[インタビュー有]積水ハウスの後悔ポイントとは?失敗例と成功例を比較して分析

積水ハウスは、高い技術と提案力をもつ大手ハウスメーカーですが、家を建てて後悔しないのか不安になる人もいるのではないでしょうか。

ひどい失敗やトラブルがあると日々の生活が苦痛になり、最悪は手放す必要が出てくるかもしれません。何十年も住む予定だった人は、ライフプランがくずれ、立て直しに苦労するでしょう。

そこで本記事では、積水ハウスで家を建てて後悔したケースと、後悔しつつも満足したケースを紹介します。

さらに満足する家づくりを進めるポイントや積水ハウスがおすすめの人、あわせて比較したいハウスメーカーなど詳しく解説するので、検討時の参考として活用してください。

すぐわかる!この記事3つのポイント!
  • 積水ハウスでの住宅建築において、価格の高さ補修・リフォーム時の選択肢の狭さが原因で後悔する事例。
  • 実用性の不足や間取り設定の難しさ、担当者とのコミュニケーション問題などが、住宅建築後の不満に繋がっている点が挙げらるようです。
  • 積水ハウスの耐震性の高さや、提案力自由度の高い設計に対する満足感を表す回答も多く得られました。
ハウスメーカーポジションマップ
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編集部

本記事では、信頼性の高い口コミをお届けするために、積水ハウスの利用者に直接オンライン取材を実施しました。ぜひ参考にしてください。

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目次

【積水ハウス】家を建てて後悔・失敗したケース

積水ハウスで家を建てて後悔した事例を7つ紹介します。なぜ後悔したのか理由を見ていきましょう。

価格が高すぎて後悔|ローン返済がきつい

積水ハウスに依頼したものの、オプションの追加などで価格が高額になり後悔したケースが見られました。建てる家のグレードや商品によっても異なりますが、積水ハウスは他のハウスメーカーと比べると坪単価はやや高い水準にあります。

実際、編集部で実施した積水ハウスで注文住宅を購入した人に向けたアンケートによると、積水ハウスの坪単価は平均96万円でした。他のメーカーを利用して家を建てた人からの回答によると、最も坪単価が安かったタマホームに比べ、50万円近い差があるとわかりました。

積水ハウスの価格が高くなる理由として、自由設計の考え方や高性能な標準仕様が挙げられます。自分の要望を反映させようとすると、設計段階の見積もりから価格が高くなりすぎ、仕様をあきらめざるを得なかったケースもあるようです。

積水ハウスへ依頼する際は事前に予算を立て、見積もりをもらったうえで検討しましょう。

補修やリフォームの後悔|安い業者が選べない

積水ハウスで注文住宅を建てたあとに、補修やリフォームの依頼先が限られてしまい後悔したケースもありました。

積水ハウスでは主要構造部分と防水の保証が30年間続きます。初期保証の期間内であれば、定期点検を無料で受けられるのがメリットです。

しかし部分的なリフォームや修繕であっても、積水ハウス以外に依頼すると注文住宅の保証が失効する可能性があります。

補修やリフォームをより安い業者に依頼したい場合は、保証の長さや定期点検といったメリットが失われる可能性があるだけでなく、あらためて業者を比較しなくてはなりません。

ただし、補修やリフォームを他業者へ依頼すると長期保証がなくなるのは、他のハウスメーカーでも一般的なシステムです。予算を決める際は日々の住宅ローン返済だけでなく、メンテナンス費用も踏まえて考えましょう。

実用面の後悔|使い勝手が最悪でストレスばかり

積水ハウスは自由設計を軸に家づくりを進めるため、情報をあまり集めずに決めた結果、機能面で後悔したケースもあります。例えば、実際に家が完成してから廊下でドア同士が重なったり、コンセントが不足したりといった生活上の小さな不満です。

積水ハウスは家を建てる人が決められる範囲が多く、デザインはもちろん間取りや動線をじっくり考えた家づくりが可能です。そのため、こだわって家づくりをしたい人から人気があります。

逆を言えば、情報をあまり集めないで進めるとイメージと現実とのギャップが大きく、普段の生活で小さなストレスがたまる結果になりかねません。

間取り設定の後悔|選択肢が多すぎて無難に……

標準仕様がないため選択肢が多すぎて迷ってしまい、結果的に担当者からの無難な間取り提案で家づくりを進めてしまったという後悔です。担当者の家づくりの経験はさまざまですが、予算面やスケジュールから、あまり特徴のない間取りを提案されるケースもあります。

間取りを決めるには、理想とする条件を出しながらさまざまな内容を決めていかなくてはなりません。玄関の方向や水回り、リビングに階段を設置すべきかなど、決めるポイントがたくさんあります。

決まったプランがないと迷ってしまいがちですが、後悔しないためにも希望をまとめておくようにしましょう。

担当者と意思疎通が取れず後悔|対応がひどい人にあたった

積水ハウスへ依頼した際に、営業担当者の対応が悪くて後悔したケースです。なかには、十分に説明しないまま契約しようとしたり、契約を結んだあとは対応が悪くなったりと、家づくりに支障がでる担当者とやり取りをすることになったという意見も見られました。

担当者の対応は地域や店舗、さらに担当者個人によって異なります。積水ハウスに限らず、ハウスメーカーの担当者の対応に不安を感じる場合は、依頼先の本部のお客様窓口や店長など店舗の上層部を通じて、担当者を変えてもらうのも手です。

外構工事が高くて後悔|他の業者に頼めばよかった

駐車場や庭など、外構工事もあわせて積水ハウスへ依頼した結果、費用が高くて後悔したケースです。

ハウスメーカーを通じて外構工事を依頼するメリットには次の3つがあります。

  • 金融機関によっては外構工事費も住宅ローンへ組み込める
  • 打ち合わせの手間が省ける
  • 家の工事と一緒にスタートできるため完成が同時期

しかし、ハウスメーカーはあくまで家の専門家であり、外構の専門家ではありません。そこで外構工事の専門業者へハウスメーカー側から依頼するため、中間マージンが発生して費用が15~30%ほど高くなるとされます。

納得のいく費用で、自分たちの要望を満たす外構工事を進めたい場合は、専門業者からも個別で見積もりを取っておきましょう。

家族・パートナー間のトラブルで後悔|意見の不一致

積水ハウスへ依頼した前後に、家族やパートナーとの話し合いが不十分でトラブルにつながったという後悔です。家づくりを進めるなかで、暮らし方の変化などが現れたものの、今後について十分な話し合いができなかったことでトラブルにつながっています。

積水ハウスは性能の高さなどが価格に反映されており、編集部で実施したアンケートによると、坪単価が100万円を超えたケースもあるハウスメーカーです。

そのためオプションや追加工事などが発生すると、予算をオーバーしてしまうことがあります。今後も長く暮らす家と考えて、家族やパートナー間での意見の出し合いは十分におこないましょう。

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【積水ハウス】後悔よりも満足度が高かったケース

後悔したケースもある積水ハウスですが、建てた結果、満足したケースもあります。なぜ満足できたのか、それぞれ見ていきましょう。

耐震性の高さに満足|費用をかけた分安心!

費用はかかったものの、高い耐震性を実感したことで満足したケースです。積水ハウスの住宅は、阪神淡路大震災や東日本大震災、熊本地震といった巨大地震の被害エリアに建築されていた住宅のうち、地震が直接的な原因となった全壊・半壊は0棟の実績をもっています。

”※参考:積水ハウス公式サイト耐震性能」”

木造住宅と鉄骨造住宅、どちらも標準仕様で耐震等級3と最高等級に対応しており、安心して過ごせる家づくりが可能です。強靭な部材の開発だけでなく、管理体制と子会社の積水ハウス建設をはじめとする直接責任施工体制により、徹底した品質管理にも取り組んでいます。

維持コストを把握できて満足|将来に備えられる

積水ハウスでは、おすすめするメンテナンスのスケジュールと費用をまとめた「メンテナンスプログラム」という冊子をオーナーに渡しています。

メンテナンスプログラムをもとに、家本体にかかる費用だけでなく、将来のメンテナンスコストも踏まえて積水ハウスを選ぶケースも多いようです。

実際には、天候や災害により追加のメンテナンスが発生する可能性もあります。しかし、予測されるメンテナンスコストがわかっているだけでも、今後の生活も踏まえた予算計画ができるため、安心につながります。

提案力に満足|担当者・設計士の対応が良かった

希望を叶えてくれるだけでなく、プロの視点から家づくりを進める提案力に満足したケースです。土地の形状や気候、住んでいる人の家族構成などから、依頼人だけでは気が付かないこまかな部分まで提案してもらえたという意見も見られました。

積水ハウスには、チーフアーキテクトという社内制度が設けられています。チーフアーキテクトになれるのは、在籍する3,000名近い一級建築士のなかでも、さらに独自の審査で選び抜かれた設計士のみです。全国の積水ハウスに配置されており、実際に相談することもできます。

ただし、見積もりの段階では間取り作成は営業担当者が対応し、契約後に設計士が間取りづくりをおこないます。積水ハウスでの家づくりを具体的に考えている場合は、契約したあとに対応する設計士についても担当者に確認しておくとよいでしょう。

自由設計に満足|希望の間取りが実現した!

かかった費用は高かったものの、天井の高さや間取りが希望通りに実現して満足しているケースも多いです。

積水ハウスの注文住宅は「邸別自由設計」を重視して家づくりが進められます。

従来の概念にこだわらない間取りやZEH対応住宅、二世帯住宅、バリアフリーなどを実現するため、部材1つからオーダーメイドで工場生産しています。暮らす人のライフステージに合わせて設計してもらえるでしょう。

高いデザイン性に満足|おしゃれな家が建てられた

高級感があり、上品さや優雅さを感じられるデザイン性に満足したという声も多いです。

外壁については、デザイン性のみならずメンテナンスの面でも満足しているという意見もあります。積水ハウスの外壁は建物に応じて、積水ハウスならではのオリジナルの外壁が採用されています。外壁の種類と特徴は、以下の表を参考にしてください。

建物の種類外壁の種類特徴
鉄骨1・2階ダインコンクリート
  • 災害・火事に強い
  • コンクリートの強度はそのままにデザイン性能が高い
セラブリッド
  • セラミック基材と裏面の鉄板と鉄製フレームによる高耐久性
  • カラーとパターンが多彩
鉄骨3・4階シェルテック・コンクリート
  • 一般コンクリートに比べ2倍の強度
  • 風速60メートルの台風にも耐える強度
    SC25セラミックウォール
  • 水に強く汚れが付きにくい
  • カラーとパターンが多彩
木造ベルバーン
  • 焼きものと同じ工程で作られた外壁
  • 夏の日差しや雨などにも変色や褪色が少ない
シームレスドライウォール
  • サイディング下地材のうえに施工する乾式工法でつくる外壁
  • 地震などによるひび割れリスクを最小限に

工期の短さに満足|思ったよりも早く住み始められた

積水ハウスでの家づくりが始まって(着工して)から、完成するまで(竣工まで)が早くて満足できたという意見も多くみられました。

積水ハウスでの家づくりでは、2.5~4ヵ月ほどが工期の目安です。引越しの期日が決まっている場合でも計画的な家づくりを進めやすいでしょう。

注意したいのは、工期は家づくりが始まってから終わるまでの期間ではない点です。実際には、間取りやデザインを決定するまでに6ヵ月ほどかかることもあります。

また外構工事まで依頼した場合は、さらに1ヶ月ほど期間が必要です。家を建てる予定地の地盤調査の結果、地盤改良が必要になることもあるかもしれません。注文住宅のスケジュールは建てたい間取りによっても異なりますが、1年ほどかかるとみておきましょう。

アフターフォローに満足|住んでからも安心!

アフターフォローの丁寧さも、積水ハウスの家づくりで満足する人が多い箇所です。具体的には次のようなアフターフォローが受けられます。

  • 初期30年保証、指定検査で永年保証の「長期保証制度
  • 全国95拠点で24時間365日対応の「カスタマーセンター
  • 専任スタッフによる「アフターメンテナンス
  • オーナー限定で書類や建物情報が確認できる「Netオーナーズクラブ
  • 太陽光発電設置から10年後も安心の「積水ハウスオーナーでんき
  • オーナー向けのリフォーム

積水ハウスのアフターフォローは、家づくりをしたあとも安心して過ごしたい人の期待に広く応えてくれます。

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【インタビュー】積水ハウスで実際に家を建てた人の声

マイナビニュース不動産査定メディアでは、信頼性が高い利用者の声をお届けするために、実際に積水ハウスで注文住宅を建てた人にオンラインインタビューを行いました。

インタビュープロフィール写真

積水ハウスで建てた注文住宅の外観・内観の様子

外観の様子
レンガを使用した洋風のデザイン
屋内の様子
こだわりの吹き抜けとシャン デリア
積水ハウスを選んで良かった点積水ハウスの残念・改善してほしい点
  • こだわりを反映した理想の家を実現できた
  • 営業担当者がさまざまな提案をしてくれた
  • 住宅性能が高く快適に安心して過ごせる
  • トラブル時の連絡先がまとまっている
  • 提案に対して実際にどうなるかまで教えてほしい
  • 床暖房を追加すると電気代やガス代が高い
  • 契約後や引き渡し後の営業担当者のフォローが薄い

Q:建ててみて後悔した部分はどこですか?

床暖房を広く設置したものの、実際はあまり使用していないのが残念な点です。

あと、子ども部屋のカーテンを後付けにした方が安いと提案されましたが、初めからつければよかったと思っています。子ども部屋のエアコンも、同様に最初からつければよかったです。

編集部

そうなのですね。それぞれ詳しく伺えますか?

床暖房については、寒いエリアなので予備というか、初めから機能性を高くしようと思って導入したのですが、エアコンだけで十分でした。床暖房を使わなくても十分暖かいです。あと、ちょっと暖まりたいだけならファンヒーターの方がてっとり早いというのもあります。

あと、カーテンについても特注だったので市販のものとサイズが合わず、探すのも大変でした。購入するところまでは担当者が面倒を見てくれなかったので、最初から全部積水ハウスにまかせてやるのが一番よかったですね。

エアコンは、広い部屋を間仕切りで区切るタイプの部屋に付ける予定だったのですが、仕切った後何畳ずつにするのか、広さを決めていなかったためエアコンの合う畳数がわからずつけられなかったんです。でも、最初から決めてやっておけばよかったと思っています。

Q:残念な部分や、改善してほしい点はありますか?

営業担当者について、人にもよると思いますが、売って終わりではなくアフターサービスにも加わってもらいたいです。あと、値段がやや高めなので、もう少しリーズナブルな価格でもいいと思います。

ほかには、電気、ガス代が高くつくのもなんとかしてほしかったです。

編集部

担当者の相性は悩む人が多い部分ですね。対応が良くなかったのでしょうか?

そうですね、私たちがたまたまあまり良くない人に当たっただけなのかもしれません。私たちの担当の方は、契約するまではすごく良かったんです。でも、契約してからは、例えば支払いに関しても結構な金額なのに、「じゃあ、(納期は)来週で」とか。

いろいろ提案してくれたので助かった部分はもちろんありましたが、契約後は正直、足元を見られている感じがしました。今はもう交流もありません。

編集部

契約した後に態度が変わるのは、困ってしまいますね。価格や光熱費に関しても伺えますか?

三重構造の窓や高い耐震性など住宅性能が高い反面、価格に関してはやや高いと感じます。

あと、電気代とガス代は床暖房とエアコンを全部使うとものすごく冬場に高くなります。夏場はどちらも2万円を切るくらいですが、冬場は3~4万円ずつの請求がくるので困っています。

当時、床暖房を検討していたときも、電気代やガス代のことまで考えて提案はしてくれなかったです。暖かいよ、とかそういう情報ばかりで、これだけ使うといくらくらいかかるよという情報は教えてくれませんでした

床暖房までつけると暑くてうちのエリアではいらなかったなと思うのもあって、残念なポイントです。

Q:積水ハウスはどのような人におすすめですか?

積水ハウスは、デザインにこだわって自分らしい家を建てたい人におすすめです。

モダンな外見と内装にしたかったのですが、レンガの色から壁紙、手すり、シャンデリアなど、たくさんの種類があり理想に近い組み合わせをすることができました。予算に余裕があれば、要望のスタイルに近づけることができます。

編集部

こだわりが強い人でも、自分の理想を反映させられるということですね。間取りの設計の自由度も高いと感じましたか?

はい。わがままを言ってもやってくれました。自由度はすごく高いと思います。もちろん価格は高くなりますが、仕上がりには満足しています。

編集部

積水ハウスはハイブランド系のハウスメーカーで、坪単価は高めな一方、こだわりの住宅を建てられることがわかります。
しかし、光熱費や初期の設備など、細かい部分での後悔はあるようです。後付けするものや、床暖房のようにランニングコストがかかるものには注意したほうがよいでしょう。
後悔を生まないために、営業担当者に対してデメリットや将来的なコストまでしっかり聞いておくのをおすすめします。
また、下調べとして他のメーカーともよく比較してから最終的な判断をしましょう。

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積水ハウスがおすすめの人・おすすめしない人

これまで紹介してきた満足しているケースから、積水ハウスでの家づくりは次の人におすすめです。

  • 自由設計で自分のこだわりを実現したい人
  • 優秀な設計士にデザインや間取りづくりを依頼したい人
  • 地震や自然災害、火災予防など性能にこだわりがある人
  • アフターフォローも積水ハウスにお願いしたい人
  • 鉄骨造住宅を建てたい人

耐震性や断熱性に優れたデザインにも強みのある積水ハウスは、自分のこだわりを実現したい人におすすめのハウスメーカーです。鉄骨造住宅を建てたい人にとっては、商品も豊富に用意されているため、満足度の高い家づくりがおこなえるでしょう。

一方後悔・失敗したケースから、次の人には積水ハウスでの家づくりをおすすめできません。

  • 格安で注文住宅を建てたい人
  • 将来のメンテナンスやリフォーム費用を節約したい人
  • 理想の形が決まっていない人

注文住宅を依頼できるハウスメーカーは、積水ハウス以外にいくつもあります。本当に合わないのかは、無料の相談をしてから判断しましょう。

積水ハウスの家づくりで後悔しないためのポイント

ここでは積水ハウスで家づくりをする際に気を付けたいポイントを紹介します。

間取りや設備は生活しやすさを優先

積水ハウスは別邸自由設計により、間取りや設備、デザインの自由度が高いハウスメーカーです。しかし生活しやすさを考えずに希望をたくさん出してしまうと、暮らしにくい家になる可能性があります。間取りや設備のイメージと住んでからの印象にギャップが生じるだけでなく、費用も高額になるため要注意です。

次のようなポイントを踏まえて、生活しやすい家づくりを目指しましょう。

  • 家族の生活習慣を十分に確認する
  • 今の家の収納から引っ越したあとの収納を考える
  • 冷暖房効率を考えてオプション追加も検討する

家族の生活リズムが同じで人数が多い世帯と、生活時間帯がバラバラの2人暮らし世帯では、必要な間取りも設備も変わります。生活習慣を考えたうえで、積水ハウスの担当者に相談しながら家づくりを進めていきましょう。

また積水ハウスは、標準仕様でも断熱等性能等級は4以上でZEH基準もクリアしているほか、安定した施工で気密性も確保しています。さらに高機能にするにはオプションが必要となるため、家の立地や地域の気候に合わせ、生活しやすい環境に必要であれば予算も踏まえて検討するのがおすすめです。

予算の優先順位を決める

積水ハウスで建てて後悔したケースに、価格が高くなりすぎたことが挙げられます。予算オーバーで後悔しないように、生活を圧迫しない予算設定とともに予算の優先順位を決めておくと安心です。

例えば、優先順位が高い順に耐震性、予算、キッチンと決めておいたとします。予算配分を考えるときに「キッチンは標準仕様にし、予算内で耐震性に費用をかける」とスムーズに決められるでしょう。

ただし、予算の優先順位を一緒に住む人と共有しておかなければ後悔につながります。予算を優先するからこそ叶わない希望もあるという事実を、一緒に暮らす人と共有できていない場合は、もめごとの原因になってしまうからです。

話し合った内容や契約書類を記録する

自由設計で家づくりを進める過程で、担当者とのやり取りや契約書類を文章として記録しておくと後悔が少なくなります。希望した内容が図面に不備なく反映されているか、伝え忘れがなかったかなどを確かめる際の証拠となり、トラブルを回避することにつながるからです。

契約書をよく確認するほか、打ち合わせで決めた内容を書面や図面に書き込んだ打ち合わせ記録を、手元に残しておくようにしましょう。基本的には担当者が記録を作成してくれますが、記録する頻度は店舗や担当者によっても異なるため、依頼前に確認しておくと安心です。

伝え忘れを防ぐ家づくりノート

自分でも依頼内容に漏れがないか確認できるように、ノートやスマートフォンアプリを使って個別に記録を付けておきましょう。どのような家づくりが良いか、具体的に文章で情報を書き出した家づくりノートを作るのもおすすめです。

書き出す内容に決まりはありませんが、次のような項目を書き出しておくと役立ちます。

  • 今の住まいの不満・解決策
  • 今の住まいでの暮らし方
  • 新居に期待することや必要な設備や機能
  • 新居の見た目やデザイン
  • 予算
  • 希望条件の優先順位

積水ハウスの基本情報

※画像引用元:積水ハウス公式サイト

会社情報

会社名積水ハウス株式会社
本社所在地大阪市北区大淀中一丁目1番88号 梅田スカイビル タワーイースト
設立1960年8月1日
資本金2,028億5,449万9,372円(2023年6月7日時点)
保証期間構造躯体・防水保証:30年
無料点検:30年間
有償で点検・保証の延長あり(永年)
対応エリア全国(沖縄県を除く)
業務内容・建築工事の請負及び施工
・建築物の設計及び工事監理
・造園工事及び外構工事の設計、請負、施工及び監理並びに樹木の育成及び売買
・土木工事、大工工事、左官工事、とび・土工・コンクリート工事、石工事、屋根工事、
電気工事、管工事、・タイル・れんが・ブロック工事、鋼構造物工事、鉄筋工事、ほ装工事、
板金工事、ガラス工事、塗装工事、防水工事、内装仕上工事、機械器具設置工事、熱絶縁工事、
電気通信工事、建具工事、水道施設工事、消防施設工事及び解体工事の請負及び施工
・不動産の売買、交換及び貸借並びにこれらの仲介及び代理
・不動産の管理及び鑑定並びに不動産コンサルティングその他
URLhttps://www.sekisuihouse.co.jp/

積水ハウスは1960年に積水化学工業のハウス事業部として始まり、創立より50年以上の歴史をもつ一部上場企業の大手ハウスメーカーです。業界でもトップクラスの累計220万戸以上の建築実績を持ち、自由な設計や高い性能で評価されています。

工法は軽・重量鉄骨以外に木造にも対応していますが、もっとも強みがあるのは鉄骨構造の住宅です。商品にも鉄骨1~2階建てから3~4階建てに対応したものが用意されており、別邸自由設計でデザイン性と頑強さを両立した住宅づくりがおこなえます。

豊富な実績をもつ一級建築士や専任スタッフが多数在籍しており、依頼人の希望に応えるだけではなく、30年後、40年後も住み続けられる家を提案してもらえるでしょう。

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あわせて検討したいハウスメーカー3社と積水ハウスを比較

ハウスメーカー選びでは比較が重要とわかっていても、積水ハウス以外にどのハウスメーカーを選べばよいか悩んでしまうかもしれません。

そこで、積水ハウスと同じエリア内で依頼でき、メリットが似ているハウスメーカーを3社紹介します。

スクロールできます
ハウスメーカー設立対応エリア保証期間平均坪単価
積水ハウス

公式サイト
1960年
8月1日
全国
(沖縄県を除く)
・構造躯体と防水保証:30年
・無料点検:30年間
有償で点検、保証の延長あり(永年)
96万円
タマホーム
公式サイト
1998年
6月3日
全国・地盤保証制度:10年
・住宅瑕疵担保責任保険:10年
・シロアリ補償:10年
・有償工事で最長60年の長期保証、点検
44万円
クレバリーホーム
公式サイト
2016年
11月1日
全国・住宅瑕疵責任保険10年
・最長30年メンテナンス、アフターサービス
・有償で住宅設備の故障や不具合をサポート
・住宅完成保証
68万円
三井ホーム
公式サイト
1974年
10月11日
全国最長60年点検と保証システム115万円

タマホーム

※画像引用元:タマホーム公式サイト

会社情報

会社名タマホーム株式会社
本社所在地東京都港区高輪3丁目22番9号 タマホーム本社ビル
設立1998年6月3日
資本金43億1,014万円(2022年5月31日時点)
保証期間地盤保証制度:10年
住宅瑕疵担保責任保険:10年
シロアリ補償:10年
有償工事で最長60年の長期保証・点検
対応エリア全国
業務内容建築、設計、不動産業、保険代理店
URLhttps://www.tamahome.jp

タマホームはテレビCMでも目にする機会の多い、全国規模の大手ハウスメーカーです。編集部で実施した利用者アンケートによると、坪単価は平均44万円と比較的安くマイホームを購入できるでしょう。

タマホームの特徴は、手の届きやすい価格で良質・頑強なマイホームを建てられるように、自社製造や工期の短縮に取り組んでいること。家の広さや設備の選び方によっては、1,500万円以下に費用を抑えることが可能です。性能面でも標準で長期優良住宅に対応しており、耐震性・断熱性にも優れています。

「日本の気候に合う家づくりを進めたい」「マイホームの建築予算は2,000万円前後で抑えたい」と考えている人におすすめのハウスメーカーです。

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クレバリーホーム

※画像引用元:クレバリーホーム公式サイト

会社情報

会社名株式会社 クレバリーホーム
本社所在地千葉県君津市東坂田4丁目3番3号 4階
設立2016年11月1日
資本金1億100万円(2019年3月1日時点)
保証期間住宅瑕疵責任保険10年
最長30年メンテナンス・アフターサービスを実施
有償で住宅設備の故障・不具合をサポート
ほか、住宅完成保証
対応エリア全国
業務内容フランチャイズ事業、住宅事業
URLhttps://www.cleverlyhome.com/

クレバリーホームは千葉県に本拠地を置きつつ、フランチャイズ経営で全国展開されているハウスメーカーです。木造の注文住宅を中心に、ハイグレード商品からペットとの共生を考えた商品まで、豊富な種類が揃えられています。

編集部で実施したアンケート結果によると坪単価は平均68万円と、グレードとしては中堅程度です。ハイグレード商品を選ぶと、より高額になることもあります。

宿泊用のモデルハウスで体験宿泊をおこなうこともできるので、「実際の暮らしを体験してから家づくりがしたい」という人にもおすすめです。

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三井ホーム

※画像引用元:三井ホーム公式サイト

会社情報

会社名三井ホーム株式会社
本社所在地東京都新宿区西新宿二丁目1番1号 新宿三井ビル53階
設立1974年10月11日
資本金139億70万円
保証期間最長60年点検・保証システム
(2年、10年、20年、30年点検は無料)
対応エリア全国
業務内容建築資材・住宅設備機器・家具・室内外装飾品の輸出入・製造加工ならびに販売
建築物の設計・工事監理・工事請負
土地ならびに建物の購入・仲介
建設工事に関する技術の開発ならびに指導
不動産の売買・賃貸借ならびに管理 など
URLhttps://www.mitsuihome.co.jp/

三井ホームは洋風住宅の先駆けとなるウインザーの販売など、高性能な木造住宅を特徴とする全国規模の大手ハウスメーカーです。

工法は壁で家を支える2×6工法(ツーバイシックス工法)が採用されており、耐震性だけでなく揺れにくい家づくりが可能です。外観デザインの傾向は洋風を得意とし、20種類以上(2023年8月時点)の商品から好みのものを選べます。

編集部で実施した利用者アンケートによると、坪単価は平均115万円と比較的高く、積水ハウスと同じように性能や商品デザイン、安心感を反映させた価格といえるでしょう。

「災害に強い木造の家づくりをしたい」「三井ホームのデザインが好み」という人におすすめです。


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まとめ

積水ハウスでの家づくりで後悔したケースとして、価格帯の高さが挙げられます。自由設計だからこそ間取りや性能面に迷いが出てしまい、もっと考えて決めればよかったと後悔したケースも多いようです。

一方で、耐震性や断熱性に優れた家づくりができて満足したケースも見られます。積水ハウスで満足する家づくりを進めるには、実際に支払える予算や借りられる住宅ローンを把握したうえで、生活しやすい間取りや設備を軸に検討することが大切です。

本記事で紹介した、あわせて検討したいハウスメーカーも参考にしながら、充実した家づくりを進めていきましょう。

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※「マイナビニュース不動産査定」は以下に記載されたリンク先からの情報をもとに、制作・編集しております。
https://www.land.mlit.go.jp/webland/
https://www.rosenka.nta.go.jp/
https://www.retpc.jp/chosa/reins/
https://www.land.mlit.go.jp/webland/servlet/MainServlet
https://www.zentaku.or.jp/cms/wp-content/uploads/2022/02/2021-fudousan-anke-to.pdf


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この記事を書いた人

マイナビニュース不動産査定編集部は、家の売却、家づくり、リフォームなど不動産に関わる様々な情報をわかりやすくお届けします。

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