種の大学、短期大学、高等専門学校、高等学校、専門・各種学校、専門教育を卒業または修了した者、および在学中の者
  2. 一級建築士(*1*2)、二級建築士(*1)、木造建築士(*1)、インテリアプランナー(*1*2)、インテリアコーディネーター(*2)、商業施設士(*1)の資格がある者
  3. 1および2に該当しない者で、試験が行われる年の4月1日現在20歳に達している者
  4. 2級インテリア設計士資格検定試験の実技または学科試験に、過去3年以内に合格している者(不合格科目のみ受験)
補足事項
  • この種とは、インテリア、建築、住居学、生活科学、住環境ならびにそれらに準ずる教育課程をいう。また、専門教育とは、学校の形式にとらわれない専門教育全般をいう。
  • 実務の内容は、インテリア設計・デザインあるいはそれに準ずる業務をいう。
  • (*1)は実技試験を、(*2)は学科試験の免除を受けることができる。免除を受ける場合は、申請時にその旨申し出、証明書(証書のコピー可)を添付すること。ただし、受験科目免除による検定料は免除なしと同額。

(引用元:日本インテリア設計士協会公式HP)

インテリア設計士の特徴は、実技試験を受験する条件に学科試験合格が含まれないことです。

つまり、学科試験と実技試験のどちらを先に合格しても、3年間は不合格科目の受験に専念できます。

また、一級建築士やインテリアプランナーなど関連資格を取得済みであれば、学科・実技どちらかを免除科目として扱えます。

一方で、受験資格が厳しく、1級を受験する場合は建築学科卒でも1年間の実務経験が必要です。

資格取得後は、更新費用として毎年15,000円(税込)を負担しなければならず、必ず取得しておきたい資格とは言いづらい点もあります。

インテリア設計士資格の試験内容

インテリア設計士の学科試験は、インテリアに関する計画・技術・法令を正確に把握する能力が問われます。

特に1級の学科試験は、インテリア業界の抱える課題に対する考えを800字~1,000文字の論文にまとめる記述力も必要です。

項目 内容
試験地
  • 会場受験(日本インテリア設計士協会の支部所在都市)
試験時間 【1級・2級共通】

  • 学科試験:90分(1日目の午前中)
  • 実技試験:660分(1日目の午後+2日目)
問題形式/問題数 【1級】

  • 学科試験:論文課題1問(800字~1,000文字未満)
  • 実技試験:設計課題に準じた設計図の作成

【2級】

  • 学科試験:マークシート式/18問
  • 実技試験:設計課題に準じた設計図の作成

※実技試験の課題および1級論文課題のテーマは事前に発表されます

合格基準
  • 非公開
試験範囲 【1級】

  • 学科試験:環境デザインやインテリア史、デザインに関する時事問題などインテリア全般
  • 実技試験:生活住空間としての企画計画と設計図の表現技術

【2級】

  • 学科試験:デザイン論やデザイン史、デザイン基礎、建設関連の法令
  • 実技試験:生活住空間としての企画計画と設計図の表現技術

インテリア設計士試験の特徴は、学科試験(90分)と実技試験(660分)を2日間でこなすハードスケジュールです。

2024年度インテリア試験の時間割は以下の通りです。

2024年7月6日(土) 9:45~ 10:00~11:30 12:45~ 13:00~17:00
配布・説明 学科試験 休憩 説明 実技試験
2024年7月7日(日) 9:00~12:00 13:00~17:00
実技試験 休憩 実技試験

(引用元:日本インテリア設計士協会公式HP)

所々に休憩時間が設けられていますが、2日間におよぶ試験を乗り切るには体力と精神力が要求されます。

しかし、論文課題のテーマや実技試験のテーマが事前に発表されるため、論文の執筆内容や設計図の完成イメージを頭に入れたうえで試験に挑むことは可能です。

また、日本インテリア設計士協会のHPから過去問題や解答例、公式テキストを閲覧・購入できるため、ある程度自信を持って受験できるでしょう。

空間ディスプレイデザイナー

(引用元:日本デザインプランナー協会公式HP)

空間ディスプレイデザイナー資格は、日本デザインプランナー協会主催の認定試験に合格すると取得できます。

空間ディスプレイはあまり聞き慣れない用語ですが、空間を媒体として人に情報を伝達したり、関心を持たせたりするコミュニケーション手法の1つです。

例えば、美術館や博物館のように照明位置・色合い・並べ方・演出効果を駆使して、人々の興味や関心を展示物に向けさせる手法は、空間ディスプレイデザイナーの得意分野です。

空間ディスプレイデザイナー資格取得者の中には、広告業界やイベント業界で活躍する方も多く、インテリア業界以外にもさまざまな業界でアピールできる資格といえます。

空間ディスプレイデザイナーの仕事内容

空間ディスプレイデザイナーの仕事は以下の4工程に分けられます。

空間ディスプレイデザイナーの仕事内容
  1. 百貨店やイベント会場の責任者からヒアリングを実施する
  2. 照明の角度や展示物の配置場所など設計図を用いてプレゼンする
  3. 空間演出に必要な備品を発注し、施工会社に工事を依頼
  4. 現場に赴き、スケジュール管理や細かい修正を指示する

空間ディスプレイデザイナーの重要な仕事は、依頼された商品を限られた空間で魅力的に演出することです。

インテリアデザイナーやインテリアコーディネーターとは異なり、あくまで手がける空間はイベント会場や目玉商品といった店舗内で人を集めたい場所に限ります。

そこで活かされるのが「VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)」と呼ばれる視覚的に商品の魅力を伝える技術です。

空間ディスプレイデザイナー資格の勉強を通じて習得可能な技術で、集客率の向上や販売促進の効果が期待できます。

依頼主の要望を捉えるヒアリング力や業者との交渉力も必要な職業ですが、もっとも必要な能力は商品を魅力的に見せる「美的センス」です。

空間ディスプレイデザイナー資格試験の概要

日本デザインプランナー協会主催の空間ディスプレイデザイナー認定試験は、2ヶ月に1回の頻度で実施されています。

1級・2級ともに受験資格の制限はないため、初学者でも正しく勉強すれば取得できる資格です。

項目 内容
主催団体
  • 日本デザインプランナー協会
受験料
  • 1級:10,000円
  • 2級:10,000円
受験資格
  • 学歴・年齢・性別・国籍による制限なし
合格率(合格者数/受験者数)
  • 非公開
試験日(2024年偶数月) 【2024年4月実施試験】

  • 2024年4月20〜25日

【2024年6月実施試験】

  • 2024年6月20日〜25日
受験申し込み期間
※インターネット申し込みにのみ対応
【2024年4月実施試験】

  • 2024年3月1日〜31日
資格登録証の発行および有効期限
  • 資格認定証発行:5,500円
  • 有効期限なし
資格取得におすすめな通信講座

(※価格はすべて税込表示です)

空間ディスプレイデザイナー認定試験は、公式な合格率が発表されておらず、正確な難易度はわかりません。

また、過去問題や具体的な出題範囲がインターネットを検索しても見つからないため、試験対策が難しい試験です。

しかし、日本デザインプランナー協会の認定講座である「諒設計アーキテクトラーニング」や「SARAスクール」の通信講座を利用すれば、さまざまな対策が可能です。

さらに、諒設計アーキテクトラーニングとSARAスクールのW資格講座(プラチナコース)であれば、空間ディスプレイデザイナー1級と2級を同時に取得できます。

SARAスクール公式HPでインテリアデザイナー講座の詳細を見る

空間ディスプレイデザイナーの試験内容

空間ディスプレイデザイナー認定試験は、2ヶ月に1回実施されるため、1日に多くの勉強時間を確保できる方であれば、2ヶ月以内での合格も可能です。

項目 内容
試験地
  • 在宅受験
試験時間
  • 45分
問題形式/問題数
  • 穴埋め問題(記述式)/20問
合格基準
  • 70%以上の得点率
試験範囲 【1級】

  • 空間の陳列の基礎・応用、色彩・ヴィジュアルマーチャンダイジング(VMD)の基礎知識・応用

【2級】

  • 空間の陳列の基礎・応用、色彩の基礎知識、ヴィジュアルマーチャンダイジング(VMD)の基礎知識

空間ディスプレイデザイナー認定試験のメリットは、インテリア関連資格の難易度を上げる要因である設計製図試験がないことです。

1級・2級ともに穴埋め問題が中心のため、ディスプレイ・色彩・照明・売場演出の4項目で重要な知識を理解しておけば、合格は難しくありません。

しかし「設計製図試験なしで資格取得して大丈夫なの?」と心配になる方もいるでしょう。

確かに、実践経験のない方が即戦力として働くことは難しいかもしれません。

もしも、インテリア関連資格でどの資格を受験するか迷っている場合は、先にインテリアコーディネーターやインテリアプランナーの受験をおすすめします。

インテリアコーディネーターとして現場を経験したあとで、足りない知識や技術を補填・向上させる目的で空間ディスプレイデザイナーを受験すれば、その後の活動に役立ちます。

実際「諒設計アーキテクトラーニング」の口コミをみると、現役インテリアデザイナーの方が講座を受講しているケースも目立ちました。

リフォーム業の家業のお客様のデザイン選びの際にアドバイザーとしてお役に立てればと思い、受講しました。テキストを開いてみて、内容としましては、私は婚前の職業が10年程モール内でのアパレルで接客業務をしていましたので、その経験の中で自然と身についた知識や聞き覚えのあるワードも多かったりと内容は理解しやすかったです。

店内の装飾やショーウィンドウのディスプレイはとくに当時苦手意識があったので、今更ながらではありますが、正しい知識を得て、今は現場から離れていますが苦手意識も克服できたような気がします。

(引用元:諒設計アーキテクトラーニング公式HP「受講生の口コミ・体験談」)

空間ディスプレイデザイナー1級は、色彩演出・照明演出の技能レベルを証明する認定資格なので、インテリア業界に限らず、舞台演出といった空間を扱う仕事全般に活用できます。

インテリアデザイナーに役立つ資格の難易度

インテリアデザイナーに役立つ資格を6つ紹介しましたが、できる限り手軽に資格を取得したい方もいるでしょう。

そこで、紹介した6つの資格をインテリア業界の関連資格と比較しながら、難易度の高い順番に並べました。

【インテリア関連資格の難易度ランキング】

順位 資格名 合格率 合格者数/受験者数
1 一級建築士 9.9% 3,473名(35,052名)
2 インテリアコーディネーター 24.5% 2,193名/8,943名
3 二級建築士 25.0% 5,670名/22,694名
4 3次元CAD利用技術者試験1級 25.25%(後期試験) 50名/209名
5 インテリアプランナー 25.5%(設計製図試験) 146名/573名
6 インテリアデザイナー 30%前後(予備校調べ)
※主催団体からの公表はなし
7 木造建築士 35.5% 255名(719名)
8 色彩検定1級 39.6% 不明/2423名
9 インテリア設計士 50%前後
10 カラーコーディネーター検定アドバンス 60.7% 1,251名/2,060名
11 Webクリエイター能力認定試験 89.92%
インテリアアドバイザー 非公開
空間ディスプレイデザイナー 非公開
アドビ認定プロフェッショナル 非公開

(※)2023年度の合格率および通信講座公式HPを参考に順位を決定しています。

ランキングをみると「インテリアコーディネーター(総合2位)」が6つの資格で最も上位にランクインしました。

また、受験者数を比較しても、国家資格である一級・二級建築士に次ぐ多さであり、需要の高さも伺えます。

インテリアプランナーやインテリアデザイナーの合格率25~30%も、インテリア業界の資格としては、決して簡単な部類ではありません。

インテリア業界の資格は、学習内容に重なる部分があるため、1つの資格を足掛かりにして実務経験を積めば、複数の資格を取得することも可能です。

すべての資格を取得する必要はありませんが、働くうえで複数の資格を有していることは無駄にはならないでしょう。

SARAスクール公式HPでインテリアデザイナー講座の詳細を見る

インテリアデザイナー資格を取得するメリット

インテリアデザイナー資格を取得すると、設計事務所やデザイン会社に入社した後で3つのメリットが手に入ります。

特に、インテリアデザイナーとして働くために、特別な資格が必要でない現状では「有資格者」というカテゴリーが大きな意味を持ちます。

インテリアデザイナー資格を取得するメリット
  • 建築理論や空間に関する知識が習得できる
  • 顧客や業者からの信頼が得られる
  • 自分の能力を客観的に証明できる

インテリアデザイナーは、個人住宅や商業施設の空間デザインを顧客の要望どおりに設計する責任があります。

顧客が満足する空間デザインを設計するには、建築や空間に関する深い知識が欠かせません。

また、自信を持って提示できる資格を有していれば、顧客や自社メンバーからの信頼も得られます。

インテリアデザイナーとして独立や転職を考える場合にも、資格が能力の証明となり、スムーズに新しい仕事を見つけられるでしょう。

建築理論や空間に関する知識が習得できる

インテリアデザイナーとして働く以上、建築理論や空間に関する知識を深く広い範囲で習得する必要があります。

未経験で就職し、仕事を通じてスキルや知識を身に付ける方法もありますが、知識を習得するまでに時間がかかり、効率的とはいえません。

また、空間デザインという分野は時代ごとにトレンドがあるため「どのような住環境が必要とされているか」を常に分析・調査し、柔軟に対応する能力が求められます。

つまり、20~30年前の建築理論やデザイン知識をアップデートせずにいると、顧客のニーズに応える空間デザインを提案できなくなるわけです。

しかし、インテリアコーディネーター資格やインテリアプランナー資格を取得しておけば、数年に一度の更新時に、時代にあわせた新しい知識や技術を習得できます。

自分の力で知識や技術を身につけることも時には必要ですが、資格を有効利用して、体系的に幅広い知識を得る方が有意義といえるでしょう。

顧客や業者からの信頼が得られる

インテリアデザイナー資格やインテリアコーディネーター資格は、インテリア業界や建設業界でも信頼度の高い資格です。

インテリア業界に詳しい顧客や業者であれば「インテリアデザイナー資格保有=専門的知識や高いスキルを持っている」と解釈し、よい関係を築けるかもしれません。

また、インテリア業界に詳しくない顧客でも、有資格者と無資格者では前者の方がパートナーとして信頼できると判断する可能性はあります。

インテリア業界で顧客や業者と良好な信頼関係を築きたい場合は、インテリア関連資格の取得をおすすめします。

自分の能力を客観的に証明できる

インテリアデザイナーという職業は、資格なしでも就けるため、難易度の高い資格を取得することで周囲との差別化を図れます。

また、資格は自分の能力を客観的に証明する武器として利用でき、キャリアアップ・転職・独立に役立ちます。

例えば、インテリアコーディネーター資格を取得していれば、建築事務所や住宅メーカーへ転職したい時、有利に働くかもしれません。

さらに、一級建築士といった知名度と難易度を兼ね備えた資格と併用できれば、独立して開業する道も見えてきます。

インテリア業界での地位を高めたい方は、意味のある資格を積極的に取得しましょう。

インテリアデザイナーに役立つ資格の取得方法

インテリアデザイナーに役立つ資格を取得したい時に、考えられる方法は以下の3つです。

インテリアデザイナーに役立つ資格の取得方法
  • 通信講座を利用する
  • 大学や専門学校に通う
  • 独学で合格を目指す

インテリアデザイナーに役立つ資格は、合格率からみても難易度に大きな開きがあります。

いずれの資格も独学で合格できる可能性はありますが、難易度の高い資格を確実に取得したい場合は、通信講座の利用やインテリアを学べる大学に通うといった方法が有効的です。

ここでは、3つの取得方法についてメリットやデメリットを中心に解説します。

通信講座を利用する

通信講座は、自宅にいながら専門知識を学べることで人気ですが、インテリアデザイナーに役立つ資格を目指す場合は、以下のようなメリットとデメリットがあります。

通信講座を利用するメリットとデメリット
メリット
  • カリキュラムに則って、ペースを乱さずに勉強できる
  • 悩んだ箇所を個人的に質問できる
  • 講座修了と同時に資格を取得できるケースもある
  • 短期間で合格を目指せる
デメリット
  • モチベーションを保つのが難しい
  • 実践感覚が掴みづらい
  • 資格取得に必要な知識のみに偏る可能性がある
  • インテリア関連資格の通信講座はまだまだ少ない

資格の通信講座は、認定試験合格を最優先に考えたカリキュラムやテキストを作成しているため、試験の傾向や対策が自然に身に付きます。

また、諒設計アーキテクトラーニングやSARAスクールのように修了と同時にインテリア資格が取得できる講座もあるため、短期間で資格が欲しい方におすすめです。

一方で、通信講座には「モチベーションが保ちづらい」「実践感覚が掴みづらい」といったデメリットも存在します。

加えて、4年間徹底して専門知識を学べる大学とは違い、通信講座は半年から1年で建築や空間の知識を詰め込むため、合格に必要ない知識をカットせざるを得ない部分もあります。

しかし、デメリットに関しては、SNSで仲間を募ったり、別の資格勉強で補填したりと解決策もあるので、大きな問題にはならないでしょう。

SARAスクール公式HPでインテリアデザイナー講座の詳細を見る

大学や専門学校に通う

インテリア関連資格を確実に取得したい方は、大学の建築学科やデザイン科に通う方法もあります。

特に、インテリアデザイナーとして働くのが夢という方は、通信講座では学べない深い専門知識や実践に近い経験を得られるため、大学や専門学校への進学を視野に入れましょう。

大学や専門学校に通うメリット・デメリット
メリット
  • 建築や空間に関するさまざまな知識を習得できる
  • 設計製図やマネジメント技術など実践と変わらぬ経験が積める
  • 就職先が比較的決まりやすい
  • 難関資格の合格率も高い
デメリット
  • 学費が高い
  • 時間的制約が多い
  • 卒業するまで資格を活かしづらい

大学の建築学科やデザイン科に通う最大のメリットは、建築や空間に関する膨大な知識・技術を学べることです。

大学で学べる知識は、市販の参考書や通信講座のテキストと比較しても、広く深いものばかりで、将来インテリアデザイナーとして働く際に必ず役立ちます。

また、インテリアコーディネーターやインテリアプランナーといった民間資格はもちろん、国家資格である一級建築士の受験資格を得ることも可能です。

しかし、大学や専門学校に通うためには、時間的制約と経済的負担を念頭に入れておく必要があります。

特に、4年間でかかる学費は通信講座とは比較できないほど高額です。

【インテリアコーディネーター資格取得にかかる費用】

通信講座:94,366円(税込)

4年制大学(建築学科・デザイン科):6,254,320円(税込)

※記事内で紹介する通信講座6社と大学5校の平均費用を用いて比較

時間的制約と経済的負担の2点さえクリアできれば、大学通学は「資格の合格率が高い」「就職先が決まりやすい」などメリットも多いため、おすすめしたい方法です。

独学で合格を目指す

通信講座や大学を選択せずに独学で資格取得を目指す方法もあります。

実際、インテリアに役立つ資格を独学で取得した方も一定数存在します。

独学で合格した方の中でも、市販参考書のみで勉強した方やYouTubeやSNSを最大限に活用した方など試験の対策方法はさまざまです。

独学でインテリア関連資格を受験するメリットとデメリットは以下の通りです。

独学で合格を目指すメリットとデメリット
メリット
  • 費用が最低限に抑えられる
  • 時間に縛られることがない
デメリット
  • 難関資格の場合は合格できる可能性が低くなる
  • 断片的な知識しか身につかない
  • 試験対策が難しい

独学の最大のメリットは、経済的負担が軽いことです。

難易度が低い資格の場合は、市販の参考書やWeb上の過去問を揃えれば合格も可能であり、費用や時間を最小限に留められます。

しかし、独学はメリットよりデメリットの方が目立つ取得方法です。

例えば、参考書で理解できない問題に出くわした際、質問相手がいないからと飛ばしていると断片的な知識しか身につかないといった結果に陥ります。

また、設計製図対策では、設計図を客観的に評価してもらう機会が作れないため、充分な対策ができません。

「独学で資格を取得できるか不安だけど、勉強に高いお金はかけられない」と困っている方は、諒設計アーキテクトラーニングやSARAスクールの利用をおすすめします。

諒設計アーキテクトラーニングとSARAスクールでは、インテリアデザイナーや空間ディスプレイデザイナーなど複数の資格講座を低価格で提供しています。

また、カリキュラムの最後に卒業課題を提出すれば、受験なしで資格取得できるため、忙しい方でも安心です。

諒設計アーキテクトラーニング公式HPでインテリアデザイナー講座の詳細を見る

インテリアデザイナー資格取得におすすめの通信講座

インテリアデザイナーに関連する資格を取得する際におすすめの通信講座を6社紹介します。

おすすめ通信講座
  • 諒設計アーキテクトラーニング
  • SARAスクール
  • ユーキャン
  • フォーサイト
  • ラーキャリ
  • ハウジングエージェンシー

インテリアデザインに関する資格は、インテリア系・照明系・色彩系と多数ありますが、特定の資格を学べる通信講座の数は少ない状況です。

上記の6社は、インテリアデザインに関する資格を複数取得できる珍しいスクールなので、チェックしておきましょう。

諒設計アーキテクトラーニング

(引用元:諒設計アーキテクトラーニング公式HP)

諒設計アーキテクトラーニングは、1級建築士事務所「諒設計」を母体に持つ資格スクールで、住環境や空間デザインの講座を1990年代から提供しています。

近年では、講座内容や実績が認められ、日本デザインプランナー協会や日本インストラクター技術協会など各資格協会から認定講座に指定されました。

(引用元:諒設計アーキテクトラーニング公式HP)

さらに、諒設計アーキテクトラーニングのスペシャル講座は、協会の認定講座に指定されたことで、卒業課題の提出と同時に未受験での資格取得が可能になりました。

【諒設計アーキテクトラーニングのインテリア関連資格講座】

講座名 受講料(税込) 取得できる資格
インテリアデザイナーW資格取得講座 79,800円
  • インテリアデザイナー資格
  • インテリアアドバイザー資格
空間ディスプレイデザイナー1・2級W資格取得講座 140,000円
  • 空間ディスプレイデザイナー1級資格
  • 空間ディスプレイデザイナー2級資格
実践機械・設備・電気CAD技術者コース 157,500円
  • CADデザインマスター
  • 機械・設備・電気CADインストラクター
実践建築CAD建築技術者コース 157,500円
  • CADデザインマスター
  • 建築CADインストラクター
カラーセラピー3資格取得講座 79,800円
  • カラーセラピー
  • 色彩インストラクター
  • カラーアドバイザー
住まいアドバイザー 79,800円
  • 住まいアドバイザー
  • 建築材料インストラクター
公式サイトURL https://www.designlearn.co.jp/

諒設計アーキテクトラーニングの資格講座はすべてW資格取得講座で、インテリアデザイナーとインテリアアドバイザーの資格が同時に取得できます。

また、カラーセラピー3資格取得講座で勉強すれば、色の心理的効果・日常生活における色の役割・色の性質や特質を学び「色の専門家」として、インテリア業界での活躍が期待できます。

諒設計アーキテクトラーニングが支持される理由は、試験免除で資格が取得できる点だけではありません。

諒設計アーキテクトラーニングが支持される理由
  • 受講前の相談や学習内容の質問に対する丁寧な受け答え
  • 初学者でもわかりやすい講座専用テキスト
  • 教材に含まれる実践アイテム

諒設計アーキテクトラーニングは、受講生からの問い合わせに対して、丁寧な受け答えをしてくれると評判です。

また、テキスト内容の質問に素早く返信してくれたり、提出した課題にコメントを書いて返送してくれたりと細かい心配りも怠りません。

初めての通信教育の経験で不安が大きかったが、受講前の電話でのご親切な対応、そして教材が届き学習を始めると、その内容が非常に分かりやすく、要領良くまとめられており、不安はなくなり、楽しくしかもスピーディーに学習を進められました。

添削問題提出に合わせ複数の質問と講座修了後の活用方法をお尋ねしましたが、的確なアドバイスを頂きました。特に教科書の基礎知識編は最低これだけは必要な知識が集約されており、生涯の参考書にさせて頂きます。

(引用元:諒設計アーキテクトラーニング公式HP「受講生の声」)

他社では半年かかる資格が最短2ヶ月で取得できるのは、初学者用に作成されたカリキュラムと受講生の継続学習を全力サポートする企業努力のおかげでしょう。

さらに、諒設計アーキテクトラーニングでは、将来的に設計分野で需要の高まる「CAD技術者」の講座を2コース用意しています。

(引用元:諒設計アーキテクトラーニング公式HP)

特に、AUTOCADコースを購入した方は、AUTOCADLT体験版を実際に操作できるため、初心者を超えて即戦力まで成長できるかもしれません。

建築関連の仕事をしていますがCADの技術を求められるようになり真剣に資格を取得することになりました。CADのシステムについてもわかりやすく、初めての私でも理解できました。少しずつCADの仕事をもらえるようになり実践に合った仕事をこなすようになっています。

(引用元:諒設計アーキテクトラーニング公式HP「受講生の口コミ」)

インテリアデザイナー関連資格を最短かつ確実に取得したい方は、諒設計アーキテクトラーニングがおすすめです。

諒設計アーキテクトラーニング公式HPでインテリアデザイナー講座の詳細を見る

SARAスクール

(引用元:SARAスクール公式HP)

SARAスクールは、諒設計アーキテクトラーニングと同じ「株式会社新生技術開発研究所」が運営する資格スクールです。

SARAスクールと諒設計アーキテクトラーニングは、講座内容・教材・受講料など共通する部分の多い資格スクールですが、メインターゲットに違いがあります。

SARAスクールのメインターゲットは働く女性で、ホームページの構成や「女性のため」といったフレーズからも狙いが読み取れます。

【SARAスクールのインテリア関連資格講座】

講座名 受講料(税込) 取得できる資格
インテリアデザイナープラチナコース 79,800円
  • インテリアデザイナー資格
  • インテリアアドバイザー資格
空間プロデュースプラチナコース 140,000円
  • 空間ディスプレイデザイナー1級資格
  • 空間ディスプレイデザイナー2級資格
建築模型プラチナコース 120,000円
  • 実践建築模型認定試験1級・2級
  • 建築模型技工士インストラクター資格
カラーセラピープラチナコース 79,800円
  • カラーセラピー
  • 色彩インストラクター
  • カラーアドバイザー
住まいアドバイザープラチナコース 79,800円
  • 住まいアドバイザー
  • 建築材料インストラクター
サイトURL https://www.saraschool.net/

SARAスクールのプラチナコースは、卒業課題を提出するだけで、2種類(カラーセラピー講座は3種類)の資格が取得できます。

例えば、一般試験では合格率30%前後のインテリアデザイナー資格も、SARAスクールの「インテリアデザイナープラチナコース」を受講すれば、試験を受けずに取得可能です。

さらに、インテリアアドバイザー資格が同時取得できるため、インテリアアドバイザー試験を受ける手間や費用も省けます。

また、SARAスクールは資格取得をスタート地点と考え、3つのサポートで受講生を後押ししています。

(引用元:株式会社新生技術開発研究所公式HP)

SARAスクール「ミラサポ」の内容は、ブログ作成サポート・副業依頼サポート・NOWSARAへの無料掲載の3つです。(ブログ作成と副業依頼の併用は不可)

NOWSARAとは?

NOWSARAは「頑張っている女性」を応援するWebメディアです。

諒設計アーキテクトラーニングまたはSARAスクールの卒業生を対象に、現在の活動内容や仕事での体験談を掲載しています。

NOWSARAでのインタビュー記事は、Twitter・Instagram・フェイスブックを通じて世界中で共有されるため、宣伝広告の役割を果たします。

例えば、インテリアデザイナー資格を活かしてフリーランスで働きたい方は、副業依頼サポートで仕事を紹介してもらえます。

また、ブログを作成したり、NOWSARAにインタビュー記事を掲載したりできれば、インテリアデザイナーとしての自分を宣伝することも可能です。

(引用元:NOWSARA公式HP)

プラチナコースやミラサポなど受講メリットの多いSARAスクールですが、注意点が1つあります。

SARAスクールには、CAD(Computer-Aided-Design:コンピューター支援設計)を学ぶ講座がありません。

CADは、今後のインテリア業界に必要なスキルとされ、インテリアデザイナーを目指すのであれば、取得すべき資格といえます。

CADの操作技術を学べる講座は、諒設計アーキテクトラーニングのみ開講中なので、事前に確認しておきましょう。

CAD資格講座の有無を除けば、SARAスクールは全国の20代~50代の資格取得を目指す女性から圧倒的な支持を受ける人気スクールです。

(引用元:SARAスクール公式HP)

家事や育児でまとまった時間が取れない方は、スキマ時間で無理なく勉強できるSARAスクールがおすすめです。

SARAスクール公式HPでインテリアデザイナー講座の詳細を見る

ユーキャン

(引用元:ユーキャン公式HP)

ユーキャンの通信講座は、初学者向けに図解と解説が豊富に記載されているため、デザイン系の資格との相性は良いかもしれません。

また、設計製図が課せられる資格に関しては、解説付き動画を用いて試験対策を施すなど細かい講座づくりが施されています。

【ユーキャンのインテリア関連資格講座】

講座名 受講料(税込) 取得できる資格
インテリアコーディネーター資格取得講座 59,000円
  • インテリアコーディネーター
カラーコーディネート資格取得講座 51,740円
  • パーソナルカラリスト2級・3級
サイトURL https://www.u-can.co.jp/

ユーキャンでは、インテリア業界でも信頼度の高い「インテリアコーディネーター資格」の対策講座が受講できます。

講座内容には、1次試験対策用のCBT無料体験プログラムや2次試験対策用の設計図添削(計10回)が含まれます。

すでに開講から30年が経過しており、インテリアコーディネーター試験の対策ポイントを熟知しているといっても過言ではないでしょう。

また、ユーキャンのテキストは2色刷りが基本ですが、カラーコーディネート講座は特別にフルカラーテキストを作成しています。

カラーコーディネート講座にも全5回の添削課題が付いてくるので、自分の作成した図面や色づかいをプロにチェックして欲しい方向けの講座です。

ユーキャン公式HPでインテリアデザイナー講座の詳細を見る

フォーサイト

(引用元:フォーサイト公式HP)

フォーサイトは、主に行政書士や社会保険労務士などの国家資格を扱う資格予備校のため、インテリアコーディネーター資格講座の存在を知らない方が多いかもしれません。

しかし、国家資格(簿記は除く)と並び、講座が提供されていることから、インテリアコーディネーター資格の需要は高まっているとみて間違いないでしょう。

【フォーサイトのインテリア関連資格講座】

講座名 受講料(税込) 取得できる資格
インテリアコーディネータースピード合格講座2024年試験対策 41,800円
  • インテリアコーディネーター
サイトURL https://www.foresight.jp/

フォーサイトの特徴は、eラーニングシステム「ManaBun」を用いたスマートフォン学習です。

インテリアコーディネーター講座も例外ではなく、テキストや問題集を「いつでも・どこでも」確認できます。

また、空間デザインを学ぶ際に、映像講義を通して色彩感覚や照明デザインを学べるのは大きなメリットです。

設計製図の添削サポートが見当たらない点は残念ですが、二次試験対策に向けたオリジナルコンテンツを活用すれば、自信を持って試験に挑めるでしょう。

フォーサイト公式HPでインテリアデザイナー講座の詳細を見る

ラーキャリ

(引用元:ラーキャリ公式HP)

ラーキャリは、自宅受講・在宅試験が基本の資格スクールで、添削課題を提出しなくても本試験が受けられる珍しい方式を採用しています。

添削課題の郵送でのやり取りを省き、最短約3週間で資格を取得できると話題です。

【ラーキャリのインテリア関連資格講座】

講座名 受講料(税込) 取得できる資格
パーソナルカラープランナー資格取得講座 49,500円
  • パーソナルカラープランナー資格
インテリアプランニングアドバイザー資格取得講座 49,500円
  • インテリアプランニングアドバイザー資格
サイトURL https://lear-caree.jp/

ラーキャリの通信講座は、一般社団法人日本技能開発協会の認定講座です。

講座内の添削課題は任意での提出とされているため、課題を提出せずとも自分の好きなタイミングで資格試験を受験できます。

試験内容は、全30問の筆記試験で難易度は初級レベル、合格基準70点以上に設定されています。

テキスト・資格試験ともに初学者を対象にしているため、インテリアデザインを学ぶ足掛かりとして取得するのがおすすめです。

ラーキャリ公式HPでインテリアデザイナー講座の詳細を見る

ハウジングエージェンシー

(引用元:ハウジングエージェンシー公式HP)

ハウジングエージェンシーは、インテリア・住宅・リフォーム業界のサポートカンパニーで、通信講座やインテリアプロスクールHIPSを展開しています。

講座のラインナップは、インテリアコーディネーター・福祉住環境コーディネーター2級・キッチンスペシャリストの3講座のみですが、いずれもキャリアアップに活かせる資格です。

【ハウジングエージェンシーのインテリア関連資格講座】

講座名 受講料(税込) 取得できる資格
インテリアコーディネーター資格試験合格対策 58,300円
※1次2次試験フルパッケージ
  • インテリアコーディネーター資格
福祉住環境コーディネーター検定試験2級合格対策 30,800円
  • 福祉住環境コーディネーター資格2級
キッチンスペシャリスト資格試験合格対策 44,000円
※学科・実技パック
  • キッチンスペシャリスト資格
サイトURL https://www.housing-a.co.jp/dec/

ハウジングエージェンシーの通信講座で使用するテキストは、HIPSで培われたノウハウを詰め込んだ実用性に富んだ一冊です。

また、設計製図対策として、製図の決まり事・製図用具の使い方・答案作成のポイントを網羅したDVDを講座内に同封しています。

さらに、論文や設計製図が苦手な方のために、計5つの添削課題を準備し、専任講師による添削指導も実施しています。

2021年度試験において、一次試験合格率71.8%(一般合格率32.8%)、二次試験合格率82.3%(一般合格率58.1%)と確かな実績も残しているため、信頼度は高いといえるでしょう。

ハウジングエージェンシー公式HPでインテリアデザイナー講座の詳細を見る

インテリアデザイナーを目指せるおすすめ大学

日本の大学では、建築学科・デザイン学科・芸術学科をはじめ、さまざまな学科でインテリアデザインを専門的に学べます。

ここでは、就職率の高さ・専門コースの有無・学費などを加味して、おすすめの大学を5校紹介します。

インテリアデザイナーを目指す方におすすめの大学
  • 千葉工業大学
  • 多摩美術大学
  • 武蔵野美術大学
  • 神戸芸術工科大学
  • 羽衣国際大学

それぞれの大学に独自のカリキュラムが存在し、卒業時に身につくスキルも異なるため、自分の目指す分野があるかチェックしてください。

千葉工業大学

(引用元:千葉工業大学公式HP)

千葉工業大学創造工学部デザイン学科は、デザインに必要な4つの力を大学生活で養うことを最大のテーマとして挙げています。

  • 問題を自ら見つけ適切に定義する力
  • 幅広く解決の方向性を模索する力
  • アイディアを提案して魅力的に伝える力
  • 具体的に検証し、解決に歩み寄る力

(引用元:千葉工業大学公式HP)

また、3Dプリンターをはじめとするデジタルファブリケーションを活用しながら、創造力と想像力を備えた人材育成に尽力しています。

項目 内容
大学名(学部・学科)
  • 千葉工業大学創造工学部デザイン科学科
所在地 【1・2年次:新習志野キャンパス】

  • 〒275-0023
    千葉県習志野市芝園2-1-1

【3・4年次:津田沼キャンパス】

  • 〒275-0016
    千葉県習志野市津田沼2-17-1
入学試験
  • 総合型・学校推薦型選抜
  • 一般選抜
  • 特別選抜
  • 編入学選抜
募集定員
  • 総合型・学校推薦型選抜:17名
  • 一般選抜:109名
  • 特別選抜:若干名
  • 編入学選抜:若干名
卒業までにかかる費用(税込)
  • 4年間:6,212,000円(入学金250,000円を含む)
取得できる資格・目指せる資格 【受験資格のみ取得可能】

  • 二級建築士
  • 木造建築士
就職率
  • 90.9%(2021年度実績)
卒業生の主な就職先
  • インテリアデザイナー
  • ディスプレイデザイナー
  • 家具デザイナー
  • 家電メーカー
  • Webデザイナー
大学ホームページ
  • https://www.it-chiba.ac.jp/

千葉工業大学では、1年次の基礎科目から4年次の卒業制作までインテリアデザイナーに必要な知識を段階的に学びます。

1年次~4年次までの基本カリキュラム
  • 1年次:PBL型授業を通して造形理論と美的なセオリーを徹底的に学ぶ
  • 2年次:自分のイメージを伝えるコミュニケーション力を磨きつつ、自分の専門領域を見つける
  • 3年次:将来の進路に合わせた専門知識・専門技術・専門的な方法論を修得する
  • 4年次:企業や海外大学との協同ワークショップに参加し、卒業制作に活かす

(参考:千葉工業大学公式HP)

1・2年次は、座学や演習でデザイナーの基盤となる理論や手法の習得に集中し、3・4年次に入ると学外実習やワークショップで実践力を培うのが卒業までの流れです。

また、講義や実習では「問題に取り組む積極性」や「イメージを伝えるプレゼンテーション能力」が特に重視され、千葉工業大学の授業方針に定められています。

卒業生の主な就職先は、インテリアデザイナーやディスプレイデザイナーなどインテリア業界が多く、就職率も90.9%と高水準です。

多摩美術大学

(引用元:多摩美術大学公式HP)

多摩美術大学は、卒業生に歌手の松任谷由実さんや俳優の竹中直人さんといった有名人も多い大学です。

インテリアデザイナー希望の方が出願する美術学部環境デザイン科は、実技試験なしで入学できる共通テストⅡ方式がある珍しい学科でもあります。

項目 内容
大学名(学部・学科)
  • 多摩美術大学美術学部環境デザイン学科
所在地 【八王子キャンパス】

  • 〒192-0394
    東京都八王子市鑓水2-1723
入学試験
  • 一般方式
  • 共通テストⅠ方式
  • 共通テストⅡ方式
  • 学校推薦型選抜
募集定員
  • 一般方式:35名
  • 共通テストⅠ方式:15名
  • 共通テストⅡ方式:15名
  • 学校推薦型選抜:15名
卒業までにかかる費用(税込)
  • 4年間:約6,870,000円

※2023年度学費(年間)から算出

取得できる資格・目指せる資格 【取得できる資格】

  • 中学校教諭一種免許状(美術)
  • 高等学校教諭一種免許状(美術)

【受験資格のみ取得可能】

  • 一級建築士
  • 二級建築士
  • 一級造園施工管理技士(3年間の実務経験後)
  • 二級造園施工管理技士(1年間の実務経験後)
就職率
  • 100%(2021年度実績)
卒業生の主な就職先
  • デザイン事務所
  • 建設会社
  • 設計事務所
  • 家具・住宅設備会社
  • ソフトウェア会社
  • 百貨店
大学ホームページ
  • https://www.tamabi.ac.jp/index_j.html

多摩美術大学の環境デザイン学科は、1年次に環境デザイン全般を学び、2年次から「インテリア」「建築」「ランドスケープ」の3コースに分かれて将来目指す道を模索します。

インテリア分野を選択したからといって、建築やランドスケープの道が閉ざされるわけではなく、他の分野と比較することも可能です。

また、学科内のコース分けには、分野ごとの人数を減らし、担当講師の目が学生1人ひとりに届くようにする狙いがあります。

各分野に配属後は、学科や学年の垣根を超えて協働するPBLや企業との共同研究を通して、専門知識を習得していきます。

大学卒業後の選択肢は、建築技術を活かして設計事務所に就職したり、教諭一種免許状を利用して美術教員として勤務したりと多種多様です。

武蔵野美術大学

(引用元:武蔵野美術大学公式HP)

武蔵野美術大学(通称:ムサビ)は、専門科目に加えて、社会・経済・自然科学といった教養科目が充実している点が特徴的です。

美術大学で学ぶ美術やデザインの領域は、どこの美術大学も大差ないため、武蔵野美術大学では現代社会に求められるデザイン性を教養科目を通して学び、自らの設計に活かします。

また、1・2年次は他学科の講義も受講できるため、油絵・彫刻・グラフィックアートなど異なる分野の技術や知識も学べます。

項目 内容
大学名(学部・学科)
  • 武蔵野美術大学造形学部空間演出デザイン学科
所在地
  • 〒187-8505
    東京都小平市小川町1-736
入学試験
  • 一般選抜(一般方式・共通テスト利用方式)
  • 総合型選抜
  • 外国人留学生特別選抜
  • 帰国生特別選抜
  • 編入学選抜
  • 転部・転科試験
募集定員
  • 一般選抜:47名(82名)
  • 総合型選抜:35名
  • 外国人留学生特別選抜:10~15名
  • 帰国生特別選抜:若干名
  • 編入学選抜:若干名
  • 転部・転科試験:若干名

※2023年度の募集人数は全体で108名

卒業までにかかる費用(税込)
  • 4年間:6,727,600円(入学金300,000円を含む)
取得できる資格・目指せる資格 【取得できる資格】

  • 中学校教諭一種免許状(美術)
  • 高等学校教諭一種免許状(美術・工芸)
  • 学芸員
就職率
  • 97.0%(2021年度)
卒業生の主な就職先
  • イベントプランナー
  • 照明デザイナー
  • ディスプレイデザイナー
  • デザイン事務所
  • 舞台美術関係
大学ホームページ
  • https://www.musabi.ac.jp/

武蔵野美術大学の空間デザイン学科は、1・2年次に基本的な造形力や演出方法を学び、3年次から自分の専門分野に焦点を当てた専門技術の習得に入ります。

3年次に選択できる分野は「セノグラフィ」「インテリアデザイン」「環境計画」「ファッションデザイン」の4つで、好きな分野のゼミナールを選択可能です。

ゼミナール配属後は、専門分野を担当する教員のもとで実習や課外活動に励み、表現力の強化や個性の引き出し方を磨きあげます。

空間デザイン学科の就職率は97%と非常に高いため、努力を続ければ希望の職業に就けるでしょう。

神戸芸術工科大学

(引用元:神戸芸術工科大学公式HP)

神戸芸術工科大学は「人間の生活や環境をより機能的に、より快適に、より美しくする」ことを目的とし、指導的実務を担うクリエイターの養成に取り組んでいます。

2024年4月からは、現在の芸術工学部(7学科25コース)を改編し、新・芸術工学部(4学科12コース)として生まれ変わる予定です。

また、学部再編によって、インテリアデザインと環境デザインを同じ「建築・環境デザイン学科」で学べるようになります。

項目 内容
大学名(学部・学科)
  • 神戸芸術工科大学芸術工学部プロダクト・インテリアデザイン学科

※プロダクト・デザイン学科の領域は、2024年4月より建築・環境デザイン学科や生産・工芸デザイン学科で学習できます。

所在地
  • 〒651-2196
    兵庫県神戸市西区学園西町8-1-1
入学試験
  • 総合型選抜Ⅰ期/Ⅱ期
  • 総合型選抜Ⅲ期/Ⅳ期/Ⅴ期
  • 一般選抜Ⅰ期・総合選抜型Ⅳ期
  • 一般選抜Ⅱ期/Ⅲ期・留学生選抜・帰国生選抜・社会人選抜
  • 編・転入学選抜

※上記の区分は2024年度入学試験から採用予定のものです。

募集定員
  • 総合型選抜Ⅰ期/Ⅱ期:50名
  • 総合型選抜Ⅲ期/Ⅳ期/Ⅴ期:30名
  • 一般選抜Ⅰ期・総合選抜型Ⅳ期:15名
  • 一般選抜Ⅱ期/Ⅲ期・留学生選抜・帰国生選抜・社会人選抜:5名+α
  • 編・転入学選抜:若干名

※上記は2024年度に新設される建築・環境学科の募集人数です。

卒業までにかかる費用(税込)
  • 4年間:6,600,000円(入学金200,000円を含む)
取得できる資格・目指せる資格 【取得できる資格】

  • 高等学校教諭一種免許状(美術・工業)
  • 学芸員

【受験資格のみ取得可能】

  • 一級建築士
  • 二級建築士
  • 木造建築士

※2024年新設の建築・環境デザイン学科で想定されている取得資格です。

就職率
  • 94.2%(2022年度実績)
卒業生の主な就職先
  • インテリアデザイナー
  • まちづくりコーディネーター
  • 建築デザイナー
  • 商空間プロデューサー
  • 教員
  • インテリアデザイン事務所
大学ホームページ
  • https://www.kobe-du.ac.jp/

神戸芸術工科大学のインテリアデザイン学科では、演習や産学連携プログラムを通じて、実践的なデザイン手法や表現技法を身につけられます。

例えば、2021年12月に兵庫県加西市で開催されたイベント「HAPPY BALLOON CHRISTMAS in KASAI」で披露された巨大オブジェは1・2年生が制作した作品です。

実際のイベントで使用される作品を自らの手で作り上げる経験は、座学や演習では得られず、その後の作品制作にもよい影響をもたらすでしょう。

また、2024年からは学科統合に伴い、生活空間や街全体を暮らしやすい空間に仕上げるスキルも習得できます。

さらに、一級建築士や二級建築士の受験資格が得られる学科となるため、就職先の選択肢も増えることが想定されます。

羽衣国際大学

(引用元:羽衣国際大学公式HP)

羽衣国際大学は、大阪にある総合大学で経済・スポーツ・メディア・医療など4学部11コースに所属する生徒が1つのキャンパスで学んでいます。

そのうちの1つである住空間デザインコースは、将来インテリアコーディネーターやインテリア設計士として働く人材を育てる場所です。

住空間デザインを勉強する学科のため「基礎学力型」「プレゼンテーション型」「作品発表型」といったユニークな入試方式が存在するのが特徴的です。

項目 内容
大学名(学部・学科)
  • 羽衣国際大学人間生活学部人間生活学科住空間デザインコース
所在地
  • 〒592-8344
    大阪府堺市西区浜寺南町1-89-1
入学試験
  • 総合型選抜
  • 学校推薦型選抜
  • スポーツ推薦入試
  • 一般選抜
  • 共通テスト利用選抜
  • 社会人入試
  • 帰国生徒入試
募集定員
  • 総合型選抜:20名
  • 学校推薦型選抜:8名
  • スポーツ推薦入試:2名
  • 一般選抜:8名
  • 共通テスト利用選抜:2名
  • 社会人入試:1名
  • 帰国生徒入試:1名

※上記は人間生活学科の募集人数です。

卒業までにかかる費用(税込)
  • 4年間:4,862,000円(入学金200,000円を含む)
取得できる資格・目指せる資格 【目指せる資格】

  • インテリア設計士2級
  • 福祉住環境コーディネーター
  • インテリアコーディネーター
  • 建築CAD検定
  • キッチンスペシャリスト
就職率
  • 97.8%(2022年度実績)
卒業生の主な就職先
  • ハウスメーカー
  • 家具メーカー
  • 建築設計・デザイン事務所
  • 工務店
  • 住宅リフォーム会社
大学ホームページ
  • https://www.hagoromo.ac.jp/

羽衣国際大学の住空間デザインコースは、専門科目に偏ることなく、3年次まで教育科目や他学科の科目を履修します。

インテリア計画や製図の技術を学ぶことが学生生活のメインですが、住空間を構成する衣・食・住に関する基礎知識を同時に習得させることが狙いです。

例えば、栄養学やファッションマーケティングの知識を持てば、将来個人住宅のデザインに携わる場面で、顧客の健康やこだわりに配慮したデザイン案を提示できます。

また、1年次から地域自治体と連携したプロジェクトに参加したり、2年次に海外研修があったりと実践力をつける機会も多く用意されています。

さらに、インテリアコーディネーター資格の対策講座や教員育成プログラムまで受講できるため、就職活動も安心です。

インテリアデザイナー資格を独学で取得するための勉強方法

インテリアデザイナー関連の資格を独学で取得するには、型にはめた効率的な勉強方法を身につけることが大切です。

今回は、インテリアコーディネーター資格を例に独学での勉強方法を解説します。

工程順序 内容 注意点
1 資格勉強に費やす時間を確保する
  • 独学の場合は最低300時間の勉強時間を確保する
  • 1日に確保できる勉強時間を計算する
2 参考書や問題集を購入する
  • できる限り書店で購入する
  • テキストの薄さや厚さで選ばない
  • 最新版を購入する
3 参考書を一周する
  • 理解できなくても読み進める
  • 目的は勉強内容を把握すること
4 過去問を確認する
  • 過去問を解くのではなく、問題の形式や傾向を確認することが大事
5 参考書を繰り返し読む(インプット)
  • 1回ごとに躓いた箇所をチェックする
  • 自信がつくまで何回でも繰り返し読む
  • 2周・3周した段階でアウトプット(過去問)を挟む
6 過去問を解く(アウトプット)
  • 最低でも5年分は解答する
  • 正答率9割を目標にする
補足事項
  • 一次試験対策としてCBT方式に慣れておくこと
  • 論文や設計製図の題材を必ず確認しておくこと
  • 二次試験対策は早い段階から取り組むこと

今回はインテリアコーディネーター資格を例に解説しましたが、他のインテリア資格も勉強方法に大きな違いはありません。

独学で挑む場合は、試験に関する情報を自分で手に入れ、対策することがもっとも重要です。

インテリア資格の中には、協会から専用テキストやガイドブックが販売されている資格もあるため、試験を主催する団体の公式HPは必ず確認してください。

一方で、インテリア資格の中には独学での合格率が低いため、おすすめできない資格もあります。

独学での合格が難しい資格
  • 一級建築士
  • インテリアコーディネーター
  • インテリアプランナー
  • インテリアデザイナー

特に、一級建築士試験は大半の受験生が通信講座を利用しているにもかかわらず、合格率9.9%と非常に難しい資格です。

他の3資格も合格率25~30%と難易度の高い資格のため、できれば通信講座で効率よく勉強した方が短期間で合格に近づけます。

インテリアデザイナー資格を目指す方は、協会認定講座に指定されている「諒設計アーキテクトラーニング」や「SARAスクール」の講座がおすすめです。

諒設計アーキテクトラーニング公式HPでインテリアデザイナー講座の詳細を見る

SARAスクール公式HPでインテリアデザイナー講座の詳細を見る

インテリアデザイナー資格を独学で目指すためにおすすめの参考書

インテリアデザイナーに関連する資格を独学で合格したい方に、書店やインターネットで購入できるおすすめ参考書を紹介します。

今回紹介する参考書は、インテリア資格試験の対策本に必要なポイントを満たした使いやすい書籍です。

インテリア資格の参考書を選ぶポイント
  • 文字だけでなく図解や挿絵が豊富であること
  • 法改正や最新技術をテキストに反映していること
  • 一次試験と二次試験の対策テキストは同じシリーズまたは出版社で揃える

インテリアに関する知識や技術を効率よくインプットするには、図解や挿絵を使って視覚的に情報を捉えることが大切です。

テキストの文字を読むだけでは、実際の状況をイメージしづらく、勉強意欲の低下につながる可能性があります。

また、一次試験と二次試験の参考書は同じシリーズで揃えた方が、説明方法や表現方法が統一されていて便利です。

インテリアコーディネーター試験対策の参考書

インテリアコーディネーター試験対策としておすすめの参考書を紹介します。

インテリアコーディネーター1次試験合格シリーズ

(引用元:Amazon公式サイト)

ハウジングエージェンシー出版の「インテリアコーディネーター1次試験シリーズ」は、独学者だけでなく、通信講座のサブテキストとして購入する方もいる人気のシリーズです。

項目 内容
著書名
  • インテリアコーディネーター1次試験合格教本上・下巻
  • インテリアコーディネーター1次試験過去問題徹底研究2023上・下巻
著者名
  • HIPS合格対策プロジェクト(編集)
出版社
  • (株)ハウジングエージェンシー出版局
定価(税込)
  • 合格教本:各3,190円
  • 過去問徹底研究:各3,630円
ページ数
  • 合格教本:上巻(310ページ)下巻(352ページ)
  • 過去問徹底研究:上巻(294ページ)下巻(312ページ)
書籍サイズ/配色
  • B5判/2色刷り(カラー資料付き)
発行日
  • 合格教本:2021年3月20日
  • 過去問徹底研究:2023年2月23日

合格教本(メインテキスト)・過去問集ともに300ページを超えるボリュームで、図解や挿絵も的確に使われています。

過去問集は、過去5年間の1次試験問題を完全網羅し、正解の解説はもちろん、不正解分の解説も掲載する充実ぶりです。

はじめてのインテリア製図合格する図面の描き方第4版

(引用元:ハウジングエージェンシー出版局公式HP)

ハウジングエージェンシー出版の「はじめてのインテリア製図合格する図面の描き方」は、
未経験者でも簡単に製図のコツが掴めると、発行から長年支持される一冊です。

項目 内容
著書名
  • インテリアコーディネーター資格試験はじめてのインテリア製図合格する図面の描き方第4版
著者名
  • 星野智子
出版社
  • ハウジングエージェンシー出版局
定価(税込)
  • 2,750円
ページ数
  • 110ページ
書籍サイズ/配色
  • A4サイズ/カラー
発行日
  • 2013年4月10日

製図用具の使い方・製図の決まり・着彩のポイントなど設計製図に必要な知識とスキルがすべて詰め込まれているため、二次試験合格後も役立ちます。

また、二次試験の論文対策をしたい方は、同じくハウジングエージェンシー出版の「一番わかりやすい合格論文入門」がおすすめです。

インテリアプランナー試験対策の参考書

インテリアプランナー試験対策としておすすめの参考書を紹介します。

【改訂版インテリアプランナーガイドブックシリーズ】

(引用元:公益財団法人建築技術教育普及センター公式HP)

新日本法規出版社から販売されている「インテリアプランナーガイドブック」は、公式テキストと呼べる一冊で、協会HPのほかAmazonでも購入できます。

項目 内容
著書名
  • 改訂版インテリアプランナーガイドブック学科試験編
  • 改訂版インテリアプランナーガイドブック設計製図試験編
著者名
  • (一社)日本インテリアプランナー協会
出版社
  • 新日本法規出版株式会社
定価(税込)
  • 学科試験編:2,750円
  • 設計製図試験編:3,630円
ページ数
  • 学科試験編:160ページ
  • 設計製図試験編:134ページ
書籍サイズ/配色
  • A4サイズ/フルカラー
発行日
  • 学科試験編:2020年3月1日
  • 設計製図編:2019年10月1日

インテリアプランナー試験は合格率25%前後の試験ではありますが、主催協会が販売しているガイドブックを用いれば、対策は難しくありません。

実際のところ、インテリアプランナー試験の対策テキストはガイドブック以外に数少ないため、試験合格に必要な参考書はガイドブック一択です。

インテリア設計士試験対策の参考書

インテリア設計士資格試験対策としておすすめの参考書を紹介します。

【インテリア設計士テキストシリーズ】

(引用元:日本インテリア設計士協会公式HP)

インテリア設計士テキストは、試験の主催協会である日本インテリア設計士協会が手がけた公式テキストです。

項目 内容
著書名
  • インテリア設計士テキスト(学科編)
  • インテリア設計士テキスト(実技編)
  • 家具設計テキスト
  • 室内設計テキスト
  • 試験問題集(2級のみ)
著者名
  • 日本インテリア設計士協会
出版社
  • 日本インテリア設計士協会
定価(税込)
  • インテリア設計士テキスト(学科編):2,500円
  • インテリア設計士テキスト(実技編):1,500円
  • 家具設計テキスト:2,000円
  • 室内設計テキスト:1,000円
  • 試験問題集(2級のみ):2,000円
ページ数
  • インテリア設計士テキスト(学科編):160ページ
  • インテリア設計士テキスト(実技編):74ページ
  • 家具設計テキスト:118ページ
  • 室内設計テキスト:64ページ
  • 試験問題集(2級のみ):140ページ
書籍サイズ/配色
  • A4サイズ/モノクロ
発行日
  • 2005年3月

インテリア設計士試験の出題範囲を網羅しているほか、本テキストの例題を少し変えただけの問題が本番で出ることもあります。

インテリア設計士テキストの購入方法は、日本インテリア設計士協会HPの資料請求からの注文のみですので、必ずチェックしましょう。

インテリアデザイナー・インテリアアドバイザー・空間ディスプレイデザイナー試験対策の参考書

(引用元:諒設計アーキテクトラーニング公式HP)

インテリアデザイナー試験・インテリアアドバイザー試験・空間ディスプレイデザイナー試験の対策を冠した参考書は、見つけるのが困難です。

また、3つの試験を主催する日本デザインプランナー協会からも、特別なテキストや資料は販売されていません。

さらに、試験範囲・試験形式・過去問などの詳細が公開されていないため、独学では非常に対策を練りづらい試験といえます。

実際には、インテリアの商品知識やデザインの照明技術など、他のインテリア資格と学習内容が重なる部分も多いため、蓄えた知識のみで正答できる問題もあるかもしれません。

しかし、一発合格や短期間取得を目指す方には、通信講座の利用をおすすめします。

特に、諒設計アーキテクトラーニングとSARAスクールの通信講座は、日本デザインプランナー協会から認定講座に指定されているため、試験合格に大きく近づけます。

諒設計アーキテクトラーニング公式HPでインテリアデザイナー講座の詳細を見る

インテリアデザイナーの現状

団塊の世代と呼ばれる方々が第二の人生を歩む中で、自宅のリフォームを検討する家庭が増えています。

近年は、インテリアや空間にこだわりを持つ顧客も多く、インテリアデザイナーの活躍をテレビで見かけることもあります。

一見、華やかな仕事に見えるインテリアデザイナーですが、一般的に知られていない部分も数多くあるでしょう。

今回は、インテリアデザイナーの年収や勤務時間、将来性について解説します。

インテリアデザイナーの就職先

大学や専門学校で空間デザインやインテリアデザインを学んだ方の就職先は大きく3つにわかれます。

インテリアデザイナーの就職先
  • インテリア関連企業
  • 建築関連企業
  • 美術教員・工芸教員

インテリア関連企業は、インテリアデザイナーがもっとも安定して活躍できる職場です。

例えば、家具・インテリアのデザインや商品のコーディネートを任される家具メーカーやインテリアショップは、インテリアデザイナーの実力を存分に発揮できる場所といえます。

また、働くために必須となる資格も少なく、大学や専門学校で培った知識のみで即戦力として働ける点は大きなメリットです。

一方、建築関連企業を就職先に選ぶインテリアデザイナーは、空間設計をメインに扱うため、建築士やインテリアコーディネーターの資格を有している方が目立ちます。

建築関連企業の代表例としては、設計事務所やハウスメーカーが挙げられ、有名デザイナーの仕事を近場で見られる可能性もあります。

しかし、商業施設や公共施設といった大規模なプロジェクトに携わると、深夜まで作業する日も少なくないため、不規則な生活を送る点は理解が必要です。

他には、美術教員免許を活かして中学校や高等学校に勤務する方やフリーランスで働く方がいます。

インテリアデザイナーの年収

厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag」によると、2022年度のインテリアデザイナー平均年収は、480.6万円でした。

(引用元:厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag」)

国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査」をみると、2021年度の民間平均年収は443万円なので、インテリアデザイナーの年収は平均より若干高めです。

しかし、同じインテリアデザイナーでも、活動地域(就業先の都道府県)によって年収に差があります。

例えば、東京都の平均年収は527.8万円、北海道の平均年収は350.9万円、山形県の平均年収は313.3万円と都市部で就業するインテリアデザイナーほど高収入です。

また、フリーランスで働くインテリアデザイナーも多いため、働き方や勤務先で大きな開きがあると推測できます。

インテリアデザイナーの勤務時間

厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag」によると、2022年度のインテリアデザイナー平均労働時間は170時間とされています。

(引用元:厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag」)

「土日を休日・休憩時間を1時間」と仮定すると、インテリアデザイナーの勤務時間は1日8時間前後となり、労働基準法第32条で定められた一般的な会社員の勤務時間と変わりません。

しかし、インテリアデザイナーの仕事は打ち合わせ・現場監理・デスクワークを同時並行でこなすため、勤務時間を正確に表すことは困難です。

例えば、顧客との打ち合わせが日曜日に入ることもあれば、商業施設の工事作業が23時から始まることも少なくありません。

さらに、設計図やデザインに正解はないため、理想を追究しようと思えば思うほど、会社にいる時間は増え続けます。

インテリアデザイナーに必要な素養として体力が挙がる理由は、不規則な勤務時間が関係しているのかもしれません。

インテリアデザイナーの求人倍率

厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag」によると、2021年度のインテリアデザイナー有効求人倍率は0.18倍でした。

(引用元:厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag」)

【有効求人倍率とは】
企業の求人数÷求職者数で計算されるもので、1倍を超えると人材が集まらない状況(人材不足)、1倍を切ると希望者の多い人気職業と定義されます。

つまり、インテリアデザイナーが求人数1名に対して希望者5~6名集まる人気職業であることを示しています。

インテリアデザイナーの有効求人倍率が低い理由は「特別な資格がいらないこと」と「流行りの職業であること」の2つです。

実際に、インテリアショップで働くために必要な資格はありませんし、未経験で就職できるデザイン会社も存在します。

しかし、インテリアデザイナーとして活躍したい方やキャリアアップを考えて優良企業に勤務したい方は、インテリア資格を取得してライバルとの差別化を図る必要があるでしょう。

インテリアデザイナーの将来性

結論からいえば、インテリアデザイナーの将来性は明るく、衰退する可能性はほぼありません。

インテリアデザイナーの将来性が明るい理由は、以下の3つです。

インテリアデザイナーの将来性が明るい理由
  • 住宅のリフォームやリノベーション件数が増加している
  • ホテルや美術館で最新の空間デザインを求める動きが活発になっている
  • 仕事の領域が広いこと

業界紙「リフォーム産業新聞」は、総務省が2018年に実施した「平成30年住宅・土地統計調査」の結果をもとに、リフォーム適齢期住宅が全体の76%を占めていると発表しました。

総務省が2018年に実施した調査によれば、空き家や建築年不明を除いた住宅の数は4890万8200戸ある。1971年~2010年竣工(築8年~47年)までを、何らかのリフォームが行われる可能性が高い「リフォーム適齢期住宅」とすると、全住宅の76%を占めていることが判明した。その数は約3700万戸になる。

適齢期住宅の中で最も数が多いのは、1991年~2000年までの家で、1078万戸。これらは住宅設備の交換や外装改修の2回目を迎える。

(引用元:リフォーム産業新聞「リフォーム業界の市場規模は?2022年最新動向や将来性を解説」)

つまり、今後数十年はリフォームやリノベーションの依頼件数が減少することはなく、インテリアデザイナーの需要も高い水準で保たれると推測できます。

実際、株式会社野村総合研究所は、第337回NRIメディアフォーラム(2022年6月9日)において「リフォーム市場規模は2040年まで微増または横ばいで推移する」と発表しました。

(引用元:野村総合研究所公式HP「2040年度の住宅市場を予測」)

一方で、人口減少による市場規模縮小が懸念される商業施設では、集客アップのために最新のデザイン空間を取り入れる動きが活発です。

集客アップや販売促進を目的とした空間コーディネートは、インテリアデザイナーの領域であるため、商業施設でも安定した活躍が期待できます。

また、インテリアデザイナーには、設計・デザイン技術以外にも企画力や表現力が備わっているため、インテリア業界に関係ない職種でも柔軟に対応できる強みがあります。

インテリアデザイン系資格とあわせて取りたい資格

インテリアデザイナーとしてのキャリアアップを目指す方は、建築・色彩・クリエイターといった資格を同時に取得し、周囲との差別化を図るのが効果的です。

ここで紹介する6つの資格は、インテリアデザイナーとしての領域を広げ、より多くの仕事に携わるチャンスを生み出せる資格です。

インテリアデザイン系資格とあわせて取りたい資格
  • 一級建築士・二級建築士
  • カラーコーディネーター検定試験
  • アドビ認定プロフェッショナル
  • 3次元CAD利用技術者試験1級
  • 福祉住環境コーディネーター1級

上記の資格を取得すれば、建築・設計・色彩の能力から図面を立体的に捉えるグラフィックデザイン能力まで、高い水準で有することを証明できます。

取得した資格は、何かしらの場面で必ず役に立つので、複数の資格にチャレンジしてもよいでしょう。

一級建築士・二級建築士

(引用元:建築技術教育普及センター公式HP)

建築士は、建築の知識を持って住空間を設計するという点で、インテリアデザイナーと共通する部分の多い職業です。

インテリアデザイナーという職業が生まれる以前は、建築士が機能性・安全性・快適性の確保から現場監理まですべてを担当していました。

建築士の資格を取得しておけば、現場でイメージの相違が起きた際に、自ら施工会社と掛け合えるため、余計な工程を省けます。

【建築士試験の基本情報】

項目 内容
正式名称
  • 一級建築士
  • 二級建築士
主催団体
  • 公益財団法人建築技術教育普及センター
試験日 【一級建築士】

  • 学科試験:2024年7月28日(日)
  • 設計製図試験:2024年10月13日(日)

【二級建築士】

  • 学科:2024年7月7日(日)
  • 設計製図:2024年9月15日(日)
試験時間/形式 【一級建築士・学科試験】※すべて四肢択一式

  • 学科Ⅰ・学科Ⅱ(120分/40問)
  • 学科Ⅲ(105分/30問)
  • 学科Ⅳ・学科Ⅴ(165分/55問)

【一級建築士・設計製図試験】

  • 設計製図:390分

【二級建築士・学科試験】※すべて五肢択一式

  • 学科Ⅰ・学科Ⅱ(180分/50問)
  • 学科Ⅲ・学科Ⅳ(180分/50問)

【二級建築士・設計製図試験】

  • 設計製図:300分
合格率(令和5年度結果)
  • 一級建築士:9.9%
  • 二級建築士:22.3%
受験資格
  • 枠下の(※)にて掲載
受験料(税込)
  • 一級建築士:17,000円
  • 二級建築士:18,500円
試験対策のできる通信講座

一級建築士のおすすめ通信講座はこちら

二級建築士のおすすめ通信講座はこちら

(※)受験資格について

【一級建築士】

  • 大学、短期大学、高等専門学校、専修学校等において指定科目を修めて卒業した者
  • 二級建築士
  • 建築設備士
  • その他国土交通大臣が特に認める者(外国大学を卒業した者等)

【二級建築士】

  • 大学、短期大学、高等専門学校、高等学校、専修学校、職業訓練校等において、指定科目を修めて卒業した者
  • 建築設備士
  • その他都道府県知事が特に認める者(外国大学を卒業した者等)+所定年数以上の実務経験
  • 建築に関する学歴なし→実務経験7年以上

指定科目や実務経験の詳細は建築技術教育普及センター公式HPから確認できます。

(参考:建築技術教育普及センター公式HP)

建築士試験を受けるには、指定科目の履修や実務経験といった条件を満たしている必要があります。

つまり、大学で建築科目を履修していないインテリアデザイナーは、実務経験を積むか短期大学で指定科目を履修しないと受験できません。

美術大学や建設学科に在籍する学生は、卒業と同時に受験資格を得られるケースもありますが、全く関係ない分野から転職した方にとっては、ハードルの高い資格かもしれません。

しかし、建築士資格(特に一級建築士)を保有していると、顧客からの信頼や世間からの評価が上がるため、苦労してでも取得したい資格といえるでしょう。

一級建築士のおすすめ通信講座8選と失敗しない講座の選び方の記事はこちら

二級建築士のおすすめ通信講座5選と失敗しない講座の選び方の記事はこちら

カラーコーディネーター検定試験

(引用元:東京商工会議所公式HP)

カラーコーディネーター検定試験は、色の性質・色の特徴・色の与える効果など色に関する専門知識を身につけられる資格試験です。

検定試験で身につけた配色テクニックや色の専門知識は、空間のレイアウトや家具選びといったコーディネート業務で活かせます。

また、パワーポイントで空間イメージを共有する際に、配色を工夫することで、説得力のあるプレゼンテーションを実行できます。

項目 内容
正式名称
  • カラーコーディネーター検定試験
主催団体
  • 東京商工会議所
試験日 【スタンダード・アドバンス共通】

  • 2024年6月21日(金)~ 7月8日(月)
試験時間/形式 【スタンダード・アドバンス共通】

  • 90分/多肢選択式

カラーコーディネーター検定試験は、IBT方式とCBT方式から受験方法を選択できます。

  • IBT方式(自宅のパソコンから受験する方法)/アクセス時間は10:00~11:45、13:00~15:45、17:00~19:00に限ります。
  • CBT方式(テストセンターにある備え付けのパソコンで受験する方法)/開始時間は10:00~19:00に限ります。
合格率(令和4年度結果)
  • スタンダードクラス:80.2%
  • アドバンスクラス:60.7%
受験資格
  • 学歴・年齢・性別・国籍による制限なし(スタンダードとアドバンスの併願も可能)
受験料(税込)
  • スタンダードクラス:5,500円
  • アドバンスクラス:7,700円

※CBT方式で受験する方は、パソコン利用料として2,200円の追加費用が必要です。

カラーコーディネーター試験対策のできる通信講座

カラーコーディネーターのおすすめ通信講座はこちら

カラーコーディネーター検定試験は、年2回開催と合格率の高さから取得しやすい資格といえます。

また、公式テキストや練習問題を購入できるため、試験範囲や傾向を理解したうえで本番に臨めます。

色に関する資格に「色彩検定」がありますが、色彩検定はファッション業界に求められる資格なので、インテリア業界に進む方はカラーコーディネーターがおすすめです。

カラーコーディネーターにおすすめの通信講座7選と失敗しない選び方の記事はこちら

アドビ認定プロフェッショナル

(引用元:アドビ認定プロフェッショナル公式HP)

アドビ(Adobe)認定プロフェッショナルは、PhotoshopやIllustratorなど30種類を超えるAdobe製品に関する知識の習得を認める資格です。

Adobe製品は、インテリア業界でも写真の編集や色彩データの編集・作成に利用されます。

アドビ認定プロフェッショナルを取得すれば、デザイン制作の作業短縮や品質向上が期待できます。

項目 内容
正式名称
  • アドビ認定プロフェッショナル
主催団体
  • 株式会社オデッセイコミュニケーションズ
試験日
  • 基本的に自由(CBT方式で受験するため、公式HPから最寄りの会場と試験日を選択)

※会場は東京・千葉・神奈川・京都・福岡のみ

試験時間/形式
  • 120分/実技試験
合格率(令和4年度結果)
  • 非公開
受験資格
  • 学歴・年齢・性別・国籍による制限なし(未成年者は保護者の同意が必要)
受験料(税込)
  • 一般価格:10,780円
  • 学生価格:8,580円

※価格表示は1科目分です。

アドビ認定プロフェッショナル試験対策のできる通信講座

アドビ認定プロフェッショナルは、アプリケーションごとに6つの試験が用意されています。

科目ごとに単独で合否が判定されるため、必要な資格のみ受験することも可能です。

【試験科目】

  • Visual Design using Adobe Photoshop 2021
  • Visual Design using Adobe Photoshop 2022
  • Graphic Design & Illustration using Adobe Illustrator 2021
  • Graphic Design & Illustration using Adobe Illustrator 2022
  • Digital Video using Adobe Premiere Pro 2021
  • Digital Video using Adobe Premiere Pro 2022

試験結果は、試験時間終了と同時に表示され、合否・得点率・分野ごとの正答率を細かくチェックできます。

また、主催企業から試験対策に適した教材が販売されているため、対策の立てやすい資格試験です。

アドビ認定プロフェッショナル資格は、国際認定資格の1つであり、インテリアデザイナーとして世界で活躍したい方におすすめです。

ヒューマンアカデミー通信講座(たのまな)公式HPでインテリアデザイナー講座の詳細を見る

3次元CAD利用技術者試験1級

(引用元:CAD利用技術者試験公式HP)

3次元CAD利用技術者試験1級は、機械系・製造系のモデリング・設計製図の仕事に従事する際に、3次元CADシステムを操作するスキルを持つ証明として提示できる資格です。

インテリア業界の中でも、インテリアコーディネーターやインテリアデザイナーの役割を担う方は、取得をおすすめします。

CADの操作技術は、インテリア業界で働くために必須な能力ではありませんが、図面作成にCADを取り入れる事務所や企業も増えているため、習得しておきたいスキルです。

項目 内容
正式名称
  • 3次元CAD利用技術者試験1級
主催団体
  • 一般社団法人コンピュータ教育振興協会
試験日
  • 前期:2023年7月16日(日)
  • 後期:2023年12月10日(日)
試験時間/形式
  • 120分/実技試験
合格率(令和4年度結果)
  • 前期:57.67%
  • 後期:25.25%
受験資格
  • 3次元CAD利用技術者試験準1級または2級を有する者
受験料(税込)
  • 16,500円
試験対策のできる通信講座

3次元CAD利用技術者試験1級は、年2回開催されますが、2021年までは後期試験の合格率が前期試験の合格率を上回っています。

後期試験の合格率が高い理由は、前期試験の問題から当年度の出題傾向を掴み、対策が立てやすいためとされてきました。

(CAD利用技術者試験公式HP「統計情報」を基に作成)

しかし、2022年度に前期と後期の合格率が逆転したため、以前のように後期受験者の方が有利と一概にはいえません。

3次元CAD利用技術者試験1級は、前期・後期関係なく、公式ホームページから購入できるガイドブックで充分対策できます。

CADを実際に操作しながら資格を目指したい方は、諒設計アーキテクトラーニングの通信講座がおすすめです。

諒設計アーキテクトラーニング公式HPでインテリアデザイナー講座の詳細を見る

福祉住環境コーディネーター1級

(引用元:福祉住環境コーディネーター検定試験公式HP)

福祉住環境コーディネーターとは、高齢者や障がい者に対して快適な住環境を提案するアドバイザーのことで、高齢化が進む日本においてニーズが高まっている職業です。

住宅のリフォームやリノベーションを手がけるインテリアデザイナーにとっては、高齢者や障がい者の求める理想空間を設計するのに役立つ資格です。

例えば、社会福祉施設のデザインを担当する際に、最適な箇所に手すりを付けたり、車椅子の置けるスペースを確保したりと高齢者の目線に立ったデザイン制作が可能になります。

項目 内容
正式名称
  • 福祉住環境コーディネーター1級
主催団体
  • 東京商工会議所
試験日
  • 2024年7月12日(金)~ 8月1日(木)
試験時間/形式
  • 90分/多肢選択式(集合時間10:00)
  • 90分/記述式(集合時間13:00)

※試験はCBT方式で実施。試験会場は全国のテストセンターです。

合格率(令和4年度結果)
  • 5.6%
受験資格
  • 学歴・年齢・性別・国籍による制限なし(下級資格の取得も必要なし)
受験料(税込)
  • 12,100円(CBT利用料2,200円込み)
試験対策のできる通信講座

※2級・3級対策講座はユーキャン日建学院で開講中です。

福祉住環境コーディネーター1級は、2022年度試験の合格者が全国で16名(合格率5.6%)という難関資格です。

福祉住環境コーディネーターの有資格者は、介護や福祉関係の仕事に就くケースが多く、実際は、2級取得だけでも充分に社会的信頼が得られます。

そのため、第49回試験では2級の受験者7,459名に対して、1級の受験者は285名でした。

しかし、将来的に福祉施設やまちづくりの設計を手掛けたい方であれば、1級の取得をおすすめします。

1級試験対策としては、東京商工会議所の通信講座や公式テキストを有効活用するのが最適です。

インテリアデザイナー資格は意味ないといった噂は本当?

Twitterや掲示板をみると「インテリアデザイナー資格は意味ない」といった書き込みを目にします。

実際は、資格を取得することで差別化を図れたり、スキルアップに利用できたりと多くのメリットがあります。

「インテリアデザイナー資格は意味はない」という噂が立つ理由として、以下の3点が挙げられます。

インテリアデザイナー資格が意味ないと噂される理由
  • インテリアデザイナーという職業が理解されていない
  • 資格がなくてもインテリアデザイナーを名乗れる
  • デザイナーは資格の有無よりも作品の出来栄えを重視するため

最も大きな理由は、インテリア業界内におけるインテリアデザイナーの立ち位置が曖昧で「結局何を専門に扱う人なの?」といった疑問が生じるためです。

厚生労働省の職業情報サイト内でも、インテリアデザイナー・インテリアコーディネーター・カラーコーディネーターは「その他のデザイナー」として一括りにされています。

また、設計事務所やリフォーム会社に勤務する場合、自分の肩書きを「インテリアデザイナー」と名乗らない方が大半です。

さらに、インテリア業界では無資格で勤務する方も大勢いるため、資格の必要性に疑問を感じるのかもしれません。

インテリアデザイナー資格が意味ないと噂される理由には、資格よりも成果を重視するインテリア業界の考え方も関係しています。

例えば、就職面接において実務経験やポートフォリオを採用基準に取り入れる会社が多い一方、資格の有無を評価対象に取り入れる会社は少ない状況です。

就職先で戦力として認められるためには、資格の有無よりも手がけた作品の数や質が重要視されるため、インテリア資格が必須とはいえません。

しかし、質の高い作品を生み出すには、顧客や業者からの信頼を得て、プロジェクトに参加する必要があります。

結局のところ、インテリアデザイナーとして活躍するためには、自分の実力をアピールできる「資格取得」が欠かせないでしょう。

インテリアデザイナー資格に関するよくある質問

インターネットでインテリアデザイナー資格と検索すると、さまざまな疑問を抱えている方を見かけます。

今回は、インテリアデザイナー資格に関するよくある質問を6つ紹介します。

インテリアデザイナー資格に関するよくある質問
  • インテリアデザイナーはどのような人が向いているの?
  • インテリアデザイナーは文系・理系どっちが有利?
  • インテリアデザイナーは未経験からでもなれますか?
  • インテリアデザイナーの仕事はきついと聞きますが本当ですか?
  • インテリアデザイナーになるデメリットはありますか?
  • インテリアデザインを学ぶにはどのような学部・学科に入ればいいの?

Twitterや掲示板で見られる回答は、信憑性に欠けるものがあるため、ここで確認しておきましょう。

インテリアデザイナーはどのような人が向いてるの?

インテリアデザイナーに向いている方と向いていない方の特徴は以下の通りです。

向き/不向き 特徴
インテリアデザイナーに向いてる人
  • ものづくりが好き
  • 美的センスがある
  • コミュニケーション能力が高い
  • 気持ちや体調の管理ができる
インテリアデザイナーに向いていない人
  • 決まった休日が欲しい
  • 周囲の意見を聞き入れる柔軟性や協調性がない
  • 自分の個性を全面的に発揮したい

インテリアデザイナーの向き不向きで一番わかりやすいのが、美的センスの有無です。

美的センスには、基本的な絵の上手さだけでなく、正確性・創造性・流行を察知する感性も含まれます。

しかし、インテリアデザイナーに必要なセンスは、芸術家や彫刻家のような個性を主張する力ではなく、顧客の要望にあわせた空間を作り出す表現力です。

空間を忠実に再現する力は、生まれ持ったセンスに限らず、大学の講義や実務経験で身につけられます。

また、インテリアデザイン会社で働く社員の方は、インタビュー内の「インテリア業界はどんな人に向いていると思うか?」という質問に以下のような回答をしています。

自分の裁量では決められない作業時間があって、例えば日中利用されている建物の一部を工事するときは、周りの店舗に音や匂いの影響が出ないように、夜間工事が発生します。一方、協力会社の方々と連絡を取り合うのは日中がメインなので、自分の体調や気持ちを管理できることは重要です。

コミュニケーションを取れるのも大事です。電話も多いですし、現場は何十人もの方が集まりますし、1日中喋っているようなこともあります(笑)。

でも一番はものづくりが好きな人ですね。何かができていく過程にワクワクしたり、最終的な仕上がりを目にしたときに「やった!」と思える人だと思います。

(引用元:丹青ヒューマネット公式コラム「10代のみんなへ伝えたい、空間づくりの仕事Vol.8」)

つまり、インテリアデザイナーは「体調や気持ちを整理できる」「コミュニケーション能力が高い」「ものづくりに興味や関心がある」といった性格や特徴を持つ方が向いているとわかります。

一方で、インテリアデザイナーとして働く方のツイートをみると、インテリアデザイナーに不向きな方の傾向もみえてきます。

インテリアデザイナーの役割は、顧客のニーズを最優先に考えて、理想のインテリア空間を建築業者と共に制作することです。

顧客や制作チームから自分の意図しないカラーデザインを主張されたり、急な予定変更を依頼されたりしたときも、柔軟に対応しなければなりません。

「自分の個性を発揮したい」「決まった休みが欲しい」といった気持ちの強い方は、インテリアデザイナーに向いていないでしょう。

インテリアデザイナーを目指す方は、自分の性格を理解してから本格的に動き出しましょう。

インテリアデザイナーは文系・理系どっちが有利?

結論からいえば、文系と理系で有利・不利は存在しません。

インテリアデザイナーに「文系・理系」で有利不利が発生しない理由は、主に3つあります。

インテリアデザイナーに文系出身・理系出身が関係ない理由
  • インテリアデザイナーに役立つ資格の大半は、文系でも理系でも取得できるため
  • 文系であれば美大や芸術学部、理系であれば建築学部やデザイン工学部と選択肢が多いため
  • 募集要項に「文系理系不問」と記載される企業がほとんどであるため

インテリアデザイナー・インテリアコーディネーター・空間ディスプレイデザイナーといった主要資格は、受験資格による制限がなく、文系でも理系でも取得可能です。

また、高校生の時点で文系科目が得意であれば「美大や芸術学部」、理系科目が得意であれば「建築学科やデザイン工学部」を選択すれば、インテリアデザイナーを目指せます。

インテリアデザイナーに必要な知識や技術の領域は、理系・文系いずれの大学に入っても、ほぼ同じレベルです。

就職活動においても、インテリア業界で「理系の学生と文系の学生」どちらかに限定して募集する企業は、ほとんど見当たりません。

【文系理系不問または文系理系歓迎を掲げているインテリア企業(一部)】

  • 三井ホーム株式会社
  • アイリスオーヤマ株式会社
  • 株式会社ニトリホールディングス
  • 株式会社ワールドコーポレーション
  • 株式会社コラム・コア・クリエイト

(参考:リクナビ「インテリアデザイナー求人一覧」)

しかし、将来的に一級建築士やインテリア設計士の取得を考えている方は、理系の学部(建築学部)で建築科目を受講するのが賢い選択です。

また、大学で数学や物理の基礎知識を学ぶ大学も多いため、理系出身者の方がスムーズに単位が取得できるかもしれません。

結果として、インテリアデザイナーの有利不利は、文系出身・理系出身ではなく、インテリア知識を学んだうえでインテリア資格をうまく活かせるかどうかに関係しているといえます。

ちなみに、文系科目の得意な方と理系科目の得意な方で、インテリアデザイナーとして力を発揮できる場面が異なります。

  • 文系の方→顧客とのヒアリングを通して、企画のイメージを共有する仕事
  • 理系の方→ゴールを想定し、企画実現に最適な工程を組み立てる仕事

文系の方は、文脈を巧みに読み取って柔軟に判断する能力に長けているため、顧客とのヒアリングやアイデアの共有作業が得意です。

一方、理系の方は、ゴールから逆算して作業工程の最適解を出す能力に長けているため、デザイン計画の修正やプレゼンテーション作業が得意です。

しかし、設計やデザイン会社に入社しても、理系出身者(建築学部出身者)を優先的に起用する会社は存在します。

希望の仕事に就きたい方は、文系・理系に関係なく、自分の能力をアピールできるインテリア資格を取得しましょう。

インテリアデザイナーの請け負う仕事は多岐にわたるため、得意分野で能力を発揮てきれば、文系出身者も理系出身者も活躍できます。

インテリアデザイナーは未経験からでもなれますか?

インテリアデザイナーは、特別な資格を持っていなくても働けるため、未経験からでも問題ありません。

インテリア業界の仕事を求人サイトで探すと、未経験OKという募集要項も多々あります。

【インテリアデザイナー/未経験OKの求人広告】

求人サイト「Indeed」で検索したところ、東京都内だけで1,365件の募集要項が見つかりました。

また、正社員に限定せず、派遣社員・アルバイト・パートを条件に加えると1,733件の募集要項がヒットしました。

しかし、インテリアデザイナーの求人倍率は元から高く、未経験OKの条件を加えただけで、数十人に一人といった倍率まで下がる可能性もあります。

将来的にインテリアデザイナーで生計を立てたい方は、インテリアコーディネーターやインテリアアドバイザーなどの資格を取得して差別化を図りましょう。

諒設計アーキテクトラーニング公式HPでインテリアデザイナー講座の詳細を見る

インテリアデザイナーの仕事はきついと聞きますが本当ですか?

インテリアデザイナーの仕事は、勤務時間が不規則なうえに、顧客や施工業者への気配りも必要なため、体力・気力ともに疲れる仕事です。

インテリアデザイナーの仕事は、1つの作品を作り上げる過程で、スケジュール管理能力・関係者とのコミュニケーション能力・イメージを共有する能力を求められます。

つまり、実務経験の差や処理能力の差が、否応なしに納期のズレや情報のズレとなり浮き彫りになります。

取引先の担当が未熟であったり、新人であったりした場合は、フラストレーションが貯まることもあるでしょう。

また、リフォーム工事で使用する家具を購入するために、作業服のまま街中を歩きまわることも少なくありません。

しかし、デザインした空間を気に入ってもらえたり、作品が評価されたりしたときは、この上ない達成感を味わえます。

インテリアデザイナーになるデメリットはありますか?

インテリアデザイナーになるデメリットは、2つあります。

インテリアデザイナーになるデメリット
  • インテリアデザイナーという職業の認知度が高くない
  • スケジュール管理が非常に難しい

建設業界やインテリア業界で活躍を見せるインテリアデザイナーですが、世間一般の認知度はあまり高くありません。

建築家は家を建てる人・小説家は物語を書く人といった定義がインテリアデザイナーの場合は曖昧なため「何をする人なの?」と思われることもあります。

しかし、認知度が高くないからといって仕事が減るわけではないので、デメリットと捉えるかは微妙です。

一方、スケジュール管理が難しく、不規則な生活を強いられる可能性がある点は明らかなデメリットといえます。

インテリアデザイナーの仕事は顧客の意向を最優先に考えるため、土日に急遽打ち合わせが入ったり、納期の変更が発生したりした場合は、予定を変更して仕事にあたる必要があります。

また、自分が納得する図面を提案しても、顧客が満足しなければ、何回でも書き直す必要があります。

顧客と建築業者のあいだに立って、双方の望むプランを組むのは精神的・身体的負担が大きいかもしれません。

インテリアデザイナーとして活躍するには、実務経験を通じてタフさを身につける必要もあるでしょう。

インテリアデザインを学ぶにはどんな学部・学科に入ればいいの?

インテリアデザインを学べる代表的な学部は、美術学部や芸術工学部です。

他にも、以下のような学部・学科でインテリアデザインを学べます。

インテリアデザインを学べる学部・学科
学部
  • 美術学部
  • 芸術工学部
  • メディア造形学部
  • デザイン工学部
  • 芸術学部
  • 文芸学部
学科
  • デザイン学科
  • グラフィックデザイン学科
  • 環境デザイン学科
  • 芸術学科
  • 空間演出デザイン学科

上記の学部・学科であれば、インテリアデザイナーに必要な専門知識や専門技術を習得できます。

また、一部の大学ではインテリアコーディネーター試験やインテリアプランナー試験の対策講義を実施しているため、各大学のホームページを参考に進路を考えましょう。

インテリアデザイナーとして活躍するために役立つ資格まとめ

今回は、インテリアデザイナーとして活躍するために役立つ資格を中心に、インテリアデザイナーの仕事内容や将来性まで幅広く解説しました。

ここで、インテリアデザイナーに役立つ資格をおさらいしましょう。

資格名(職業名) 仕事内容と求められるスキル
インテリアデザイナー
  • 室内空間をゼロからデザインする
  • 顧客や業者とコミュニケーションをとり、情報共有する
  • 家具や照明器具を自ら制作する
インテリアアドバイザー
  • クライアントの希望に添った住宅を提案する
  • インテリアの設計を手がけることは少ない
インテリアコーディネーター
  • クライアントの要望を聞き取り、イメージプランを練る
  • 図面や立体モデルを駆使し、プレゼンテーションをする
  • 既存の家具やインテリア家具を活用して空間をデザインする
インテリアプランナー
  • 建築物の企画設計から現場監理までを担う
  • 顧客の要望を正確に聞き取るヒアリング力と全体を指揮するリーダーシップ
インテリア設計士
※国家資格
  • 家具や照明など室内のインテリアすべてを設計する
  • インテリアに関する知識に加え、流行を取り入れる柔軟性が求められる
空間ディスプレイデザイナー
  • 店舗や施設において販売促進や雰囲気作りを目的とした売り場のデザインを構成する
  • 照明や色彩、演出といったセンスが求められる

インテリアデザイナーは無資格でも働けるからこそ、資格を取得すればキャリアアップが狙える職業です。

特に「インテリアデザイナー資格」と「インテリアコーディネーター資格」は、インテリアに関する専門知識や専門技術を高いレベルで有する証明になります。

未経験からインテリアデザイナーを目指す方は、効率的に知識を習得できる通信講座を利用しましょう。

「諒設計アーキテクトラーニング」や「SARAスクール」は、インテリアデザイナーに関する資格講座を数多く開講しているため、非常におすすめです。

諒設計アーキテクトラーニング公式HPでインテリアデザイナー講座の詳細を見る

SARAスクール公式HPでインテリアデザイナー講座の詳細を見る

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監修者

国家資格キャリアコンサルタント

教育研修会社にて、7年間営業として、企業へのキャリア開発支援制度の導入、個人のキャリア開発に携わり、その後独立。

キャリア支援を通して、個々人の理想の働き方・生き方を考えるサポートをしている。

その一環として、マイナビニュース資格の監修を担当。

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